はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、秋に実がなる生薬である山査子(さんざし)について紹介していきましょう。
この山査子は、春に白い花を咲かせ、秋には赤い実を実らせます。
皆さんも気が付かないだけで見たことがあるかと思います。実は、漢方薬の生薬としてだけでなく、近年はスーパーフードとしても有名な生薬となっています。
山査子が含まれている漢方薬には、啓脾湯があり胃腸が弱い方・食欲が無い方に使われます。
山査子の効果には、消化を促進させるため、脂質の多い食事傾向・消化不良・胃もたれなどがある方にはオススメですね。
山査子がもたらす効能・効果とは??
■ 胃腸を整える
先ほども軽く触れましたが、山査子は健胃・消化促進の働きがあります。
夏バテから秋バテに変わる頃であり、オススメの働きでしょう。
実は、ダイエットにも良いとされるのが山査子です。
食事制限をするダイエットでは、胃腸が弱りやすくなります。
その予防にも使う事が出来る上に、栄養も満点だからです。食物繊維・ビタミンC・ポリフェノールなど整腸作用・抗酸化作用にも優れます。
特に、食物繊維は身体の毒素を出すには欠かせません。
第6の栄養素としても重要視されている成分です。腸内環境を整え、消化吸収を良くしたり便通を改善させる効果もあり、腸内環境を良くすることで、悪玉菌・有害物質を減らす効果もあります。
■ 若返り・老化予防にも
活性酸素つまり身体を酸化させて老化へ誘う物質を除去する働きがあります。
これが抗酸化作用です。
ポリフェノールは、特に聞き馴染みがある成分でしょう。
これは、植物の外皮に含まれ、強力な抗酸化作用を発揮します。ビタミンCなどにも同じ働きはありますが、より強力であり細胞の老化を遅らせてくれます。
この若返りの働きは、もちろん目に見えないところにも作用します。それは血管などです。
動脈硬化の予防だけでなく、その血液の状態つまり血中のコレステロールも抑える事から高脂血症の改善にも良いとされています。
血液循環が良くなる事で、身体のデトックスも促進されるので、健康・美容にも良いでしょう。
■ リラックス効果
山査子は、中枢神経に作用して不安を和らげるために睡眠を改善すると言われます。
リラックスさせる効果から鎮痛・鎮静作用を持つと考えられています。
心の健康にも良いので、自律神経の乱れやすい秋には服用しておきたいですね。
■ 免疫力の向上
秋からは乾燥が気になり、風邪を引きやすい・・・。
そんな時に心強いビタミンCも豊富。
ビタミンCの働きは、免疫だけでなく血管・腱を維持するコラーゲンを生成するのに必要とされます。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑える効果もあるので、シミ・そばかす予防にも!!
美容と言えば、ビタミンB2も含まれており、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。粘膜・皮膚のターンオーバーを促すことで状態を整えるため、乾燥時期には欠かせませんね。
その他にも、ミネラルはもちろん他のビタミンも含まれています。
オススメの山査子の使い方とは!?
それは、山査子末です。
山査子は、甘酸っぱいためにちょっとしたアクセントとしてスパイス代わりにも。
特に、オリーブオイルとともにお酢の代わりにドレッシングにしたり、油物にちょっと振りかけても良いでしょう。
油の消化を助ける事からもより相性が良いかと思います。
まとめ
今回は、秋の生薬である山査子についてでした。
スパイスとしても、お茶としても使えるため汎用性の高い生薬です。
普段から活用して健康・美容を保つのも良いでしょう。
簡単な薬膳料理として試してみると良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。