林先生による漢方の症例(山査子 編)

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

本日は、台湾の獣医師である林先生による生薬についてあげたいと思います。

林先生は台湾だけでなく、日本の獣医師資格を持つ優秀な方です。

そんな先生が、山査子について話してくれました。

臨床で山査子の使い方

山査子(さんざし)はバラ科サンザシ属の赤い実の植物です。

山査子は生薬として健胃、消化薬など消化不良や食欲不振防止に使われています。

山査子は、肉・脂肪・乳製品など、脂質の多い飲食物の消化を促進する代表生薬です。(豆やたんぱく質の消化の代表は神麹、炭水化物の消化の代表は麦芽です。)


つまり山査子の働きとして、胃酸の分泌促進によって消化不良を改善し、胃の負担を軽くします。胃酸の分泌を促進する働きがあるため、胃酸過多や胃潰瘍を持っている動物は使用しないようにしましょう。

林先生の体験談

食欲不振、吐きやすい、腹部膨満の犬と猫に対して、「香砂六君子湯」と「山査子」一緒に飲むと症状がよく改善できます。

さらに、山査子は血中コレステロールを抑え、高脂血症・動脈硬化に効果を発揮します。血液がサラサラでないとコレステロールや中性脂肪が血管の内側に溜まったり次第にひび割れて、血管がもろくなってしまいます。

個人的な経験から、山査子に含まれるカテキンには、悪玉コレステロールの吸収を抑制し、肝臓による脂肪の代謝を促す作用があるので、肥満症の犬と猫に対して体重管理に役立ちます。

参考文献:

山査子の効果効能わかさの秘密

山査子美容フルーツ

「サンザシ」とは

以上、参考になれば幸いです。

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