背中の痛みは、消化器疾患が原因かも・・・。整形外科でなく内科の領域・・・。早期発見で、症状を改善しよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

背中が凝った・・・、痛みがある。マッサージにいっても、温めたりしても痛みが取れない・・・。そんな時は、もすかしたら、消化器系の疾患から痛みが出ているかもしれません。

鍼灸治療でも胃の機能の改善に使う【胃の六つ灸】が存在しています。

胃の六つ灸は、消化不良から胃の不快感・暴飲暴食にいたる症状まで効果があるツボとなります。基本的に、胃の経絡は、背中側でなくお腹側を通りますが、この胃の六つ灸は背中に存在しています。

背中のどの辺かというと、おおよそ胃が存在する裏付近にあります。【膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)】となります。もっと詳しく知りたい方は、膈兪が胸椎7、8番の間・肝兪が胸椎9、10番の間、脾兪が胸椎11、12番の間の高さで、真ん中から指3本分両外側を取っていきます。

ここで何が言いたいのかというと、背中から治療を行えると言うことは、背中の刺激が胃腸などの消化器に作用するという事です。そして、その反対に消化器の不調は、背中に出やすい事を指します。

背中の痛みが出る消化器疾患とは、なにか?

■ 胃潰瘍

胃潰瘍とは、胃の粘膜に炎症が起こる病気です。胃の背中側の方まで潰瘍が深く広がる事で、背中にまで痛みが出てきます。胃潰瘍となる原因は、多くの要因があります。

例えば、ストレス・慢性疲労・自律神経の乱れ・ピロリ菌の感染・暴飲暴食・薬剤の長期間使用・熱過ぎる飲食物・冷た過ぎる飲食物・刺激が強い食品の過剰摂取・喫煙・アルコールやカフェインの過剰摂取など

要因が多いため、当てはまる方が多いかと思います。

特徴としては、食事中または食後に胃の鈍痛が生じやすい事となります。

その他にも、背中の痛み・胸焼け・吐き気・潰瘍による出血で起こる貧血や黒色便・吐血なども起こります。

 逆流性食道炎

胃酸が食道へ逆流することで、炎症が起こる病気です。食道は背中に近いので、背中の痛みも生じやすいく感じます。原因は、胃酸の過剰分泌・噴門(胃と食道にある逆流防止のため弁のようなもの)の異常・暴飲暴食などが挙げられます。

胃潰瘍と違い、空腹時や夜間に胃痛を生じます。症状としては、似ています。背中の痛み・胸焼け・酸っぱい感じの液体が口に戻ってくる感覚・胸の灼熱感・咳やゲップが増えるなどの症状があります。

■ 機能性胃腸症

原因不明の胃腸障害を感じる病気です。強いストレス・脳細胞の過労・胃腸の不調・胃酸過多・ピロリ菌の感染・アルコールの過剰摂取などが原因としてあげられます。

症状は、胃腸の不調である胃痛・胃もたれを感じることが多いとされます。他にも、背中の痛み・食後膨満感・排便異常(下痢、便秘)・食欲不振・吐き気なども生じます。

これらの症状や原因で挙げられるのが、胃腸の不調で胃酸が過多になっていたり、その負担により食欲低下なども引き起こしている事です。原因によって服用する漢方薬などは異なりますが、半夏瀉心湯や四逆散などがオススメです。

半夏瀉心湯は、胃の熱つまり胃酸過多の症状にはファーストチョイスでしょう。

四逆散は、神経性胃炎に良く使用される漢方薬です。ストレス性の原因が強い場合には、四逆散の方が効果が早いかと思います。

注意すべきは、膵臓疾患の場合!!

膵炎は、膵臓が分泌している消化酵素が、何らかの原因によって膵臓自体と膵臓周辺の組織を消化してしまう病気です。つまり、自分で自分を消化してしまうのです。膵臓は、インスリン分泌に関わるランゲルハンス島が存在しているので、糖尿病も引き起こす可能性があります。

膵臓疾患の大きな原因には、アルコールの過剰摂取・胆石症を患っている事が多い傾向です。みぞおち辺りに激痛が起こる他に、背中の痛み・吐き気・嘔吐・発熱・食欲不振・膨満感など、胃腸疾患と似た症状を起こします。

そのため、胃腸の不調と軽く考えてしまうと危険を伴います。

医療ドラマでも背中の痛みが出ていると、膵臓癌が発見されるようなシーンを見かけます。膵臓は、背中側に隠れているので、背中に痛みが影響しやすいにも特徴でしょう。

ミルクティーが膵臓ガンの発見に効果が!?発見しづらいガンにも光明か?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

膵炎は、早急に病院で治療を受ける必要があります。普段の胃腸症状でない感じがしたら、早めに病院へかかりましょう。

まとめ

胃や膵臓疾患は、背中の痛みに影響を及ぼします。背中に痛みがあるときは、生活習慣の見直しが必要かもしれません。

最近では、パソコンを使う事が当たり前のため、首肩こり・腰痛が酷く、それが原因で背中に痛みが起きている事もあります。胃腸など症状がないときには、どちらかというと凝り固まっている可能性の方が高いでしょう。

このような場合には、適度な運動や小まめに休憩をしてストレッチをする事で、予防も出来ます。

以上、参考になれば幸いです。

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