尿意切迫で、転倒する確率が2倍以上に!? 高齢者の転倒防止には何が必要か??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今回は、身近なリスクである転倒についてです。子供から高齢者までの間で、転んでしまった経験は誰にでもあるでしょう。

大人になるにつれて、転ぶことが少なくなると思います。それは、身体が成長していく際に経験も獲得しているからです。

しかし、悲しいことに年齢を重ねると、転倒リスクは高まるものです。

これは、身体と脳が相反して起こります。脳がハッキリしていても、身体が上手く作用しない事は30代を越えてくると、起きる事なのです。

昔では、子供の運動会で、大人が張り切ってしまい転ぶこともあったでしょう。

そのリスクは、年齢を重ねると増加傾向となります。

皆さんは、高齢の方の3大事故死を知っているでしょうか??

【転倒・転落】・【喉を詰まらせた窒息】・【溺れる】

実は、かなり身近に危険があるという事です。

良く、ヒートショックや運転事故が注目されますが、それよりも多く起きているのが現状です。

その中でも、今回は転倒リスクと過活動膀胱が関係している事をお伝えします。

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過活動膀胱ってなに?? 原因は??

名前から分かると思いますが、膀胱が過剰に働く病気です。突然トイレに行きたくなり我慢するのが難しくなったり、日中・夜中に何度もトイレに行くなどです。

また、我慢できずに漏らしてしまうなど、尿トラブルの事を指します。

意外と、多いのが女性です。これは、男性よりも尿管が短いのも関係していますが、年齢を重ねれば、性差はあまり無くなっていきます。

40歳以上の女性では、約8人に1人が過活動膀胱であると言われますので、心当たりがある人は注意が必要になっていきます。

どうして、女性に多いのかというと出産が関与しています。出産・加齢によって子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と呼ばれる筋肉が弱くなった場合などに起こります。

男性の場合は、膀胱の下にある前立腺が腫大して尿道を圧迫する前立腺肥大により、膀胱を刺激したりして排尿トラブルが起きます。

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過活動膀胱と転倒リスク。

カナダのWilliam Gibson氏らによる研究では、過活動膀胱の症状がある人は、尿意の切迫感により注意力が削がれ、転倒リスクが高まることが明らかにしました。

この研究による歩行は、膀胱が空の状態・尿意切迫感がある状態・脳機能を調べるための課題を行いながらの状態つまり注意力を削ぎながらの3パターンで行った結果を元にしたようです。

その結果、歩行には認知機能をしっかりしないといけない事が分かりました。

つまり、歩行は集中して行う必要があるというのです。若い時は、身体のバランス調整も自然と出来ますが、加齢により低下していきます。その際に、注意力を削ぐ行為をすることで、転倒リスクは約2倍以上になるそうです。

そのため、尿意が切迫している状態は、漏らさないようにと注意が散漫になり、転倒リスクが約2倍以上もあがるそうです。

老化と言われたら対応策がないじゃないか・・・。なにか、良いものはなにの??

そんな時には、東洋医学が出番となります。

東洋医学では、腎の固摂作用の低下が原因!!

腎とは、東洋医学において老化現象と深い関係があります。

多くの方は、約30歳からこれが低下していきます。低下していくと、老化現象である白髪・難聴・耳鳴り・頻尿・インポテンツ・腰弱などが引き起こされます。

その中でも、腎の固摂作用の低下のことを腎気不固と言います。

著しく低下することで、排尿・排便・妊娠・月経・帯白などに異常が起きます。

そのため、東洋医学では補腎作用のある漢方薬+桂枝加竜骨牡蠣湯が使われる事が多くなります。

補腎作用とは、腎の低下を補う働きがあり、桂枝加竜骨牡蠣湯は心因性や精神的にも頻尿になる方にも使用します。

良く、子供の夜尿症・夜泣きの漢方薬とも言われています。

まとめ

今回は、すでに過活動膀胱になっている人もこれからなる方にも、注意して欲しい事柄を書きました。

もし、漏らしたとしても死ぬわけではありません。転倒する恐れの方が遙かに危険です。

ですが、出来れば漏らしたくないのは分かります。

そのため、予防・治療をして快適な生活を送ることをおすすめします。

以上、参考になれば幸いです。

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