肝臓は、どんな方も3歳未満!? 大人も子供も変わりない理由とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

ドイツの新しい研究では、肝臓の年齢は、常に3歳未満である!! このような事実が判明したそうです。これは、肝臓が絶えず新しい細胞へ入れ替わりが起きているからだそうです。

確かに、肝臓は臓器の中でも再生機能が高いと呼ばれていますが、ここまで若い状態を保っているのは意外な事実でしょう。 何故、肝臓がこのような機能を持っているのかというのは、代謝が関係しています。

肝臓は、有害な物質を毒性の低い物質に変えるという重要な解毒作用を持つからです。身体を健康に維持するためには大切な臓器といえるでしょう。そのため、ダメージや負荷が起きやすいのも肝臓となります。

そこで、傷ついた細胞を生まれ変わらせるという再生機能が優れているのです。その事を考えれば、3歳未満である事は不思議ではなくなります。しかし、その再生機能がどのくらいで起こるのか、年齢により低下するのかなどは不明なのです。

今回の研究では、放射性炭素年代測定法(14C年代測定法)を使って、20歳から84歳の間に死亡した人々の肝臓の年齢を測定しました。これにより、肝細胞のDNAに含まれている炭素14濃度と、基準となる大気中の炭素14濃度と比較すれば、年齢を割り出す事が可能とのことです。

その結果、どんな年齢でも、肝臓の細胞はほぼ同じ年齢だった!!

20歳の人でも、84歳の人でも、肝臓の年齢は平均3歳未満だというのです。なかなか衝撃的ですね。

しかし、疑問に思いませんか?? 昔よりお酒を飲むと疲れやすい・・・。若い時は良かった・・・。

このような疑問が出るかもしれませんが、肝臓がいくら若くても、他の臓器や筋骨系も同じではないからです。また、生活スタイルでも大分変わっているでしょう。晩酌を毎日するようになったり、仕事が遅くまでかかり睡眠時間の低下・人間関係のストレスなど多くが要因が関わってくるでしょう。

東洋医学において、肝臓は肝のカテゴリーに入ります。東洋医学の肝というのは、色々な働きがあり、多くのストレスから身体を守ったり、血(栄養)を貯蔵したり、怒りや不安などの感情のコントロールなどをしています。

そのため、肝へのストレスは、代謝だけには留まりません。

東洋医学的に、肝を養生するには??

肝を元気にするには。五味である酸っぱい食材などがオススメです。酸味というのは、肝の属しており、これを摂取する事で肝を滋養します。例えば、梅・すもも・レモンなど。

また、肝はストレスに弱い特徴があるので、伸び伸びとリラックスする事が重要です。そうすることで、肝の疏泄作用が回復していくことでしょう。

他にも、漢方薬であれば、逍遥散・加味逍遥散・抑肝散陳皮半夏・釣藤散など肝による症状を改善するようなものも取り入れると、改善が早いかと思います。ちなみに1番シンプルで、肝の養生に使えるのは逍遥散です。

■ 逍遥散

抗ストレス作用がある柴胡+芍薬の組み合わせと補血(肝へ栄養となる物質)になる当帰・芍薬の配合が全身へ栄養します。女性であれば、月経の異常にも良く、PMSにもオススメです。その他の生薬も脾胃を整えてくれます。

ちなみに、逍遙という言葉は気ままに歩くなどの意味があります。悠々自適でストレスを溜めないための薬という意味でもあります。

まとめ

肝臓は、非常に回復しやすい臓器です。そのため、滅多なことでは壊れにくいので、気が付いたときには肝機能障害になっている事もあります。

東洋医学では、その前に肝が弱ると起きる症状を現しています。例えば、自律神経の乱れによるイライラ・不安・抑うつ症状・ため息が多い・眼がかすむ・視力の減退・筋肉の痙攣や引きつり・胸脇部の痛み・張るような痛み・喉の異物感など多くあります。

これらを知っておくことで、臓器に障害が起きる前に対処する事が養生に繋がるので、当てはまる方は今日から改善していきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Cell Systems」に5月31日発表

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