秋風邪の対策には、漢方薬がオススメ!! 抗生物質が苦手な方なら試すべき漢方薬とは!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

風邪がはやり始める季節となり、病院に通って出されるのが風邪薬ですね。
その中でも、怪我や病気になったときに良く出される抗生物質でしょう。ペニシリンなどの発明により、多くの人が病気から助かるようになりました。

そんな便利な抗生物質も、頼り過ぎは厳禁ですね。
長く飲む事でデメリットとなるのが、耐性菌です。薬剤耐性を持ってしまうと、これまで倒すことができていた菌・ウイルスを倒すことができなくなります。

特に、ウイルスと違って菌類の抗生剤は多いので、なるべく薬剤耐性を得らないようにしたい所でしょう。
幾ら便利でも、早くから耐性菌が出来てしまって、将来使える薬が無くなるのは不安です。

そのため、身体自体の抵抗力つまり免疫力を高める事が大事でしょう。
また、もし病気になったとしても、漢方薬で対応するのも1つの手段かと思います。

今回は、風邪対策にオススメできる漢方薬を紹介していきましょう。

まずは、抗生物質の代わりとなる漢方薬3選

■ 十味敗毒湯

構成生薬:防風・荊芥・独活・柴胡・桜皮・桔梗・川芎・茯苓・生姜・生甘草。名前の通り、10の生薬からなり毒を敗かしてくれる漢方薬です。

そんな事より、どんな時に使えばいいの?それだけを知りたい!!

そんな方のために、簡単に言いますと、この十味敗毒湯は、炎症があり、化膿している場合に使います。特に皮膚疾患などに使われます。

炎症を抑えて、解毒作用がある 柴胡・桜皮・桔梗・生甘草 がメインとなる作用でしょう。

防風・荊芥は、痒みを抑え抗炎症・鎮痛作用があります。独活も鎮痛・鎮静作用があります。

桜皮は、排膿作用をもち、柴胡は抗菌作用・抗ウイルス作用もあるだけでなく、自律神経を整えます。

■ 荊防排毒散

構成生薬:荊芥・防風・羌活・独活・柴胡・前胡・川芎・桔梗・枳殻・茯苓・炙甘草・薄荷・生姜

この生薬を見ると、十味敗毒湯と似ているところがあります。つまり、これも炎症があり、化膿しているときに使用できるという事です。名前も、荊芥と防風で毒素を排出すると書いてありますね。

こっちの方が生薬も多いし、十味敗毒湯より効くの??

少し用途の違いがあります。

十味敗毒湯との違いとは??

主に十味敗毒湯は皮膚に使われますが、この荊防排毒散は、皮膚だけで無く気管支炎・咽頭炎・風邪などにも使われます。花粉症や蕁麻疹などにも、もちろん使用されます。

イメージ的には、十味敗毒湯よりも汎用性を高めた漢方薬ですね。

■ 駆風解毒湯

構成生薬: 防風・牛蒡子・連翹・荊芥・羌活 ・石膏・桔梗・甘草

ここでも、上記にあげたような生薬が入っていきます。先ほどよりも、シンプルになっています。名前も風邪を駆除して解毒すると書いていますね。

この駆風解毒湯は、どんな漢方薬なの?風邪を駆除なら荊防排毒散でいいじゃん・・・・。けど、どっちが良いの??

駆風解毒湯は、上気道の炎症・咽頭の腫れに力を入れた漢方薬です。

防風・牛蒡子・連翹・荊芥・羌活には、発汗作用により、風邪症状を治す作用があります。

牛蒡子には、消炎鎮痛作用があり、膿性の鼻汁や喀痰や咽頭炎に作用し、石膏には消炎解熱作用があります。

桔梗には、去痰・排膿作用があり、また甘草と咽頭を消炎する作用があります。

次に、秋の風邪対策にオススメ漢方薬とは!?

 麦門冬湯

構成生薬:麦門冬・人参・大棗・甘草・粳米・半夏

この麦門冬湯は6つシンプルな生薬でできており、肺胃の陰虚に使われます。
夏で消耗した陰液(潤す力)や秋の乾燥で少なくなった陰液で起こる疾患に応用ができます。

特に、秋は肺の季節といわれ、肺への負担が増える時期となります。
肺は、乾燥を嫌う性質があるので、そこを潤すにする事が重要となっていきます。

そのため、風邪予防に加湿を行う事は日常生活でもオススメですね。

しかし、そのような工夫をしても毎年風邪を引いてしまう方には、麦門冬湯のような身体を潤す働きがある漢方薬が良いでしょう。

麦門冬湯が合う方には、喉がカサカサ・痰がきれない・痰が絡む咳だったり、逆に空咳のような乾いた咳にも使われます。
どちらも、粘膜不足が原因であり陰液を補充してあげる必要性があります。
麦門冬は、特に潤肺止咳という潤いを与えて咳を止める働きがあるので、大きな役割を担っています。

その他の人参・大棗・甘草・粳米により、滋養強壮や乾燥へ潤いも与えることで気道粘膜~胃の粘膜の状態を良くし消化吸収を高めます。

半夏は、これらの効果が強く出て潤い過ぎる事を抑える働きがあります。
これにより副作用も予防するだけでなく、半夏は鎮咳去痰という役割で、他の生薬の効果を高めるような構成となっています。

まとめ

今回は、秋に常備しておくと便利な漢方薬についてでした。
抗生物質が苦手・お腹を下してしますなどの副作用が出ている方には、代わりとなる漢方薬を試してみると良いでしょう。

皮膚には十味敗毒湯・風邪や皮膚など全体的に効かすには荊防排毒散・上気道の風邪(咽頭炎など)には駆風解毒湯が良いでしょう。

この他にも、排膿作用のある漢方薬は多くあります。もし、どれが良いのか迷うのであれば、一度相談してもらえたら、嬉しいです。

秋だけでなく、これから来る冬場も続いて乾燥には注意が必要です。
そんな時には、麦門冬湯を毎日服用して予防したり、小まめな水分補給をしていきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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