東洋医学の視診を使って、毎日のセルフケアをしよう!! お家でできる診断方法。【爪・舌診】 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

東洋医学では、人の見た目から病気や健康状態を判断材料にする事があります。これは、多くの方も自然と行っていることです。例えば、なんか顔色が悪い・・・。目が充血している。目の下のクマがひどい・・・。意外と身近に健康状態のヒントが転がっています。

しかし、大概はすでに風邪などの病気だったり、心当たりがあるかと思います。今回は、日頃からのセルフケアで、健康をチェックを行うことで、病気になる前に対処する方法をお伝えしたいと思います。

皆さんは、自分の舌や爪をマジマジとみた事はありますか? もし、見てない気がするなら、毎日見る癖をつけるといいでしょう。東洋医学では、視診というものがあり。爪や舌の健康状態は、身体の健康も表していると言われます。

手を広げて、爪に注目しよう。

まずは、手始めに自分の爪を見つめてみて下さい。 表面のツヤがあり、なめらかであり、透明で淡いピンク色でしょうか?? もし、そうであれば健康的な爪でしょう。

しかし、爪が割れやすかったり、縦線が入っているなどの症状はありませんか?  当てはまる方がいれば、健康状態が少し注意が必要かもしれません。

爪の健康状態は、東洋医学でいう肝と深い関係があります。肝は、血液の貯蔵庫でもあり、ストレスを流す働きがあります。そのため、爪の異常は、栄養不足だったり、ストレス過多により栄養が行き届いていない可能性があります。

ちょっと難しいと感じる方は、血液という栄養が行き届かないから、状態が悪くなるとイメージして下さい。実は、爪の生え際には、毛細血管が集中しています。そのため、血流の流れ・血液とは、深い関係がある事が分かるでしょう。

こんな状態には注意!!  爪の健康状態をチェックしよう。

■ 爪が割れやすい。横線が目立つ。

割れると言うことは、原因は簡単です。血行不良や血液の不足つまり栄養不足。または、爪の乾燥となります。乾燥や日照りが続くと、大地もヒビ割れるように、爪も同じ事が起こります。

このような場合には、血液を補う食材の赤身肉・魚・ほうれん草などがおすすめとなります。食事から鉄分の摂取を増やすことが大切です。生理などで血液を失いやすい女性には、男性よりも起きやすいので、健康の目安になりやすいでしょう。

■ 縦筋が目立つ。

これは、多くのストレスが原因となります。ストレスには、人間関係・仕事・過労・加齢など多岐にわたるので、まずはリラックスして休養や余暇を楽しむといいでしょう。

■ 反り返りがある。

反り返りは、すでに貧血を起こしています。これは、鉄欠乏性貧血の可能性があります。東洋医学では、肝は木に属します。木というのは、水分不足や乾燥などで、変に反り返ってしまう事があります。これと同じく、爪も血液不足のなかでも、鉄分が不足すると、このような傾向が起きてきます。

この爪の注意点は、不正出血・月経過多・子宮筋腫など慢性の出血により、血液不足の可能性もあることです。こうなると、いくら栄養をとっても、身体から出てしまいます。穴の空いたバケツのようなものですね。

この場合は、先に穴を塞ぐ必要があり、体質改善などの治療が必要です。 

■ 爪の色が紫

これは、瘀血と呼ばれる症状です。血液がドロドロだったり、寒さやストレスなどで血行不良を引き起こしています。このような方は、唇も紫になっている事があります。ちびまる子ちゃんの藤木君のような感じです。

男性よりも女性に多く、多くは婦人科疾患を患っていることが多いでしょう。傾向としては、体を温めて末端まで血流をよくすると、身体が楽になる事があります。お風呂に入ると、改善する方は瘀血の疑いがあります。

次に、鏡に向かって舌を出してみよう。爪よりも変化が分かりやすいのが特徴。

舌診というセルフケア方法です。意外と難しいんじゃないの?? 素人でも大丈夫かな・・・。一言でいえば、素人でも可能です。慣れもありますが、どんな名医も最初は、素人であり、続ければ誰でも出来るかと思います。

なので、今日から舌のチェックをすれば、どんな名医よりも自分の健康状態をチェックできるかもしれません。

それなら、舌のどこに注目すべきか??

舌の質(色、形、厚さ)・舌の苔(色、厚さ、潤い)を見ることが大切となります。

舌の色

■ 正常が淡い赤色と言われます。ここを、基準にします。

■ ここから白っぽい、淡ければ、気虚(元気が無い状態)・血虚(血液不足)。

■ 鮮やかな赤色が強ければ、熱が籠もった状態です。なお、赤ければ赤いほど、熱が籠もっています。お酒のみや辛いのものが好きな方は、赤くなりやすいでしょう。

■ 深い暗赤色または紅色であれば、陰虚・血虚(潤いや冷やす力の不足により、熱が生じている状態。)または、瘀血(血液が汚れている状態。)

■ 青紫~紫色で、部分的な斑点(茶色・紫・青紫)を伴うことがある場合は、瘀血となります。爪の時もそうですが、紫=瘀血のイメージで良いでしょう。

舌の形・厚さ

■ 薄くて、痩せている場合は、陰虚(潤したり冷やす力の低下)

■ 大きく腫れぼったい、歯の後が縁につく場合は、気虚(元気がない状態)

■ 舌に亀裂が入っている場合は、気虚・血虚(血液不足)・陰虚。

■ 舌の裏に、青紫の血管が膨れ上がる(怒張)場合は、瘀血(血液が汚れている状態)。

舌苔の色

■ 白色が、基本正常ですが、少し冷えがある人も出ますので注意が必要です。

■ 黄色になると、身体に熱が籠もった状態です。色が濃いほど、その熱は強くなります。他にも、灰色~黒色がありますが、日々の健康チェックでは、必要ないかと思います。

舌苔の厚さ・潤い

■ うっすらとした苔があり、ほどほどに潤っている事が正常です。

■ 苔が少ない場合(軽度) ⇒ 苔が一部とれ、地図みたいになっている場合 ⇒ 苔が無い ⇒ 苔が無い上に、鏡みたいにツルツルしている場合(重度)。 この順番に状態が悪くなります。

胃の元気がないか、陰虚(冷やしたり潤す力の低下)しています。

■ 潤いが無い場合は、陰虚や水分不足を現します。

■ 唾液が多く、苔もべったりしている場合は、水分代謝が悪く、体内に水分が多く停滞しています。

■ 豆腐カスのようなものが付着している場合は、胃炎が強いか(胃熱)、胃の食べ物が消化されていない(胃もたれ)事があります。

まとめ

爪も舌も、日頃からチェックしやすい部位です。毎日のチェックをすることで、身体が疲れや内臓の調子も分かってくるでしょう。これにより、生活スタイルを整えれば、体力や免疫力も向上にも繋がります。

もっと詳しく知りたい方は、東洋医学について学ぶと良いでしょう。経験医学のため、歴史もあり身近な医学です。知って損はしないでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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