春は、自律神経の乱れが強い!! 普段よりも、あおり運転が増えるかもしれません。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

あおり運転のニュースが年中報道されてもなくならないのは、嫌な事でしょう。運転をしていれば、上手く意思疎通がいかない事もあるでしょう。しかし、そのため優先道路だったり、一定のルールが存在してます。それでも、執拗なまでにあおり運転をするのは、何が原因なのでしょうか・・・。

東洋医学では、この怒りという感情は肝がコントロールをしています。

そのため、肝の状態を良くする必要性が出てきます。特に、年間を通しても春は、肝に一番ストレスがかかるので、これからの季節は運転にも注意したい季節でしょう。

では、この肝の状態が悪いというのは、どのような事でしょうか。

東洋医学でいう、肝の働きとは??

■ 肝は、疏泄を主る。

この疏泄とは、淀みなく綺麗な流れを意味しています。つまり、気の巡りや解毒により身体の中の運行を良くする働きを指します。イメージが沸かない方は、綺麗な川をイメージしましょう。絶えず流れがあり淀みがなく、水が循環しています。反対に、ドブ川はヘドロのようになり、流れが悪くなります。

皆さんの体内は、どちらを選びたいですか?? 勿論、綺麗な川かと思います。

この綺麗な状態を維持するには、この肝の疏泄作用が大切となるのです。

【肝の疏泄作用】

① 気というエネルギーや栄養を全身に運び、調節する。

② 精神的に思い詰めないように、安定させる。塞いだ気持ちも流し、正常な判断が出来るようにする。

③ 胃腸の作用をサポートして、流れを良くし胆汁の分泌をする。

ここで、気が付いた方もいるでしょう。

以上のような働きを持つ肝でも・・・

② 精神的に思い詰めないように、安定させる。塞いだ気持ちも流し、正常な判断が出来るようにする。

これが、大事となります。今回においては、疏泄作用には精神の安定作用が含まれる事だけ覚えて下さい。この働きが悪くなる事があおり運転の始まりかもしれません。

この始まりの状態を、肝気鬱結と呼ばれます。

肝気鬱結は、あおり運転を起こす予備軍??

難しく漢字で書いてありますが、肝の疏泄作用が低下して、気分が塞いでいる状態です。そのため、精神的ストレスから抑うつ感・憂鬱感を起こします。また、ため息する事が多く、疲労感も出てきます。

物事がうまくいかない事で、焦りやイライラ。気分・情緒が変わりやすい。(更年期障害もこれに当てはまります。)この時点で、鬱感よりもイライラが強く出る人は、予備軍になりえます。

その理由は、肝気鬱結という状態が悪化すると【肝火上炎】になってしまうからです。これは、肝気鬱結が長期化したために、熱を帯び始めるか、急激なストレスにより外的に熱(怒り)が加わる事で発症します。

運転をしていると、事故を起こさないように注意して運転している事でしょう。そんな時に、急な割り込みやウインカーを出さない人がいて、危ないなーと思って怒りを覚えることはあるでしょう。しかし、多くの方は危ないなー!!と思い嫌な気持ちにはなりますが、煽って行動に起こすことはしないでしょう。

しかし、普段から時限爆弾のように沸々と、ストレスを溜め込んでいると突如怒りに我を忘れた行動を取ってしまうかもしれません。

そのため、予備軍の方でも稀に、肝火上炎になってしまうので注意しましょう。

予備軍と思う方は、日々のストレス発散を心がけましょう。運動・外の空気を吸うことでも気分転換になりますし、自分自身にあう発散の仕方が大切です。

また、この肝火上炎は過度のお酒などでも、助長させます。身体に熱が籠もるような辛い食べ物もよくありません。

肝気鬱結だと思ったら、漢方薬で予防しよう。

■ 気分が晴れない・怒りやすい・頭が沸騰しているような感じ・イライラしがち場合。

肝を滋養しつつ、怒りという熱を外に追い出すと良いでしょう。加味逍遙散・抑肝散陳皮半夏などがファーストチョイスとなります。

■ イライラはそこまでしなく、ため息が多くなり、喉に何か詰まったような異物感・カラ咳が出た場合。

このような場合には、気の巡り(肝の疏泄作用)が低下しているかもしれません。そんな時には、逍遙散・半夏厚朴湯が良いでしょう。

さらに、症状悪化した肝火上炎とは??

肝火上炎の症状】

イライラ・目の充血・じっとしてられない・歯ぎしり・目が血走っている・面が真っ赤などの特徴があります。他にも、耳鳴り・偏頭痛・口渇・口が苦い・便秘などの症状も。

どうでしょうか? 車からこのような方が飛び出してきたら、怖い事かと思います。ここで、鏡を見て、似た症状がある方は、今が抑えるチャンスです。あおり運転や、喧嘩にならないように予防していきましょう。

肝火上炎の治療法は、清瀉肝火という方法です。これは、肝が炎上して熱が帯びているのを取り除くという意味です。この治療に対して、代表的な漢方薬があります。

 竜胆瀉肝湯

この漢方薬は、尿濁・排尿痛・こしけなど泌尿器科の薬で紹介されている事が多いです。しかし、生薬の構成としては、清熱解毒・利尿などの効果があります。また、名前からも肝の怒りを抑えることも分かるでしょう。

体内の怒りやイライラなどの熱症状を抑えて、利尿作用で外に解毒する漢方薬です。

■ 大柴胡湯

体格が良く、暴れやすい、イライラ、熱が強いので便秘となっている場合に使います。尿や便が出ないと、身体に熱が籠もるので、怒りが強く出てしまいます。こちらは、肝胆の熱と鳩尾の熱も取り除きます。

■ 牛黄清心丸

上記の2つで、体質改善するのが基本的でしょう。しかし、突発的な怒りで抑えられないなど自覚がある方は、これを常備しておくと良いでしょう。EXILEがコンサート後に使用すると、発言していた漢方薬です。コンサートの興奮状態を鎮めるように、鎮静作用があります。

まとめ

ほとんどの方は、危険な運転はしないかと思います。しかし、ニュースで見かけるように、感情をコントロール出来ない方もいます。もし、出会ってしまったら、この人は肝火上炎かもしれないと考え、出来るだけ静観しましょう。

命や身体の無事を確保する事が先決かと思います。もし、家族が誰かがギラギラとして肝火上炎かと思う場合には、漢方薬がおすすめです。また、青野菜や酸味があるものは肝の滋養に働きます、食事においても、取り入れて行くと良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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