バネ指は、糖尿病だとなりやすい!! バネ指対策には、どうすればいいのか??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

指が曲がった状態で、ロックされてしまうバネ指は、どうやら糖尿病の人に多い事が判明したそうです。これは、ルンド大学・スコーネ大学病院のMattias Rydberg氏、Lars Dahlin氏らの研究によるものとなります。

もともと、この関係性については気が付いていたそうですが、今まで明らかになってはいなかったそうです。糖尿病には1型・2型がありますが、この型の違いは関係なく、また性別も関係なく、糖尿病にはバネ指になりやすい事も判明したのです。また、1型糖尿病では、人差し指のバネ指が多い傾向だそうです。

糖尿病に多い事から、血糖値が高いほど腱・結合組織が分厚くなりやすいと考えられています。

しかし、糖尿病でないバネ指の方もいるかと思います。今回の研究では、糖尿病・そうでない方のバネ指の原因は異なると言われています。原因が異なるなら、まずはバネ指について知っていくことが必要でしょう。

バネ指って、どんな症状か??

バネ指とは、指を伸ばそうとする際に、上手く伸ばせずに引っ掛かりを感じる状態をいいます。この引っ掛かりは、指を動かす際に使う腱が、腱鞘というトンネルを上手く通れないために起こります。

何故、上手く通れないのかというと、腱が炎症し分厚くなっているからです。そのため、狭いトンネルを無理に押し通すために、痛みが生じます。そして、痛いからと放置してしまうと、次第に曲がったまま動かなくなります。

バネ指の原因は、使いすぎ・加齢・ホルモンバランスなどが挙げられます。

バネ指は、腱鞘炎の1つのため、指を使う事が多いほどなりやすくなります。また、加齢においてはバネ指に限らず、腱鞘炎全てに当てはまります。腱は加齢とともに衰えるためです。

女性に関しては、エストロゲンといった女性ホルモンの影響も出てきます。このホルモンは、腱の動きを滑らかにするため、出産・生理などで大きく痛みも変わっていきます。

バネ指の状態を良くするには、何をすべきか??

バネ指の治療法には、手術やステロイド・痛み止めなどの薬があります。炎症を繰り返す事で、肥厚していきますので、まずは炎症を抑えたり、その部分を取ってしまう事が多いでしょう。

しかし、いきなり手術というのも、少し気後れしてしまいます。

それなら、炎症を体外へ流す事が必要となります。炎症は抑える事はもちろんですが、外に出す血流の改善も必要になっていくのです。

東洋医学では、活血化瘀という治療法となり、血の滞りを改善する意味となります。また、炎症に対しては腫れ・痛みが激しい急性期であれば、清熱解毒といった炎症を取り除くことで痛みを取ります

逆に、慢性的となり、腫れなどがなく無理に動かすと痛みが出るような、冷えて固まった状態なら温経散寒といった寒さを除いて痛みを取る必要があるかと思います。

この時点でも、バネ指に限らず腱鞘炎の治療の方向性は、変わっていきます。そのため、少なくとも血流改善だけは心がけると良いでしょう。

活血化瘀に使う漢方薬としては、桂枝茯苓丸・疎経活血湯・桃紅四物湯などが使われます。比較的に試しやすいのは桂枝茯苓丸かと思います。桂枝茯苓丸と聞くと、婦人科の漢方薬をイメージしてしまうかもしれません。

婦人科疾患の多くは、血の巡りに関係した漢方薬のため、腰痛・膝痛などの整形外科疾患にも応用されています。

日常からできるバネ指対策とは??

血流の改善を良くするには、指先だけでなく全身の血液循環も関わっていきます。そのため、指を休ませるだけでなく、全身のストレッチやパソコン作業やりすぎには注意が必要となります。

仕事に集中するには、良いかもしれませんが、たまに屈伸運動・蹴伸びなども取り入れると良いかと思います。

最近では、1年を通して冷えやすい環境です。秋冬はもちろん夏でもクーラーで冷えます。身体が冷えれば血流が落ちるので注意しましょう。基本的に、炎症が強い腱鞘炎以外は、温めておく方が予後が良いでしょう。

新常識!?運動後のアイシングは必要なのか?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

まとめ

糖尿病などの血液状態を改善する事がバネ指の対策の1つになるかと思います。また、炎症の可否により、冷やすのか? 温めるのか?が変わっていくでしょう。

朝方だけ腰痛・膝痛などがあり、動かすと楽だったり、お風呂で温まる痛くない場合は、温める方が良いでしょう。このようにバネ指も判断できるかと思います。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Diabetes Care」11月号に掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA