健康的に100歳を超るには、腸内環境が鍵かもしれない!!腸内細菌だけでなく腸内ウイルスが関与の可能性・・・。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

腸内細菌はよく耳にしますが、腸内ウイルスについては、あまり聞かない言葉でしょう。
ウイルスと聞くと悪いイメージが多いかもしれませんが、細菌と同じように良い面もあるようですね。

健康で長寿でいたい・・・。それを実現するには、どうやら腸内環境が重要であるようです!!
100歳を超えるためには、腸内に生息する細菌だけでなく、ウイルスの多様性が関与しているかもしれない・・・。
日本人を含む100歳を超える方々の腸内細菌叢・ウイルス叢の解析結果から、その可能性が判明したそうです。

これは、米ブロード研究所のRamnik Xavier氏らの研究によるものであり、今回の結果により加齢とともに腸内の微生物の生態がどのように変化するのかを知る事ができるかもしれないとされています。

まず、腸内細菌叢とは、腸に生息している細菌などの集まりのことを言います。これらが、代謝や免疫機能などの健康維持に対して、重要な役割があると言われます。そして、この腸内細菌叢は、遺伝・健康状態・ストレス・薬剤・食事など多くの原因で、変化していきます。

・ では、腸内細菌叢の多様性とは??

基本的に、多様性つまり種類が多いほど、健康にも良いと考えられています。また、野菜・豆や穀物・魚・ヨーグルトやキムチなどの発酵食品などの食事により、腸内細菌叢の多様性を高まると言われます。これは、食物繊維が豊富だったり、不飽和脂肪酸なども関与しているでしょう。

そんな腸内細菌叢が全身の免疫機能に関与しており、感染症の予防としては認知されているかと思います。代表的なのがヤクルト1000ではないでしょうか。

しかし、腸内ウイルス叢は、まだまだ知られてはいないでしょう。

今回の研究では、日本とイタリア(サルデーニャ島)の住民195人から採取して行ったDNA解析データから感染症から身を守るのに役立つ多種多様な細菌・ウイルスが存在する事が明らかになったようです。

例えば、100歳を超える方の腸内ウイルス叢は、微生物叢に存在する硫酸塩を分解する高い能力を持っている事が判明。これにより腸管粘膜を健康な状態に保つ細菌感染症と戦う力をサポートする可能性があると考えられています。

また、100歳を超える方の腸内細菌叢が、感染症の予防に役立つ可能性のある特異な胆汁酸を生成している事を見つけたそうです。

結局は、腸内の環境がより良いと、健康で長く生きる秘訣かもしれませんね。

良い腸内細菌・ウイルス叢の状態であるメリットとは??

■ 便秘・下痢が改善

悪玉菌による腸の蠕動運動の低下を抑えられます。腸内環境が良くなることで、善玉菌の割合が増えますので、腸の働きが正常化します。また、食べ物を運ぶためにも、蠕動運動は必須となります。

つまり、蠕動運動が正常であれば、食べ物が通過する時間が早くなります。よって、糞便中のエネルギー密度も多くなるので、過度のエネルギー摂取の予防にもなります。

■ 免疫力が向上

腸管の免疫系は、免疫細胞の70%が存在しているといわれています。そのため、腸内環境を整える=免疫力の向上が考えられます。

■ 動脈硬化を予防

善玉菌により、脂肪細胞を燃焼させて血清コレステロールを低下させる働きがあります。血管の壁に付着した悪玉コレステロールにも働いてくれるため、動脈硬化を予防できるため、心筋梗塞や脳梗塞の予防にも良いでしょう。

■ 脳や心には、腸内環境が関係している。

実は、腸の働きによって作られている物質には、セロトニン・GABAというものがあります。

セロト・・GABA??? 急に難しく思えるかもしれませんが、この成分が脳と心に関係しています。

セロトニンは、気持ちを安定させる作用があるホルモンであり、GABAは脳による認知機能・学習機能・心の安定に作用します。腸内環境が良くなることは、情緒の安定にも繋がっています。

腸内環境を良くするために、取り入れるべき物とは??

■ 発酵食品を取り入れよう。

腸に良いとされるのが、やっぱり発酵食品です。代表的なのが、ヨーグルト・カルピス・納豆・チーズ・漬物です。その他にも、醤油・味噌・酒も調味料としても腸には良いでしょう。嗜好品のお酒も、適度であれば問題ありません。あくまで、適度なので飲み過ぎは禁物です。

■ 水溶性・不溶性の食物繊維を取り入れよう。

水溶性の食物繊維

リンゴ・わかめ・キウイ・大根などに含まれ、腸内の善玉菌の餌となります。また、糖質の吸収を穏やかにし、急な血糖値の上昇を抑え。コレステロールを体外へ出す役割もあります。

不溶性の食物繊維

レンコン・玄米・たけのこ・さつまいも・きのこなどに含まれます。腸内壁を圧迫することで、蠕動運動の働きを助けるので、便秘予防になります。

■ 腸内環境に良い漢方薬。

腸の動きや栄養に良い漢方薬といえば、○○建中湯といった漢方薬です。

その中でも、使いやすいのが大建中湯という漢方薬です。お腹が張っている・お腹が冷えるなどの症状に主に疲れます。腸が冷えて、上手く蠕動運動が働かないために、腹部に膨満感・ガス溜まりが出ている症状に合います。

また、子供の体質改善としては黄耆建中湯も良く使いますね。
黄耆が入る事で、身体を守る衛気つまりバリヤー機能も活性化できます。

なかなか、痩せることが出来ない方は、腸内環境が原因かもしれません。腸内を元気にして、ダイエットを成功させるには?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

アトピー性皮膚炎・蕁麻疹などのアレルギーは、腸内環境の乱れが原因?? 便秘・下痢の方は、腸活でアレルギーを撃退しよう。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

まとめ

長生きの秘訣には、少なくとも腸内環境が関与してるかもしれませんね。

健康な腸内環境は、脳にも深く影響をもたらしますため、ボケ予防にも良いでしょう。(腸脳相関)

便秘や下痢などで、日々悩んでいる方は今日から見つめ直す事で、長生きだけでなく風邪を引きにくい体質を手に入れる事ができるかと思います。

自分に合う方法で、腸内環境を整えてみてはいかがでしょうか?

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Nature Microbiology」に5月15日掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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