③ 【津液・腎精について】東洋医学って、少し興味あるけど、難しそう・・・。分かりやすく解説。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

気・血とやってきましたが、残るは、津液と腎精です。この基礎用語を理解すれば、東洋医学は断然分かりやすくなります。

今回は、津液・腎精です。頑張ってついて来てください。

気血を忘れた方は、一度、前の記事を読めば大丈夫です。知った気でいる方が後々分からなくなるので、気をつけてください。私自身も、復習はしていますので恥ずかしくないですよ。

東洋医学の基礎。【津液】について。

津液とは、食事(水穀の精微)から作られるもので、体内に存在する必要な水分の事です。

気の推動作用や臓腑の働きで、身体全体に運ばれます。

脾の働きで、食事(水穀の精微)から作られ、まずは肺に送られます。そして、肺が全身に運び、不要な水分は膀胱で排泄されます。

しかし、一部は膀胱から吸収されて、腎の気化作用(気の力で他の物質に変化させる作用)で、三焦を通り肺に戻されます。

※三焦とは、上・中・下に分かれ、心臓舌から横隔膜(胃の上)が上焦・横隔膜からヘソ(上腹部)が中焦・ヘソより下(下腹部)の下焦の事です。

さきほど話した通り、気の推動作用と臓腑の中でも、肝の疏泄作用(肝気の作用のひとつ)が津液の流れに関与しています。

このことから、肺・脾・肝・腎(膀胱)には、深い関わりがあります。

津液の作用とは!?

①津液は、全身を潤す。

②津液は、間接、靱帯・筋肉に潤いを与え、身体の動きを円滑にします。

③津液は、気化作用により、血に転化する。

津液=血×気化作用。まえに、精=血×気化作用と述べました。(血について参照。)

気化作用は、材料を元に、身体の必要な物へ変化させることが分かりますね。

東洋医学の基礎。【腎精】について。

精というのは、東洋医学において、全ての物質の基本となります。特に、腎に蓄えられていますので、腎精とも呼ばれます。

基本的に父母から受け継ぐ物を【先天の精】。食事(水穀の精微)から作られる物を【後天の精】と呼ばれます。

余談ですが、先天的な障害などは、この先天の精が不足で起きるとも言われます。加齢によるものは、後天の精の不足です。

腎精の作用とは!?

①性機能・生殖能力の維持。

精は、性行為・妊娠・出産などに関与します。

②成長・発育を促進。

精は、生命エネルギーと思って良いでしょう。少なければ、成長が遅れ、早く消費すれば老化が進みます。

③精は、血に転化する。

ここでも、出ましたね。気化作用が。血=精×気化作用。

まとめると、血・津液・精は、気化作用によりお互いに作れます。

④精は抵抗力を高める。

以上が、基本となる気・血・津液・腎精の話となります。この基本を頭に入れて置くことが大切です。

なぜなら、気虚という状態はなにか??と言われてももう、皆さんなら分かるかと思います。

気が乏しくなっている状態により、それに関連した症状が出る事が想像できるでしょう。

以上、参考になればうれしいです。

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