
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
これから春に近づくにつれて、東洋医学では肝の季節となります。
そのため、この肝に付随した部位への影響が強く出する時期でもあります。
東洋医学でいう肝は、肝臓というだけでなく、自律神経・精神安定・眼などに大きく関わっています。
そのため、春は不眠症・精神的な疾患・ギックリ腰などの筋肉疾患・ドライアイなど多く生じやすくなります。
また、解毒力も落ちやすくなると尿酸値の排泄にも関わります。
それだけでなく、肝はストレスを流す役割があります。ストレスが過度に溜まると、尿酸の産生が過剰になり、排泄が低下するので、急激に尿酸値が高まり、痛風発作のリスクが高まる季節でもありますね。
そんな時に、オススメのなのが菊花です。
菊花(きっか)とも呼ばれる生薬でもあります。
菊花は、邪気を払う霊草でもあり、冠婚葬祭の花でも使われます。現在でも、無病息災を祝ったり、子孫繁栄を祝う時にも使用します。その他にも、食用菊は栄養が豊富に含まれています。ビタミンB1・ビタミンEが特に多く含まれます。
ビタミンB1は、疲れ目によく、現代社会ではオススメでしょう。その他にも、筋肉の疲れを改善したり、眼の神経をサポートするなどの作用があります。
また、花の綺麗さが食事を華やかにしてくれるので、精神面のリラックスとしても良い点がありますね。
そのうえビタミンEは、抗酸化ビタミンとも呼ばれます。
老化や免疫力低下の原因となる活性酸素のはたらきを抑えてくれます。食事が外食に偏りがちな方は、このビタミンを摂取して欲しいと思います。
今回、注目のルテオリンとは!?
ルテオリンは、抗酸化作用を持つフラボノイドの一種で、セロリ・ブロッコリーなどの野菜にも含まれます。
特に、菊花の含有量が多いと言われますね。
ルテオリンは、尿酸の産生を抑えるだけでなく、食後の血糖値の上昇を抑える効果もあるため、生活習慣病の予防にも期待されています。
尿酸対策としては、ルテオリン10㎎/日・花粉症などのアレルギー対策としては、ルテオリン20㎎/日を服用するといいとされています。
菊花は、健康増進にもオススメ!!
キク科のキク・シマカンギクの頭花を乾燥したものが生薬として使われます。
漢方的には、解表・明目・清熱解毒などの効能で、頭痛・めまい・眼の充血・視力低下・炎症などに用いられています。また、解毒作用による吹き出物・腫れ物にも効果が!!
菊花が合うのは肝熱タイプと言い、目の充血・頭痛・めまい・イライラ・ホットフラッシュなども伴います。
これは肝気が頭部へ巡る事で、頭にこもった熱症状を下へと下げることで、クールダウンさせてくれる働きがあります。
忙しくて頭がヒートアップしている時・頭痛やイライラなどの時にもよいですし、目にとてもよい生薬なので、目の充血や花粉症による目の痒みにもおすすめです。普段からお茶としても常飲するのも良いでしょう。
中国では、昔から春になると飲む養生茶のひとつです。すっきりとした清涼感のある菊の香りに、甘味と少しの苦味があるのが特徴でしょう。もっと簡単に取り入れるには、漢方薬も良い!!
菊花とクコの実は、目の疲れ・目のトラブルがある方にはとても良い生薬のため、ファーストチョイスである杞菊地黄丸にも配合されています。
■ 杞菊地黄丸
肝腎陰虚という症状に加え、眼疾患が含まれた状態に使います。
肝腎陰虚というのは、簡単に言えば老化現象または発育不全です。先天性・後天性はありますが、歩行や運動の遅れ・言語や歯の発育の遅れだったり、記憶力の減退・聴力低下・白髪・脱毛・失禁・足腰の弱りなどが現れます。
また、陰虚により身体を冷やす力・潤す力の低下が起こるため、身体の熱感・手足のほてり・のぼせ・不眠・口渇・寝汗などの症状が起きます。これらの症状に加え、眼疾患である視力低下・白内障・かすみ目・疲れ目・目の充血などがある場合には、この杞菊地黄丸がおすすめ。
30代過ぎてからは、老化予防と視力の低下予防に、服用しておくのも良いでしょう。
痛風などの生活習慣病は、加齢によりリスクが高まります。
杞菊地黄丸の基本ベースは、六味地黄丸であり加齢防止にもオススメとなっています。
食生活が乱れる方には、杞菊地黄丸が使いやすい漢方薬でしょう。
まとめ
今回は、菊花という生薬の新しい効果の紹介でした。
もともと、眼の滋養に良いとされていましたが、生活習慣病にも効果があることが判明しています。
特に、含まれるルテオリンという成分に注目されています。
以上、参考になれば幸いです。