コロナウイルスの後遺症には、漢方薬を試してみよう。 肺の機能回復をすることで、嗅覚・味覚の改善に。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

コロナウイルスが以前、終わりが見えない状況ですが、生活をしていれば、いつ感染してもおかしくはありません。そんな中で、よくコロナの後遺症で相談される事があります。

やはり、当初から言われていた嗅覚障害や味覚障害が出ている事を感じます。その他にも、喉が疼くような咳だったり、痰が絡んだ咳・空咳のような症状を伴う事も・・・。

多くは、発熱などで身体の陰液が消耗されたため、気管~咽頭にかけての粘膜が減って、痰が絡みやすくなったり、ちょっとした刺激に反応して空咳を生じます。その他にも、発熱の繰り返しから肺気虚・肺陰虚などになっている状況です。

肺機能が落ちてしまう事は、ニュースなどで知っているかと思います。東洋医学においても、この肺の機能低下により、嗅覚・味覚の異常が起きていると考えられています。

【肺は、魄(はく)を主る。】このような言葉が存在します。

魄?? いきなり、このような事を言われても意味が分からないかと思います。魄というのは、五感の事を指します。五感とは、味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚という5つの感覚の事です。

これを、正常に保つのがと言われています。そのため、コロナウイルスのような気管支炎・肺炎など肺を損傷する傾向があると、その後遺症として嗅覚障害・味覚障害などが引き起こされます。体力の消耗が激しいほど、治りずらいため、まずは体力を戻すような気・陰を補充することが大切になっていきます。

肺の機能回復には、なにがオススメとなるのか??

秋冬は、乾燥により肺を損傷しやすいので、コロナウイルスだけでなく、普段の生活にも気をつけないといけません。それでは、どのような事を心がけると良いのでしょうか??

まずは、気道・粘膜が乾燥しないように、水分の摂取・加湿が大切です。また、食材でいえば【白い食べ物×辛み】があるものが肺には良いとされます。唐辛子やハバネロのような極端な辛みではなく、大根おろしのようなものが良いでしょう。

肺や全身を潤し、乾燥よぼうとなる食材には、梨・蓮根・大根・白菜・山芋・白胡麻・百合根・杏仁・豆腐など主に白っぽい食材が良いとされます。

また、感情面でも東洋医学では気をつける事の1つです。悲しみや憂いという感情は、肺を傷つけると言われます。あまりに悲しみすぎたり、憂うと元気が消耗すると言われます。

普段の生活の中でも、気をつけることで養生となっていきます。しかし、日々忙しい方には、ちょっと難しい・・・。そのような場合には、漢方薬を試す価値があるでしょう。

おすすめの漢方薬3選!!

■ 生脈散

脈を生き返らす漢方薬という意味があり、生命活動に必要な気・陰を補い、脈中の津液を増やすことで、弱っている脈を回復させます。

生脈散と聞くと、夏バテや熱中症の漢方薬のイメージになる事が多いでしょう。補気の人参・滋陰の麦門冬や五味子により、脱水予防だけでなく元気を補うシンプルな構成となっています。そのため、気陰両虚という状態に使われます。

気陰両虚とは、慢性疾患・急激な熱病(熱中症など)で起こりやすく、陰虚⇒気虚という順番で起こりやすくなります。ほてり・口渇感・熱感などの陰虚症状に加え、疲労感・疲れやすいなどの気虚症状を伴います。

■ 補中益気湯

疲れやすくて・倦怠感・休むと症状が楽になるなど気虚の代表的な漢方薬です。特に、脾胃気虚などの食欲不振・疲れやすいなどに加え、多汗・風邪を引きやすいなどの肺気虚も伴う場合には、オススメです。

その他にも、筋肉の緊張力が低下した脱肛・子宮脱・胃下垂などを正しい場所へ戻すために、使われます。また、男性の不妊症にも使用され、精子の動き・数の回復に効果があるとされます。

そのような場合には、補中益気湯+補腎薬の組み合わせがおすすめです。

 麦味地黄丸

肺腎陰虚には、生脈散×六味地黄丸に近い成分の麦味地黄丸がオススメ。六味地黄丸は、腎陰虚に使用されるため、その症状である老化に伴う健康被害・ほてり・寝汗が酷いなどに効果があります。

生脈散の状態だけでなく、加齢で症状が起きている場合には、この麦味地黄丸が合うかもしれません。

まとめ

肺を損傷すると、コロナウイルスの後遺症だけでなく、他の病気でも似た後遺症が出てきます。そのため、日頃から体力・免疫力を高めておくことが大切となります。

肺は、東洋医学では5つの感覚に深い関係があることを知っておくと良いでしょう。これを予防するには、乾燥対策だけでなく、生活や精神面も関与します。うまく活用してもらえると嬉しく思います。

漢方薬をどれを飲めば良いのか?? 迷っている方は、まずは生脈散が無難かと思います。夏バテなどの体力が落ちたときにも使うので滋養強にもオススメです。

以上、参考になれば幸いです。

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