ため息・憂鬱・・・。そんあ時に胃腸の調子が悪いのは、肝の疏泄作用が原因かも!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春は、多くのストレスが身体へと負担をかける季節。
そのため、東洋医学では肝に影響がかかります。東洋医学でいう肝は、五行説で【木】に属します。
春は、新しい芽が出てきたり花が咲き始めたりと植物も元気になってきます。

この木というのは、伸び伸びとストレスなく伸びる事を好みます。
この事からストレスがあると肝の機能が冒され、肝気鬱結証など状態へ発展する事も・・・。

最近、寝付きが悪い・胃痛・胃もたれ・動悸・不安感・イライラなどがあれば、少し要注意ですね。
特に、日本人は胃腸が弱かったり、気を遣う国民性からストレス性胃炎になる事が多く感じられます。

では、何故ストレスから胃へ負担が起こるのでしょうか??

東洋医学では、肝脾不和証かも・・・。

肝には、全身の気の巡りを良くする疏泄作用があります。
この作用が邪魔されることで、肝気鬱結証や気滞証という症状が生じます。

脾には、飲食物を消化吸収する運化作用があります。
この運化作用により吸収された飲食物は、肝に送られ疏泄作用の根源になります。
実は、運化作用も肝の疏泄作用でコントロールされているので、お互いに持ちつ持たれつの関係となっています。

これらの事から、脾の運化作用が悪くなれば肝の症状・肝の疏泄作用が悪くなれば脾の症状が起こりえます。

そして、肝脾不和証とは、肝の疏泄作用の失調が脾の運化作用に影響を与えている症状となります。
治療としては、肝の気の巡りを改善する事が基本かつ脾の運化作用も整える必要があります。

増悪因子としては、ストレス!!
また、脾に負担をかける暴飲暴食です。

まずは、生活スタイルの改善がベストである事が分かります。

また、肝脾不和証だけでなく肝気犯胃証にも注意しましょう。
肝脾不和証と似ている証ですが、肝の疏泄作用の失調が胃の働きを邪魔している症状です。

どちらも、まずは肝の疏泄作用の改善が必要なため、気の巡りを良くする逍遙散・半夏厚朴湯・柴胡桂枝湯などがオススメです。

特に、柴胡は、気の巡りを良くする基本的な生薬なためよく使われます。
気を遣いやすい国民性の日本人には、昔から使われている生薬でしょう。

胃腸が弱い・精神的にも影響があるなら、柴芍六君子湯が良い!!

柴芍六君子湯は、心配事・不満・怒りなどが基本的にあり、食事をしても美味しくない・みぞおちのつかえ・胃痛・腹痛などが現れます。
特に、ストレスを受けやすい方で、胃腸のトラブルを持っている方には適している処方となります。

生薬構成として、六君子湯に柴胡+芍薬となっています。
胃腸の機能を高める六君子湯に、気の巡りを良くする生薬で構成されています。

まとめ

最近、胃がきりきり・緊張すると胃腸の調子が・・・。
そんな時は、肝の疏泄からくる症状かもしれません。

4月は新しい門出のため、多種多様なストレスが多いので上手くガス抜きをして、健康を維持しましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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