秋バテ防止には、台湾の酸梅湯を飲もう。日本よりも高温多湿の国から学べる養生とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

酸梅湯(さんめいたん)って、聞いた事はあるでしょうか??

夏に台湾旅行にいった事がある方は、飲んだ事があるかもしれません。夏バテ防止などによく飲まれ、甘酸っぱくておいしい飲み物です。日本でいう紫蘇ジュースのようなイメージでしょう。

台湾ブームもあって、スーパーやコンビニでも見かけることも増えてきました。今回は、この酸梅湯について触れてきたいと思います。

酸梅湯とは、一体どんなものなのか??

酸梅湯は、名前から想像も出来るとおり、梅のように酸味がある事は分かるかと思います。実は数種類の生薬を煮詰めて作られています。つまり、薬膳ジュースなのです。

薬膳と効くと、効果がありそうだと思いませんか?? そんな酸梅湯には、以下の生薬が含まれています。

烏梅(うばい)山査子(さんざし)・陳皮(ちんぴ)

烏梅(うばい)とは、未成熟の梅の実を、真っ黒に燻蒸したものです。山査子(さんざし)は、成熟果実です。陳皮(ちんぴ)は、ミカンの外皮となり、フルーツティーとも言える構成なのです。

しかし、煎じ薬のように効能・効果もあるので、薬とお茶のハイブリットな飲み物となります。

酸梅湯は、多汗による水分の消耗や口渇感などの予防・身体の熱を流す働き・健胃作用や消化促進作用があり、暑い季節にはピッタリです。夏バテだけでなく、秋バテにも良いでしょう。

酸梅湯は、家庭でも作る事ができる。自分の症状に合わせてオリジナルティーを!!

酸梅湯の配合生薬は、上記の3つの生薬の他に、洛神花(ハイビスカス)・甘草(かんぞう)・キンモクセイがプラスで加えられています。そこに、氷砂糖や蜂蜜を使い、味を整えます。

身体の倦怠感ややる気が落ちている場合には、人参・白朮などを追加したり、貧血や皮膚がカサカサなどがあれば、当帰や熟地黄を加えても良いでしょう。

酸梅湯だけでも、基本的に身体を潤し、胃腸を整えてくれます。難しい方は、オリジナルに拘らず試す方が取り入れやすいと思います。

ここからは、もう少し詳しく、酸梅湯について探っていきましょう。

酸梅湯は、酸味と甘味で陰を生み出す、という意味があります。酸味というのは、肝に良い味覚です。肝は、血の貯蔵庫でもあるため、陰を補うには大切です。また、筋肉や目にも関与するので、日常生活ではかなり酷使されています。

そこを癒やす酸梅湯は、夏バテだけでなく効果を発揮します。

また、烏梅・山査子は、収斂作用があります。これにより、汗腺を引き締め、汗のかき過ぎを抑えます。大量に汗をかくと、ドッと疲れてしまうことがあるでしょう。

それは、汗とともに、気が流れてしまう事が原因です。そのため、元気が無くなるのを防ぐ作用として、酸味による収渋作用は必須となります。

夏になると、防腐剤の代わりに、ゆかり・梅干しがお弁当に入ることも頷けるかと思います。

まとめ

台湾の夏といえば、酸梅湯!! お隣の食養生を取り入れて、夏だけでなく秋にも備えていきましょう。身近に、酸梅湯が見つからない・・・。そんな方は、酸味のある紫蘇ジュースで代用するのも良いでしょう。

注意点は、糖分も入っていることです。そのため、糖尿病などの既往歴がある方は、砂糖なしのものがオススメです。

まだまだ、残暑が厳しい時期です。上手に生活をして、乗り切っていきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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