8月が最も環境によるストレスが強い!? 環境ストレスから身を守ろう!! 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

8月も中旬となり、今年の立秋(8月8日)も過ぎて暦上では秋になっていますね。
しかし、まだまだ残暑が厳しい日もあります。

そのため、日によっては気温が高い時期もあり、真夏を感じさせる事も・・・。
8月前半は、高気圧により晴れるため、猛暑日が起こる事もあります。

気圧変動が比較的小さく、気圧病である喘息・目眩なども落ち着く時期かと思いきや台風も生じやすいのが難点な季節でもあります。

これからが、立秋から処暑(8月23日頃~9月7日頃)の季節です。

そんな処暑は、どのような事に注意して行けば良いのでしょうか??

処暑とは、どんな季節のことを指すのか??

処暑とは、暑さが収まる時期を意味します。
つまり、やっと涼しく感じられる季節ですね。日中はまだまだ暑さを感じる事もありますが、朝晩は涼しく感じられるようになります。

朝晩の寒暖差に注意が必要ですが、だいぶ過ごしやすいため行楽の季節となりますね。
しかし、相変わらず台風は生じるため気圧差は必要でしょう。

8月~9月は、特に気圧差に注意が必要。

人体では、この気圧変動を感じるのは、どこであるかを知っているでしょうか。多くの方は、何となく倦怠感が・・・そんな感じでしょうか。

例えば、よく雨が降ると、古傷が痛むという言葉を耳にします。これも、なんとなく身体が反応している一つでしょう。他にも、めまい・耳鳴りなど人によって、その症状は様々です。

この事から身体が敏感に、気圧を感じ取っているのが分かります。しかし、その変化はどこなの?? こう疑問に感じませんか??

その答えは、耳なんです。耳の内耳の前庭という部分が、気圧の変化に作用している言われます。

気圧変動がおこると、そのストレスが自律神経に作用し、交感神経が働きます。つまり、気圧変動とは交感神経が強く作用する原因となります

交感神経が強く働くと、どうなるのか??

基本的に、昼間に行動している人が多いかと思います。その時に、活動的にさせる働くのが交感神経となります。

交感神経が働くと、アドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されます。そうすることで、各部位で応じた反応が出ます。

心臓に作用すれば、心拍数が上がり、脈拍数も増えます。血管に作用すれば、血管が収縮(縮こまる)します。すると、血管内の圧力が高まり、血圧も上がります。

正常な働きであれば、活動するためには必要な作用です。血圧が高くなることも、栄養が豊富な血液を各部位へと運ばないといけないからです。

しかし、その働きが過剰となる事で、気象病となってしまう・・・。

交感神経が高ぶる事で、不整脈・動悸・血流障害からのメニエール病・高血圧・気管支を狭めることから喘息のような症状など様々な症状が現れます。

また、気圧が下がると身体の中では、ヒスタミンの分泌が高くなると言われます。そうすると、炎症作用を促進させるので、古傷の痛みや蕁麻疹なども起こりやすくなります。
つまり、気圧変動は身体に大きくストレスを与える!!

東洋医学では、これからの時期をどう捉えるのか??

立秋からの時期を、五行説で当てはめると【肺】という臓器が該当します。

この肺は夏をどうように過ごしたかで、だいぶ秋の影響は変わっていきます。
夏バテなどを起こしていると、脾胃が弱っていることから肺にも影響を起こすからです。

脾胃は、消化・吸収などだけでなく水分代謝にも影響を与えます。肺は脾胃から回ってきた水分を全身に運ぶ役割があるため、夏の疲れは厄介な置き土産となります。

 五臓の肺の働きを知って、養生を!!

肺の疾患つまり症状が現れるのは、皮膚・粘膜・鼻辺りですね。特に、気管・気管支粘膜が弱れば、咳や痰などが生じ、鼻においては鼻づまり・くしゃみも出たりします。

乾燥し始める季節でもあり、肺が最も弱る季節でもあります。肺は、乾燥することを嫌う性質があるからですね。
気圧変動だけでなく、寒暖差・乾燥などにより風邪も引きやすくなります。

・ 肺が弱ると、風邪を引きやすい!?

肺には、宣散・粛降という大切な役割があります。
これは、体内から肺に集められた気・血・津液といった栄養・水分などが、 宣散によって体表・上方に向けて、粛降によって内側・下方に向けて放散されます。

つまり、肺から身体全身へ栄養・酸素・水分を回している意味を持ちます。

体表・上方に向かう動きをする宣散は、主に体表を守る衛気に関与します。この衛気は、身体を守る力を指しており、身近な言葉では免疫と同じような働きをします。

そのため、肺が弱ることで身体を守るため機能が落ちるので、風邪の侵入を許してしまうのです。

これから秋を快適に過ごすには、何をする方が良いのか??

■ 早寝・早起き

十分な休息とともに、寝過ぎも厳禁です。寝過ぎは、肺の機能を低下させる。その言葉は、東洋医学ではあります。

■ 水分補給・加湿をして乾燥を未然に防ぐ。

肺は、乾燥を嫌います。そのため、加湿は十分にしましょう。この反対が、脾胃です。脾胃は、湿度を嫌います。もし、胃腸病が出た場合は、水分の取り過ぎかもしれません。

■ 深呼吸を取り入れよう・秋の食材を取り入れよう。

東洋医学では、新鮮な酸素と栄養のある食事から、【気】というエネルギーが作り出されます。
この気が充実しているという事は、身体を守るバリアー機能(衛気)を高める事にも繋がります。

この時期にオススメの漢方薬とは!?

■ 麦門冬湯

喉がカサカサして渇き、咳き込む。または、痰が絡む気管支炎・咽頭炎にオススメ!!

麦門冬を主薬として、人参・甘草・大棗・粳米で乾燥を潤し、滋養強壮させます。
そのため、気道や胃が潤い、消化吸収の機能を高めます。そうすることで、肺胃陰虚の症を改善します。また、大量の滋潤薬で潤いすぎないように、半夏が配合されています。また、半夏は鎮咳作用があるので、空咳・痰が絡む咳も抑制してくれます。

この麦門冬湯が肺にもオススメなのが、脾胃にも嬉しい効果がある事です。
さきほども軽く話した通り、脾胃と肺には密接な関係性があるからです。まだ、肺の影響がない場合には、脾胃を元気にする補中益気湯などから体質改善をするのも良いでしょう。

地域により、気温・気圧など環境ストレスが異なるので、この2剤を上手く活用すると良いでしょう。
どちらも補剤と言われる滋養強壮にも使えます。

まとめ

秋の中旬となりました。
夏が終わり、秋の始まりです。

胃腸病・気管支などの風邪には、注意が必要な時期でもあり、気象病もあるため厄介な季節・・・。
しかし、天候が良い日もあり、気温も落ち着きがあるので過ごすには1番良い時期でもあります。

そんな季節を健康的に過ごすために役立ててもらえれば嬉しく思います。

以上、参考になれば幸いです。

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