高熱が出ても、むやみ解熱剤の服用は良くない!? 正しい薬の使い方とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

冬場は、乾燥もあり、すぐにノドがイガイガしたり、発熱・咳・痰などの風邪症状が現れやすいです。

そんな時に、市販薬でも直ぐに手に入るのが、解熱鎮痛剤ですね。

昔と違い今では、色々な薬が手に入り易くなりました。

そのため、少しの体調不良でも、薬を飲んで仕事をする事が、当たり前になっているかもしれません。

しかし、むやみに熱を下げる事で、風邪の症状を長引かせている可能性もあります。

今回は、発熱の仕組みについて話したいと思います。

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そもそも、何で熱が高くなるの??

風邪になったら、高くなるって、すでに知ってるよ!!

と思うかもしれませんが、基本から話したいと思います。

一般的には、発熱とは37.5℃以上の事を指します。何故、体温が上がるのかはウイルスや細菌などの外敵から身を守る防衛反応だからです。

ウイルス・細菌などは体温が低い方が繁殖しやすいため、発熱による体温の上昇により、働きが低下します。(ウイルスなどは体温40℃で死滅するとも言われます。)

そのため、脳は身体に対して身体に熱が籠もるように指令を出します。

血管を収縮することで、外部に熱が逃げないようにし、悪寒や寒気を感じさせる事で、筋肉のふるえにより熱を作り出したり、温かい飲み物や衣服により身体を温めるように働きます。

このようにして、外敵と戦うために有利な環境を作り出していきます。

高熱なのに、震えているのは何故?? 十分に発熱しているはず・・・。

これは、脳が定めた体温が関係していると言われます。

例えば、風邪の際に外敵から身を守るために、体温が39度に設定されているとしましょう。この場合、この体温以下では、身体を温めようと発熱し、熱が逃げないように防衛反応が起きます。

そのため、体温が38.5度だとしても悪寒を感じる原因となります。

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解熱剤は安易に使わない!!使うべきタイミングとは??

よく小児科でも、熱があるのに解熱剤を使わない傾向があります。これは、上記で説明した通りで、無理に熱を下げることで、治癒までの時間が余計にかかる恐れがあるからです。

しかし、どうしても使いたいという、タイミングはいくつかあります。

■ 熱性けいれんの既往歴がある。

けいれん発作を経験した事がある場合は、けいれん予防を先に優先します。

■ 頭痛・腹痛などの炎症が強い場合。

■ 高熱で、グッタリして体力などが低下している場合。

たまに、高熱だけど元気なお子さんを見たことはありませんか?? その場合は、安易に解熱よりも見守っておく方が良いでしょう。

明らかに、グッタリして、体力が落ちている場合には、早めに解熱剤で身体を楽にしてあげる事も大切です。

おすすめは発汗療法!!

麻黄湯・葛根湯が風邪の引きはじめ・高熱で使われる理由には、身体を発汗させる作用があるからです。

身体を温める生薬(麻黄・葛根・桂皮・生姜など)が含まれることで、体温に作用します。しかし、これだと過剰に体温が上がるイメージですが、麻黄や葛根には発汗を促すために、解熱にも作用します。

皆さんは、サウナに入るとジワジワと汗が噴き出てきませんか??

イメージは、サウナと同じです。ある程度、体温が上がった場合は、脳は上がりすぎる事を懸念して熱を下げようとします。

そのため、汗により体温を下げるように働きます。

また、血管を拡張することで、全体の体温調節にも機能していきます。良く、脇の下や首を冷やすのも、血液の流れを利用して熱を下げる工夫となります。

サウナでイメージがつかない方は、運動時に汗をかく事を思い出してもらえれば幸いです。

葛根湯・麻黄湯などの漢方薬は、この身体で起こる機能をサポートするため、予後が良く早く効果が出ます。

まとめ

いかがでしょうか?? 解熱剤もうまく使っていく事が大切です。

安易に使うことで、より完治まで時間がかかることもあるので、少しだけでも知識として持っていただければ、嬉しいです。

また、熱が下がった後も、発汗により脱水症状にも気を付けましょう。

おすすめは、スポーツドリンクやビタミンCを取る事です。免疫の働きには、ビタミンCが使われますので、補充しておく事も大切です。

以上、参考になれば幸いです。

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