紫外線や暴飲暴食で、皮膚の状態がボロボロなら、漢方薬が良い!! 身体の内側から綺麗にするが美肌に繋がります。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今年は、梅雨明けが早く、紫外線を浴びる期間が長かったかと思います。そうなると気になるのが、皮膚の状態です。多くの方は、スキンケアで悩んでいる事も多いでしょう。皮膚の状態は、紫外線などの外環境の要因と内部である体内環境が影響しています。

東洋医学では、皮膚の状態を良くすると言えば、血が関与します。つまり、栄養だったり血液の事を指します。これが、不足すると血虚という症状になります。

血虚を伴う皮膚疾患というのは、乾いた大地と同じ状態です。水分不足・栄養不足により、表面はカサカサまたはヒビ割れたり、触ってみると熱感が強かったりします。

これを皮膚に当てはめると、皮膚のかさつき・皮膚炎・アトピー・乾癬など多くの原因となります。

そのため、皮膚の状態を良くするには、血を補う事が大事となります。この血は、脾胃で食べ物をから作られたり、肝臓が貯蔵庫になっています。そのため、補血薬だけでなく、胃腸の機能や肝臓の状態も、考慮に入れる必要もあります。

これらの問題が見受けられなければ、補血剤の基本処方である四物湯だけでも改善が可能かと思います。

胃腸の調子が悪い場合は、補気薬・補血薬も配合された十全大補湯・八珍湯の方がオススメとなり、肝機能が低下している場合は、理気薬と補血薬などが配合された逍遥散・養肝丸など良いでしょう。

また、血の巡りが悪い場合には、桃仁・紅花を加えた桃紅四物湯を使うことがあります。

今回は、ダメージを負った皮膚炎にオススメ漢方薬を紹介していきましょう。

夏秋で負担をかけた皮膚を回復させよう!! おすすめスキンケアとは!?

先ほども話した通り、皮膚の状態を良くするには補血薬が基本となります。補血薬というのは、陰陽でいう陰(潤す作用・冷却作用など)に属します。しかし、紫外線や生活習慣などで、この陰作用が追いつかず、陽(暖める作用)が強く出てしまう場合があります。

身体の中では、シーソーや天秤のように、陰陽のバランスが釣り合った状態が健康とされます。この陰作用が低下することで、陽が強くなると、熱を帯び炎症や痒みなどを引き起こします。

そのため、夏秋のスキンケアには、補血薬に清熱剤が混ざったような漢方薬を試すと良いでしょう。心配な方は、先ほども紹介した四物湯は、補充する作用のみのため安心して始められるかと思います。

■ 温清飲

四物湯(補血薬)+黄連解毒湯(清熱解毒作用)を混ぜて出来たのが、温清飲という漢方薬です。四物湯で陰作用を補充しつつ、陽である熱症状を抑える事で、釣り合いを整えます。

皮膚以外にも、脳や自律神経の興奮(熱証)を抑える事で、イライラや不眠などの神経症・更年期障害にも適用します。

■ 清肝散(柴胡清肝散)

一貫堂医学において、解毒体質を改善する漢方薬として有名な処方が清肝散(柴胡清肝散)です。先ほどの温清飲から派生したものとなります。特に、おすすめが皮膚や粘膜が過敏な子供に対してです。

幼少期などは清肝散(柴胡清肝散)・青年期には荊芥連翹湯・壮年期には龍胆瀉肝湯を使う事を推奨されています。これは、あくまで解毒体質の方に相性が良いでしょう。

解毒体質というのは、毒素を溜めやすい体質であり、アトピー・喘息・結核・リンパが腫れやすい・扁桃肥大・蓄膿症などを有する方に多いでしょう。日本人の多くは、これに当てはまりやすいのが特徴です。

清肝散(柴胡清肝散)は、温清飲に柴胡・薄荷・牛蒡子・桔梗を加え、身体からの熱の発散を促し、連翹と共に炎症・解熱作用を発揮します。これにより、体内の熱をスムーズに追い出す働きがあります。また、薄荷による痒みを抑えたり、薄荷・牛蒡子・桔梗で咽頭痛や去痰・鎮咳として働きます。

また、括楼根が滋潤作用により皮膚・粘膜を潤します。柴胡・薄荷・甘草・芍薬は温清飲に含まれる黄連解毒湯と共に、鎮静作用を発揮し、自律神経を整えます。

■ 柴胡桂枝乾姜湯(胸虚散)

最後に、こちらの漢方薬となります。動悸や寝汗・不眠などの精神不安などの使われたり、気管支炎・風邪などに使用される事が多いでしょう。

しかし、一貫堂医学では柴胡桂枝乾姜湯に黄耆・茯苓を加え、アトピー性皮膚炎にも応用されます。主に、ストレスが起こす肝へのダメージから起こる疾患に有効です。先ほど紹介した漢方薬2つで効果が見られない場合には、柴胡桂枝乾姜湯が合う場合があります。

この漢方薬は、肺結核によく使われた処方で、解毒体質の体質改善にも良いでしょう。イライラ・不眠・更年期障害などの精神不安があり、動悸や寝汗を伴う胸脇痛・みぞおちの痛みがある方にオススメです。

まとめ

初夏の紫外線によるダメージを、ここで治療しておくことが、シミやソバカスなどの予防にもなります。健康であることが美を保つ秘訣でもあるので、気になっている方は漢方薬を試してみるといいでしょう。

また、漢方薬が苦手な方には、入浴剤もおすすめです。皮膚から浸透させることで直接、傷ついた組織を回復させてくれます。入浴後は、すぐに保湿も怠らないようにしましょう。お風呂から出て、10分くらいが保湿のゴールデンタイムです。

意外と、身体を拭いたりしていると、すぐに過ぎてしまうので保湿する癖を付けることも大切です。

以上、参考になれば幸いです。

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