性欲の低下には、ホルモン注射!? キスペプチンというホルモンが鍵かもしれません!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

性欲の減退に悩んでいる人は、少なからずいるかと思います。そんな人たちに、1つの解決策となるかもしれないのが、ホルモン注射です。

何のホルモンを注射するのかというと、キスペプチンと呼ばれるホルモンにより、男性だけでなく女性の性欲を高められるかもしれないのです。

キスペプチンという言葉は、あまり聞いた事がないホルモンですね。このホルモンは、脳の視床下部のニューロンから放出されるペプチドで、生殖機能の制御において中心的な役割を果たすと考えられています。キスペプチンは、性腺刺激ホルモンを調節する働きがあるため、このホルモンが生殖機能をコントロールしていると言っても過言ではないでしょう。

そして、脂肪細胞で作られる食欲抑制因子であるレプチン空腹時に胃で作られる摂食促進因子であるグレリンが、キスペプチンを産生する神経細胞に影響を生じさせる事が判明しています。

過剰なダイエットの時には、身体が食べ物を食べるように、グレリンが分泌されます。しかし、このグレリンにより、キスペプチンの働きを抑えられてしまいます。すると、性腺刺激ホルモンの分泌も減少するので月経異常などが生じます。

その上、過度なダイエットにより脂肪細胞が少なくなると、レプチンを分泌する生産場所が減る事になります。これにより、キスペプチンが抑えられるので、さらに無排卵・無月経になる可能性を高めます。

実際の研究では、どのような反応があるのか??

① 性的関心興奮障害(HSDD)の女性を対象に、キスペプチンを投与するグループ・プラセボを投与するグループに分けた研究です。

その結果、キスペプチンが投与された女性では、性的な関心や魅力的な顔への関心に関わる脳領域の活性が高まる事が明らかに!!また、性欲の低さに対する悩みが大きい女性では、性的な動画に反応して、性欲に関わる海馬の活性化が認められたのです。

その上に、魅力的な男性の顔に反応して、キスペプチンが恋愛や認知的処理能力に関わる領域を活性化させ、性的嫌悪感の低下も確認されたようです。

② 上記とは違い、性的関心興奮障害(HSDD)の男性対象に似たような研究が行われました。

その結果も、キスペプチンを投与された男性では、性的な動画を視聴している際に、性的な関心に関わる脳の領域の活動が大幅に高まり、プラセボと比較して陰茎硬さが最大56%増加することが確認されたようです。

また、性的な悩みをもつ男性のセックスに関する幸福度も改善することも明らかになりました。

東洋医学では、腎虚・気虚などの虚証が原因かも・・・。

性的に元気でいるためには、先天性の精・後天性の精が関与すると言われます。先天性の精は、両親から受け継ぎ、後天性の精は、飲食物などの栄養から補填されます。

基本的には、思春期になるにつれて向上し、加齢と共に減退します。

東洋医学で根本的に考えると、気虚がまず現れる可能性が高いでしょう。つまり、元気不足です。ヤル気がない・慢性的に疲れているなどコンディション的に落ちている状態です。

そして、気虚になると食欲も落ちているので、痩せたり虚弱体質になるので、先ほどのレプチン・グレチンの分泌にも影響が出ることでしょう。そのため、まずは気虚を改善するような補気薬がオススメです。

例えば、補中益気湯のような気を上げる漢方薬がいいかと思います。

次に、考えられるのが腎虚でしょう。腎は、精に深く関与しているので、これが不足すると精力の減退だけでなく、脱毛・白髪・腰膝が弱い・インポテンツ・糖尿病など加齢に伴った症状も出やすくなります。

このような場合は、補腎薬を推奨します。

代表的なのが、八味地黄丸です。腎を補う生薬だけでなく、身体を温める生薬も含まれます。身体を温める働きが入る事で、血の巡りの改善にも働きます。

まとめ

今回は、キスペプチンの研究により、性欲の改善の可能性についてでした。

性欲があるというのは、元気のがあるとも考えられるので、減退してきたら生活習慣の見直しも必要でしょう。その場合には、東洋医学でも漢方薬がオススメです。

また、スッポン・マムシなども薬膳として有名でしょう。基本的には、旬の食材をとることで、四季の環境の変化などに対応できるので、体力の低下も防ぎ予防となります。

以上、参考になれば幸いです。

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

参考文献:「JAMA Network Open」に2月3日掲載

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