夏の疲れをお風呂で改善!! 秋バテ予防に湯治を始めよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

夏が終わりとなり、秋が来ました。秋になると朝・夜も涼しくなってきましたね。
この時期は、寒暖差・気圧差・夏の疲れが出ている頃でしょうか。

これからは、乾燥してくるのもあり、身体に一層の負担が来る頃かと思います。
そのため、夏の疲れを持ち越さないように養生をする必要があります。

今回は、その対策の一環として湯治を勧めていきたいと思います。

季節に関係なく、お風呂がオススメな理由とは??

お風呂に入るとこで、得られるのはリラックス効果・血行促進などのイメージがあるでしょう。
今回は、入浴で得られる効果を今一度見直していきたいと思います。

■ 温熱作用

お風呂に浸かることで、温まった血液が1分間で身体を1周すると言われます。身体が温めるため血流がアップし、硬くなった筋肉などがほぐれ、溜まった老廃物も流れます。

さらに、水圧もかかることで血流がより促進したり、浮腫などの余分な水分の排泄にも良いでしょう。
また、浮力もかかり体重が軽くなるので、日中に負担をかけている筋肉・関節・骨の負担が減り、回復へと繋がります。

■ 自律神経を整える

お風呂と言えば、日本人だとリラクゼーションの1つかと思います。まさに、その通りであり、気持ちをリラックスさせるため、交感神経から副交感神経への切り替えを調節してくれます。
日々のストレスから、どうしても交感神経が優位になりやすいため、毎日の入浴で正常化するのは、オススメでしょう。

また、この時期は夜も暑くて寝苦しい・寝れない事も増える時期です。すると、自律神経が乱れやすいため、予防にもいいでしょう。

■ 発汗により、解毒効果

私たちは発汗する事で、体温調節を行うために、この乱れにより身体の調子が狂っていきます。また、汗は水分・ミネラルが含まれており、健康な人ほどサラサラとした水分が多めの汗となります。
その反対に、毒素・ミネラルが多く含まれると、ベタベタとした汗となります。どちらが良い汗かは分かりやすいですね。

適度に運動をしていたり、サウナなどで汗をかく習慣があるほど、健康的なサラサラ汗になります。

オススメの入浴方法とは??

■ お湯の温度は40℃前後に

寒くなってくる時期では、ちょっとぬるいと感じるかもしれませんね。
しかし、のぼせ・ヒートショックなど予防にも良いとされる温度と言われます。体調を良くしようとして悪くなるのは本末転倒!! 

 肩までしっかり浸かろう

肩まで浸かることで、浮力や水圧も働き、全身を解してくれます。また、温熱効果も高まる事でしょう。
高齢者・持病がある方は、一気に入らず、足先から身体をならす方が良いでしょう。

■ 湯船につかる時間は10~15分くらいで

長湯することで、デトックス効果を高めたいのもあるでしょう。
顔や額が汗ばむくらいが目安となります。自分自身の体調によって、コントロールする事が大切です。

あくまで1つの目安のため、合わないようであれば短くてもOK。

漢方の入浴剤もオススメ!!

今回は、ウチダ和漢薬の入浴剤の生薬に注目!!

■ 甘草 

補気・清熱解毒・止痛などの効能があります。多くの漢方薬にも含まれており、百薬の毒を解すと言われます。これは、甘草を他の生薬に入れる事で、生薬の毒性を和らげる事を指します。そのため、毒性を弱めて効果を高める目的で配合される事が多い生薬です。

効能・効果としては、胃弱・腹痛・軟便・疲労感・動悸・咽喉腫痛・薬毒などに使われます。甘草を生で用いれば清熱解毒の力が強く、酒で炒めて炙甘草にすると補気作用が強くなるという特徴があります。

■ 香附子 

芳香があるため、ストレスを流す理気作用があります。お風呂に入れることで、アロマのようにリラックスする事を促し自律神経を整えます。効能・効果としては、鎮痛作用・子宮弛緩作用・抗菌作用が知られています。

東洋医学的には、理気・疏肝解鬱・調経・止痛の効能があるとされ、胃の不快感・腹部膨満感・胃腸の痛み・月経痛・月経不順などに使われます。

香附子は、気病の総司・女科の主帥と呼ばれる生薬です。現在において、産後うつ・PMS(月経前のうつ感・イライラなど)の症状にはピッタリな生薬でしょう。情緒を調えて気を巡らせる事で、うつ症状を取り除き、気の巡りが良くなる事で血も流れを良くします。血の流れが良くなることで、女性で多い瘀血を改善し、婦人科系疾患に働きます。特に、肝気鬱結という症状によく、日頃からため息をつく方には、おすすめです。

■ 紅花 

紅花の成分には色素のカルタミン・サフロールイエロー・フラボノイドであるカルタミジン・ネオカルタミンなどが含まれていると言われます。煎じた液には、血圧降下作用・免疫促進作用・抗炎症作用などがあります。

生薬としては活血作用が特徴で、内服では妊娠時に流産の恐れがあるので禁忌とされます。活血とは、血の巡りを改善する働きがあります。上記の香附子とは違い、少し強い働きがあります。婦人科で使う漢方薬には、よく含まれる生薬でしょう。

もちろん、活血作用だけでなく、通経・止痛の効能があるため、月経異常・関節痛・腹部のしこり・打撲症・脳血管障害などに使われます。

■ 陳皮 

ミカンの果皮として、有名で柑橘系の香りがストレスを流すため理気作用があり、これも自律神経を整えます。また、果皮にはリモネン・テルピネンを成分とする精油・フラボノイド配糖体のヘスペリジンなどが含まれ、健胃・蠕動促進作用・中枢抑制・鎮静作用・抗炎症作用などがあります。

胃腸の機能を良くして、痰の切れを良くする働きがあるため、消化不良による腹満感や嘔気・痰が絡む咳によく使われます。

■ 松節 

松のこぶである所をマツブシと呼びます。元々、松の木が害虫・外傷による傷を負うことでそれを治すために出来た部分です。そのため、その部分には松の木でも治癒を高める成分が集中しているとされます。
この松節は優れた鎮痛効果・抗酸化作用により、関節痛・リウマチ・神経痛、生理痛・ガンの痛みなどの苦痛を改善する漢方の治療薬として使用されてきました。

■ 当帰

補血の妙薬とも呼ばれる生薬です。血を補うだけでなく、活血・調経・潤腸の効能があり、月経不順・顔色が白い虚弱の方・貧血・腹痛・打撲傷・しびれ・乾燥肌・皮膚化膿症・便秘など様々な用途に使われます。
当帰は、婦人科の漢方薬では熟地黄と並ぶ主薬であり、血中の気薬とも呼ばれます。

■ 川芎

紅花と共に活血作用ですが、当帰と一緒に使われる四物湯の構成生薬でもあります。四物湯は、補血薬の基本となる生薬のため、ここから分かれて多くの漢方薬が作られています。これも、血中の気薬と呼ばれる生薬です。

また、理気・止痛の効能があるため、頭痛・腹痛・筋肉痛・生理痛などの痛みに使われます。特に、頭痛には必ず川芎を用いると言われます。

■ 防已 

水分代謝促進・鎮痛などの効能・効果があり、浮腫・関節水腫・関節痛・腫れ物などに使われます。身体の中の余分な水分を出してくれるため、解毒にも働きます。

まとめ

夏の終わりから湯治を取り入れてみては、いかがだったでしょうか??

お風呂に入るとこで、身体にはメリットがいっぱい!!
人によっては、ラベンダーなどの精油などもオススメです。数滴入れるだけで、アロマによるリラックス効果も!

自分好みの匂いを取り入れて、自律神経の乱れを整えてみるも良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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