春に起こる頭痛の原因とは?? どうして、女性に頭痛が多い?? 頭痛持ちは、読んでみよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

痛みの度合いというのは、本人にしか分からないので、辛さを知ることも難しいでしょう。そんな悩みの1つである頭痛は、どちらかと言うとホルモンバランスの崩れやすい女性に多いイメージかもしれませんね。

確かに、男性よりも女性の方が片頭痛においてなんと4倍くらい多いと言われます。これは先ほどもお伝えしたように、ホルモンバランスの乱れによって起こります。

女性は月経周期によって、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が大きく変動します。エストロゲンの分泌は、排卵前にピークになり排卵後に急低下します。この排卵・月経のエストロゲンが低下するとともに、片頭痛の回数が増える傾向があります。

エストロゲンが急減に低下すると、セロトニン神経の働きが低下することで、脳の血管が拡張します。これにより、血管が三叉神経を刺激するために、偏頭痛を生じます。

血管収縮させることで、神経の圧迫をとれることから、患部を冷やす事が効果的と言われます。また、赤ワイン・チョコ・チーズは、血管の拡張を促進するので控えることでも予防となります。

頭痛の種類によっては、実は男性の方が多く起きます。それが、群発頭痛です。

群発頭痛とは、なにか??

目の奥からこめかみにかけて、突き刺すような激しい痛みがある頭痛・・・。かなり痛みを伴うのは、想像しやすいでしょう。季節の変わり目・一定の期間に集中して起こる反発性・慢性的に起こるタイプがあります。

これも、三叉神経の圧迫で起こると考えられており、この三叉神経が支配している目の奥の辺りに激痛が起こる特徴を持ちます。アルコールの過剰摂取・タバコ・気圧変動など原因や誘発する要因も多くあります。

この頭痛が起こるタイミングは、特に睡眠後の夜間に起こることが多いと言われます。目玉がえぐられるような痛みと言われるほどの激痛とも・・・。想像しただけでも、耐えられるか不安ですね・・・。

そんな群発頭痛は、男性に多く発症するが、症状が重くなりやすいのは女性かもしれないというのです。これは、カロリンスカ研究所(スウェーデン)神経科学分野のAndrea Belin氏らによる研究となります。

女性の場合は、偏頭痛と見分けが付きにくい・・・。

女性の群発頭痛は、いまだに誤診されることが多いと言われます。今回の研究結果においては、群発頭痛は、女性の方が男性の2倍多く診断されたようです。

つまり、今までは男性の方に多い疾患だと考えられていたのは、偏頭痛と誤診している可能性もあるようです。そのため、適切な治療ができず、症状が重くなることも・・・。

東洋医学では、頭痛をどう捉えるのか??

頭痛ひとつとっても、それに至る原因が異なるので、治療の選択肢も異なっていきます。

例えば、風邪による頭痛でも、身体が冷えることで起こるのか? 熱する事で起こるのか? これでも、治療が異なっていきます。

また、慢性的な頭痛でも、身体の元気が乏しいのか? 血液が乏しいのか? 水分代謝の低下で起きているのか? など原因は異なります。これら複数の原因が、混ざって起こる事もあるので、一人一人の治療のアプローチが異なっていきましょう。

今回は、春に注意すべき原因をとりあげましょう。

春の頭痛の原因は、これかもしれない・・・。

春は、気圧変動・寒暖差・新しい環境など変化が激しい季節でもあります。つまり、嫌でも多くのストレスが影響してきます。

■ 肝陽上亢

抑うつ・怒りなどの情緒の乱れにより、身体の中の気の巡りが悪くなると、身体に熱がこもり熱を生じます。火事やロウソクの火をイメージしてみて下さい。火は、上向きにいく性質を持つため、頭に熱がこもりやすくなります。

このことから、体内に熱がこもると、頭痛に発展していきます。このような頭痛は、肝陽上亢の症とも言われます。

肝陽上亢の症状には、頭痛だけでなく、耳鳴り・脇や胸の痛み・口が乾燥・顔面紅潮・不眠・怒りっぽい・めまいなども生じます。

この治療には、身体の中の潤す働きが低下しているので、それを補充するだけでなく、熱という火を消火しないといけません。代表的な漢方薬としては、天麻釣藤散・龍胆瀉肝湯・知柏地黄丸・温清飲などでしょう。

あまりに炎症が強い場合には、黄連解毒湯・三黄瀉心湯などの清熱剤で一気に鎮めるのも、1つの手段です。その後、陰を補うことで、火が再燃しないような身体作りをしましょう。

まとめ

今回は、ストレスから頭に血が上って降りてこなく、頭に熱がこもった頭痛についてでした。春は、軽度でもストレス性頭痛が起こりやすくなります。

この時期に、毎年頭痛がある方は、気持ちをリラックスできるような環境や生活を試みると良いでしょう。春は、新たなスタートの季節です。運動を取り入れるのも良いでしょう。

適度な運動は、老化防止だけでなく、ストレスを流す働きもあります。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Neurology」に12月21日掲載

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