毎朝きっちり起きる高齢者は、認知症になりにくい?? 1日の過ごし方が、老後を左右します。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

認知症や抑うつなどの精神症状は、なるべくなりたくないでしょう。アメリカの研究において、明日からも取り入れられる行動で、もしかしたら予防に繋がるかもしれません。

その行動とは、毎朝7時前に起床し、1日を通して活動的に過ごす習慣を作る事です。

これらの行動を行っている65歳以上の人は、何も決めていない人と比べると、認知機能の検査において成績が良く、抑うつ症状を持つ可能性も低いことが分かりました。

何故、このような差が生まれるのか??

東洋医学の観点から考えてみると、身体が滋養されており、精気に満ちている事を想像させます。

精気に満ちているというのは、腎精の気が充実している事を指します。腎精とは、身体を構成する気・血を作り出したり、生命そのものを維持する役割があります。そのため、成長・老化などに関わりがあり、これが不足すると不妊症・未成熟・健忘などにも影響をもたらします。

つまり、精気に満ちていると老化予防に繋がる事を指します。

このことにより、認知症の予防になると考えられ、1日の生活を活動的にしている人が認知症予防にもつながっていると考えられます。また、活動的であることから日々、多くの刺激を生活から得ていると推測されます。

例えば、四季おりおりで変わる花の見た目・香りだったり、運動に対しても積極的となり、いつもより負荷を多めにかけたり、散歩コースをいつもと違う道にするだけでも景色が変わることで、常に刺激を得ることができるでしょう。

このような経験で脳にも刺激が加わるために、認知症だけでなく抑うつなどにも効果があると考えられます。

仕事を辞めると、急に老け込む・・・!?

よくあるのが仕事を退職した後に、ガクッと老け込むことです。

仕事をしていると、駅まで歩いたり、階段を上ったりと気が付かないうちに運動をしています。また、基本的に頭を使うことが多いため、これが認知症の予防にも繋がっていると言われます。

それが、退職をきっかけに家でゴロゴロしていたり、ダラダラしてしまうと筋肉は衰え、運動機能も低下するのは目に見えています。人間は、1週間寝たきり状態になると15%の筋力が低下し、3~5週間で50%もの筋力が落ちるといわれています。

寝たきりではないにしろ、ダラダラしていたら筋肉が落ちる事は想像できるかと思います。

特に、前頭葉の老化が一気に進んむといわれます。前頭葉とは、創造性や他者への共感、想定外のことに対処するといった機能をもつ部分です。

そのため、ここが弱ってしまうと、意欲がなくなりやる気の低下、動くことが面倒・・・、負のスパイラルが完成されます。ここで、元気な高齢者とそうでない人との分かれ道となります。こうならない為にも、日々の生活をメリハリを良くしたり、習い事や趣味をもつことが大切となります。年齢が高くても、新しいことで挑戦すると、より脳の刺激になるでしょう。

40代から老化に備えることが大切!!

40代!!? ちょっと、早くない?? 私は、もう50、60代だよ!! このように、思ってしまう方もいるかと思います。

健康に関して、いつから始めても遅いという事はありません。悩んで行動しないうちに時間だけが過ぎるよりも、気が付いたときに、始めることが重要です。

何故、40代からなのか?? 

実は、前頭葉の老化は40代から進んでいます。低下し始める頃から、その前から予防しておくと低下するスピードはかなり抑えられます。手ごろな所では、ウォーキングから始めてもいいでしょう。または、学生の頃にやっていたスポーツをまた始めるのも一つの方法です。

以下の図も参考にすると良いでしょう。活動的で、運動に取り組んでいると、膝の筋力は20代にも勝るようです。無理のない範囲で、取り組みましょう。

加齢に伴う膝を伸ばす筋力の変化(鍛錬者と非鍛錬者の比較)
(Wilmore and Costill,Physiology of Sport and Exercise,Human Kineticsより引用)

老化防止の漢方薬といえば、八味地黄丸!!

八味地黄丸といえば、徳川家康。徳川家康が生きていた時代で、70歳代まで長生きする人が少ないのは当たり前のことでした。しかし、八味地黄丸を愛飲していたことで、長生きに繋がったという話は有名な話の一つです。

八味地黄丸とは、はじめの方にお話しした腎精を補う補腎薬の一つとなります。六味地黄丸に身体を温める働きがある生薬を二味加えたことで、八味地黄丸といいます。

台湾の先生にも、若いうちは六味地黄丸・40過ぎれば八味地黄丸を飲むといい!! このような事を話されていました。そのため、八味地黄丸から試してみるのも、一つの手段かと思います。

まとめ

認知症・抑うつなどに関して、活動的・行動的であることが望ましいことが判明しています。70代でも遅くはありません。まずは、始めてみましょう。

また、若い方でも始めておくと、将来の予防へと繋がります。特に、40代が一つのターニングポイントです。

運動と筋の生理学で、第一人者である福永哲夫先生は、面白い言葉を残しています。

お金は使ったら減るけど、筋肉は使ったら貯まる・お金は足りなければ、借りることもできるが、筋肉は他人から借りることはできないなどといった金言ではなく筋言です。

加齢とともに、年齢に合った活動的にしていきましょう。以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「JAMA Psychiatry」に8月31日

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA