はーい。こんにちわー。
元気堂です。
２型糖尿病の方で、血糖のコントロールに悩んでいるかたも多いかと思います。生活習慣病の１つである２型糖尿病は、血糖値が低すぎても高すぎても身体に影響を与えるので、注意が必要です。
しかし、ヨガ・瞑想といった方法でも、血糖値のコントロールに役立つ可能性があることが判明したのです。これなら、内服薬と違って身体の負担も少ないメリットもあります。
そこで、一番気になるのが、どのくらいの効果があるのか？？ ここが重要かと思います。
なんと・・・
メトホルミンなどの血糖降下薬に匹敵する！！
これを上手く活用すれば、将来的に薬に頼らなくても改善できるかもしれませんね。この研究は、米南カリフォルニア大学（USC）ケック医学校のFatimata Sanogo氏らによるものです。
現在の研究報告では、薬物療法と一緒に行う事を推奨されているので、今日から脱・血糖降下薬！！ と意気込むのは止めましょう。
2型糖尿病は、糖を細胞に取り込む際に必要なインスリンの働きが低下している状態です。細胞への通行手形がないという事です。そのため、血管内に糖が溢れかえるので、適切なエネルギーを各細胞（内臓・末端組織・神経など）が得られなくなります。
こうなると、血液中には糖分があるのに、一部の細胞では飢餓状態を生じます。この状態が長く続くと血管や神経がダメージを受けるので、糖尿病の３大合併症である末端神経障害・眼疾患・腎臓病に至ります。その他にも、心臓病だったり、末端の神経障害が進むと足が壊死しているのに気が付かない・・・、失明の可能性などといったかなり重たい症状も起こりえます。
結果的に、血糖値のコントロールが推奨されます。
しかし、いくら内服薬・インスリン製剤を使用しても、HbA1c7％未満という目標に達しない場合があります。それは、半数近くにも及ぶとされます。 ちょっと怖い話ですね。
そこで、新たな試みで使われ始めたのが、ヨガ・瞑想といった方法となります。
研究全体で、研究参加者のHbA1cは平均0.84％も低下する結果を得られたのです。これなら、運動が苦手な方も始めやすいかもしれません。この低下率が、メトホルミンなどの血糖降下薬の効果である約１％に当たると示されました。
注意点は、ほぼ毎日行う事で、このような結果が得られるという事です。１．２日程度では、中々難しい・・・。ゆっくり糖尿病になったことを考えれば、それを改善する時間はよりかかる事は、念頭に置いておきましょう。
ヨガ・瞑想の効果って、よく分からない・・・。いったい、どんな効果が？？
ヨガ・瞑想の大切な要素は、以下の３点と言われます。
「呼吸」・「瞑想」・「ポーズ」
特に瞑想する事が大切です。頭をからっぽにして無心になる事で、脳に休憩を与え精神をリラックスさせます。これにより、免疫力の向上や自律神経を整えていきます。最近、流行のサウナでいう整うも、瞑想とほぼ近い事でしょう。
瞑想が、難しい場合はサウナで整うといいかもしれませんね。その際は、十分に水分摂取をして、無理をしない範囲でやりましょう。
■ 瞑想
・ リラックス
モヤモヤ・イライラといったネガティブな感情をリセットしてくれます。そのおかげで、ストレスを軽減させ、気持ちの切り替えに使われます。日々のストレスを緩和する事で、安定感のある精神状態を保てます。
交感神経が高ぶりがちな現代では、おすすめの手段となりますね。また、上手くストレスを流す習慣も身につくため、溜め込む事も減っていきます。
・ 疲労回復
先ほどのリラックスする事で得られる自律神経を整う働きは、脳を休ませる事にも影響します。心身の疲労を改善することで、免疫力がアップすると言われます。特に、寝る前に行うと効果的と言われ、質の良い睡眠が得られます。
・ 集中力向上
オン・オフの切り替えが上手くできるようになります。昼寝を少しすると、高い集中力が得られるのと同じでしょう。脳へ酸素を多く届ける事が出来ると、深い集中力により、仕事などの効率が上がれば会社だけでなく自分の時間も増えて一石二鳥となります。
■ 呼吸
次に、ヨガと言えば呼吸法です。JOJO・鬼滅の刃でも大切なのが、呼吸法ですね。炭治郎が、痛みや治療にも使っていたのは、この作品を見ていた人なら想像もできましょう。それと同じで、血糖もコントロールできるようになるかもしれません。鬼滅隊のように、毎日の訓練していきましょう。
この呼吸は、深呼吸をする事で、身体中に酸素をゆっくりと運ぶことが目的とされます。瞑想時に、この呼吸を意識すると、より雑念も消えやすいかと思います。また、背筋を伸ばして、リラックスした状態で行いましょう。
■ ポーズ
最後に、ポーズというのは、瞑想・呼吸法からよりリラックスし、無心へと誘う方法とされるので、自分に合うものを見つけると良いかもしれません。この3つにより、心と身体のバランスを整えていきます。
ヨガ・瞑想が血糖コントロールしている要因は、ストレスと推測されている。
まだ、メカニズムは分からないとされています。しかし、ストレスが解消される事で、血糖値がコントロールしやすい事が分かっています。
ストレスを感じると、それに対応するべく交感神経が興奮する働きがあります。この興奮により、血糖値を上昇させるグルカゴン・アドレナリン・甲状腺ホルモンといったホルモンが増え、血糖値を上げる要因となります。
つまり、２型糖尿病の原因は、肥満だけでなくストレスから起きている可能性もあります。そのため、ヨガ・瞑想が血糖降下薬と同じくらい働いていた研究結果をもたらしたのでしょう。
まとめ
今回は、血糖コントロールの新たな方法についてでした。上手くいっていない方は、もしかしたらストレス過多が原因かもしれません。
その際は、ヨガ・瞑想だけでなく自分にあった方法で改善するのも良いでしょう。例えば、温泉に入ったり、好きな運動をしたりなども良いでしょう。
特に、運動はインスリン抵抗性を改善する事にも良いので、オススメですね。苦手な方には、瞑想だけでも始めると良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献：「Journal of Integrative and Complementary Medicine」に9月7日掲載