カイコが大好きな桑は、育毛剤となりうる存在!? 桑白皮の効能・効果を知ろう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

髪の毛の悩みは、性別関係なく存在しています。その中でも、育毛というのは、多くの方が悩んでいる事かと思います。

生薬においても、色々研究が行われているようですが、桑白皮(そうはくひ)が育毛に効果があると言われています。

桑白皮って、どんなもの??

桑白皮とは、桑の根の皮の事を指します。冬に根を掘り、水洗いしてから皮部を剥ぎ、乾燥させたものです。桑というのは、桑白皮だけでなく他の部位も生薬として使われます。

葉を採取して、乾燥させたものを桑葉(そうよう)・若い枝を刈り乾燥させたものを桑枝(そうし)・果実を集めて蒸して乾燥させたものを桑椹(そうたい)などがあります。

その中でも、桑白皮には利尿作用・血圧を下げる作用・血糖降下作用などがあります。

桑葉は、民間薬として糖尿病に使われるのが有名でしょう。桑枝は、リウマチ・神経痛・関節炎などの痛みに使われます。桑椹は、肝腎の働きを高めます。

このように、部位により効果が変わるのが、桑の面白いところでしょう。そして、桑白皮は、脱毛にも効果があると聞きます。

脱毛を気にしている方は、毛周期が正常に働かず、成長期が短くなり逆に休止期が長くなったり、毛包や血管などの頭部の環境が悪くなっている可能性があります。そのため改善には、この状態を元に戻す必要があります。

少し、専門用語が多くなってきたので、分かりやすく説明してきましょう。

サムネイル画像

何で、桑白皮は育毛に使われるのか??

これを説明する前に、まずは毛の事を簡単に説明しましょう。

毛とは、毛母細胞が分裂を繰り返し、毛が伸びていく成長期・成長が止まる退行期・毛が抜けていく休止期というサイクルがあります。このサイクルを毛周期と言います。

桑白皮は、以下の3つの作用があると言われます。

毛周期変換作用

休止期から成長期に変換する作用のこと。

毛包細胞増殖促進作用

毛包つまり毛の周りの細胞のことを言います。これが、毛が抜けにくくし維持する働きがあります。桑白皮には、それを増やすように促す作用があります。

血管内皮細胞を増殖させる因子の分泌促進作用

血管内皮細胞には、様々な役割があります。その中でも、血管を新しく作る事が特徴です。桑白皮には、これを間接的に増やす作用があります。

薄毛の部位などに、血管が出来れば、そこにある細胞にも栄養が届けることが出来ると言うことです。

良い土がない所では、実りがないのと同じで、まずは基盤を作るようにしてくれるのです。

実は、リアップなどに配合のミノキシジルには、似た作用があります。ミノキシジルには、血管内皮細胞を刺激することで、真皮にある乳頭への血管新生の発生に関与すると強く言われます。脱毛における毛包の環境も、血管新生の維持する事で良好な状態にする働きがあるとされます。

天然のミノキシギル様作用を持つのです。

以上の事から、頭部の環境を良くして、毛が抜けにくく成長させるように促す作用を桑白皮は持つとされます。

まとめ

桑白皮という生薬は、いかがだったでしょうか??

漢方薬では、麻杏甘石湯に桑白皮を加えると、五虎湯という漢方薬が出来ます。麻杏甘石湯よりも消炎作用・鎮咳作用を高めた薬です。本来は、こちらが有名な使い方でしょう。

しかし、現代では育毛剤として認知も高まってきています。

以上、参考になれば幸いです。

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