これからの季節は、山梔子が欠かせない!? 山梔子を使いこなして、身体を整えよう。

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はーい。こんにちわー。

元気堂です。

六月も後半となり、夏本番が目の前ですね。春とは違い、ハイビスカスなど華やかの花が咲く頃に、有名な生薬も花を開花させます。それは、クチナシでありキンモクセイ・ジンチョウゲと同じく3大香木と呼ばれます。

道を歩いていて、良い香りを嗅いだら近くにクチナシが開花しているかもしれません。それくらい良い香りを放ちます。
クチナシは、ランのようなフェルトっぽい花を咲かせるのが特徴で、この果実が生薬として使われています。
生薬名としては、山梔子(さんしし)と呼ばれます。ちなみに、梔子(くちなし)も同じ漢字が使われています。

山梔子は、様々な種類の漢方薬にも配合されるので、この効能・効果を知っていると、どんな働きがあるのかもイメージしやすいでしょう。また、この梅雨~夏にかけても非常に活躍してくれるために、一緒に学んでいきましょう。

山梔子の効能・効果を知ろう!!

先ほども触れた通り、クチナシの花が咲くのは、6・7月となります。しかし、山梔子として果実が収穫されるのは、10月頃となります。果実が熟し黄色くなった時に収穫し、不純物を取り除き、日干しして作られていきます。

効能は、清熱瀉火・涼血解毒が代表的です。簡単に言い換えれば、清熱剤に分類されます。血液を冷やし、身体で起きている炎症を鎮めることで、体外へ熱の放散・解毒う促します。

この時期は、とにかく身体の中が蓄熱しやすいため、山梔子の効能・効果は助かるでしょう。また、お酒・辛い料理・脂っこい食べ物などは、熱を溜めやすかったり、夏のBBQのメインの肉料は身体を温める作用があります。

環境的な暑さだけでなく、食事なども原因で熱が籠もるため、注意が必要な時期です。
そのため、山梔子が配合されている漢方薬は、今がオススメでしょう。
例えば、黄連解毒湯・龍胆瀉肝湯・防風通聖散など、どれも冷やす作用があります。特に、二日酔いなどに用いられる黄連解毒湯は、身体の熱を抑える代表的な漢方薬ですね。

しかし、夏でも冷え・寒さの症状が多くなっています。これは、クーラーなどが原因でしょう。そのような場合には、山梔子などの清熱作用を期待する生薬は避ける必要性があります。

代表的な清熱剤である黄連解毒湯とは??

■ 黄連解毒湯

喉の渇き・顔がのぼせ・熱感・イライラ・落ち着かない・身体がカッカしているなど身体が熱で亢進しているような症状を訴える方にオススメでしょう。(実熱証に当たります。)

構成生薬:山梔子・黄連・黄芩 ・黄柏
4つのみといったシンプルな生薬であり、全てが消炎・鎮静・清熱解毒の働きを持ちます。そのため、身体を鎮める漢方薬としては強い作用があり、脳の充血・興奮過多・自律神経(交感神経)の興奮増大・などを抑えます。

また、熱というのは上へ上がりやすい特徴を持つので、頭ののぼせ・目の充血・目が血走っている・頭がクラクラなど生じやすく、このような症状がある場合には早めに黄連解毒湯を1包服用すると良いでしょう。

その他にも、黄連・黄芩 ・山梔子には利胆作用 / 黄芩 ・黄柏には利尿作用 / 黄芩 ・山梔子には肝を庇護する働きもあります。
二日酔いに使われるのは、肝庇護作用もある上に、頭の熱つまり頭痛対策にも良く、利尿による解毒作用があるからですね。

まとめ

この時期に、白い花を咲かすクチナシは、身体の熱を逃がす特別な生薬です。ちなみに、クチナシは薬酒としても使えます。

楊貴美酒という構成生薬の一つです。あの才色兼備で有名な楊貴妃が愛用していた名酒です。しかし、多くの生薬が入り、作るのは少し面倒です。

そのため、クチナシ酒の作り方だけ最後にお伝えしましょう。

クチナシ10~20㌘をホワイトリカー200㎖に入れ、ガラス製の密閉便に入れます。この時、蜂蜜でお好き味にして下さい。1ヶ月後に服用でき、3ヶ月後には生薬は除外する事が大切です。

クチナシは、苦みが強いので水割り・蜂蜜で調節すると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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