
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
皆さんは、鼻涙管閉塞症という疾患をご存じでしょうか!?
通常、涙は鼻涙管(眼と鼻を通じる管)を通って鼻腔へと流れ込みますが、何らかの原因で鼻涙管が閉塞してしまうために、涙が決壊して止まらなくなります。
排水口が詰まったり、トイレが詰まると水が溢れるイメージと同じですね。
そのため、物理的に鼻涙管を開通させたり、チューブを挿入する治療などがあります。
そんな鼻涙管閉塞症のアプローチとして、紫蘇飲(小柴胡湯 合 香蘇散)が効果がある可能性があります。
これは、外科的処置をしても繰り返してしまう方にも効果があり、悩んでいる方には試して欲しい漢方薬となります。
■ 紫蘇飲(小柴胡湯 合 香蘇散)とは、どんな漢方薬!?
・ 小柴胡湯
小柴胡湯の構成生薬:柴胡・黄芩 ・半夏・党参・生姜・炙甘草・大棗です。
この漢方薬は、半表半裏という状態に使用されます。身体の奥に病邪が半分入った状態です。やや炎症性疾患から経過した者に見られます。
柴胡と黄芩 の解熱作用(特に抗ウイルス・抗菌作用が強い生薬の二つ)あります。
また、自律神経の乱れを改善します。半夏・生姜は制吐作用・胃の調節・軽度の発汗作用などがあり胃腸を整えます。党参・炙甘草・大棗が胃を元気にし、他の生薬をサポートする構成です。
ちなみに、小柴胡湯加桔梗石膏は、ここに桔梗・石膏という生薬を加える事で、咽頭炎・高熱・関節痛などの強い炎症を抑制する作用があります。
・ 香蘇散
香蘇散の構成生薬は、香附子・紫蘇葉・陳皮・生姜・甘草です。
胃腸が弱く、ストレスに弱い方に使われます。食中毒のファーストチョイスとされる漢方薬です。
お腹がむかついて、スッキリしない胃腸の風邪に使われます。小児・妊婦・老人などで葛根湯や麻黄湯が使いにくい方に、オススメとなります。(発汗過多の恐れがあるため。)
香蘇散は、疏肝解鬱・理気止痛の香附子と発汗解表・和胃止嘔・理気健胃の蘇葉・陳皮・生姜と健胃・調和の甘草で、スッキリと胃を爽快にさせる作用に優れています。
また、香附子は【気の病】【婦人病】において聖薬とも呼ばれます。気分が鬱々として起こる痛み・月経痛には、即効性があると言われます。
・ 紫蘇飲
紫蘇飲は、基本的に体力中等度で、脇腹(腹)からみぞおちあたりにかけて苦しく、やや神経質で気鬱傾向があり耳管狭窄症・鼻涙管狭窄に用いられる漢方薬です。
小柴胡湯により、腫れなどで狭窄している際に炎症を鎮め、香蘇散により脾胃を整える事で水分代謝を改善しつつ気の巡りを良くする事を合わせた漢方薬と言えますね。
■ まとめ
鼻涙管閉塞症は、先天性から後天性があるので注意が必要な疾患の1つです。
特に、コンタクトレンズの使用が増えたり、かどの目の酷使から来るドライアイも増えているので、原因となる可能性が増えています。
もし、繰り返し目やにを引き起こしていたり、涙が多くなった・・・。
このような場合は、鼻涙管閉塞症の可能性を疑いましょう。
以上、参考になれば幸いです。