
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
春になると、1年でも陽の季節へと移行していきます。
ここで、大切なのが秋冬では十分に得られなかった陽気を得やすくなる季節という事です。
特に、4月は門出の季節だったり、新しい事を始めやすいことでしょう。
つまり、活発的になるので陰陽でいえば、陽の行動も増えていきます。
そんな陽の季節で、身近なのが太陽光ですね。
東洋医学と日光の関係性とは??
東洋医学では、人体を構成する基本物質の一つに気の概念があります。気には、様々な働きがあるため、人体の活動には欠かせません。この気の種類に中には、陽気という言葉があります。
この陽気は身体を温める作用(温煦作用)があります。東洋医学では、陰陽の関係やバランスについて話されますが、この陽の部分に陽気は該当します。
人体の生命活動において、陰陽のバランスは非常に重要です。もし、陽の部分が強いと、バランスが崩れて、陰が消耗されます。そうすると、身体の中を潤したり、冷やす事が出来なくなるため、身体は熱を帯びていきます。
例えば、カサカサの皮膚炎は、想像しやすいかと思います。陰の中でも、血が不足する事(血虚)により、皮膚が乾燥します。この乾燥が続くことで、陰陽のバランスが徐々に崩れ、炎症を帯び痒みなどが生じます。
このように、陰陽の協調関係によって身体の中は保たれております。また、外部環境(春夏秋冬・梅雨・台風・職場環境など)と人体の内部環境は、影響しやすいため、陰陽のバランスは常に変化しています。
秋冬は、日が短いために陽気を補う事が大切で不足しがち・・・。
そのため、春は陽気を補う事が必要で、太陽光を浴びる事が1番です。特に、背中には陽にあたる経絡が通っているため、背中に日光を当てて温めるのが良いでしょう。
朝日を浴びる事で、冷えた身体も温まるので、行動しやすくなります。その他にも、身体が温まることで、新陳代謝もあがり、内臓も活発化していきます。秋冬は、早起きして朝日を浴びる習慣をつけることも、養生としてオススメですね。
オススメは、15分程度でOK!!
あまり当たりすぎても、紫外線による皮膚炎にもなりやすいため始めは15分程度で構いません。
実は、紫外線がピークを迎える夏ではなく、春先に症状が出やすいのです。夏場が多いイメージする人が多いですが、この時期が1番危ういと言うことです。
その理由とは、冬は基本的には紫外線に浴びない事が多く、肌が白くなりやすい傾向があります。(※ 個人差があるので、該当しない方もいます。)
白い肌に、急に強い紫外線が当たると、身体がびっくりするため、その対抗策として身体が反応してしまい、アレルギー反応が起こります。
つまり、誰にでも起きやすく、急に今年から起こる方もいるでしょう。その他にも、内服薬・外用薬・化粧品などの薬剤性が原因にもなります。
陽気が過多になると、不眠にも・・・。
紫外線によるアレルギー反応だけでなく、陽の気を補充しすぎると、不眠にも繋がっています。
東洋医学において陽気は上半身(特に頭部)に集まりやすく、頭がぼーっとしたり、興奮状態になる事も・・・。
また、春は肝の季節とも呼ばれ、多くのストレスにより自律神経の乱れも生じやすい・・・。
そのため、気持ちが高揚・高まりやすかったり、反対に落ち込む事も多くなります。このような情緒により、睡眠の質が低下するために、あくまで適度な日光浴がオススメです。
基本的には、日光を浴びることでセロトニンが分泌され精神営衛上もオススメで、睡眠ホルモンのメラトニンの分泌にも良い影響与えるので睡眠の質は向上し易いですね。
興奮状態で入眠が出来ない時には、加味逍遥散!!
【加味逍遥散】
加味逍遥散といえば、更年期障害など婦人科疾患の漢方薬のイメージがあるかもしれません。
しかし、肝の疏泄作用を改善したり、イライラなどの熱を鎮めるので男女関係なく使えます。
構成生薬:柴胡・白朮・薄荷・当帰・牡丹皮・白芍・茯苓・甘草・生姜・山梔子
柴胡・白芍のペアは、疏肝解鬱を高めます。肝の疏泄作用を働き、気のうっ滞を治療する意味です。また、白芍と当帰は、補血作用により血液や栄養を補います。生姜・白朮・茯苓・甘草は、脾胃の機能を高めたり、水分代謝も良くします。
薄荷も疏肝解鬱に効果があり、その香りでもストレスを流してくれます。牡丹皮は、血の巡りを良くし、山梔子は熱を取ってくれます。
加味逍遥散は、このような生薬が組み合った漢方薬です。
主に、精神が不安定で、イライラがあり、性格はせっかちな人が多い。寝付きが悪く、眠る前に色々考えてしまう。血の巡りや過度の緊張で、首肩が張った痛みを伴い、頭痛も出る事がある。ストレス性の耳鳴りや神経性の胃炎・乳腺炎などに使用されます。
まとめ
明日から直ぐにでも取り入れられる健康法である日光浴でした。朝に最低15分浴びることで、病気の予防や改善の手助けをしてくれるかもしれません。
日光浴は、身体を温めて血行を良くし、各臓器へ影響をもたらします。毎日は無理でも少しでも取り入れて、病気を未病へ抑えましょう。
春は、気の巡りが乱れやすいので、情緒の乱れには要注意。
心当たりがある方は、一度リラックスできる事をしましょう。難しい場合には、漢方薬を試してみると良いでしょう。
何事も続けることが大切かと思います。
以上、参考になれば幸いです。