Long COVID!? コロナ感染後の後遺症は、漢方薬が良い!? 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

皆さんは、LONG COVID という言葉を耳にした事はあるでしょうか??
実は、コロナ感染後も続く後遺症の事を指します。

コロナ感染後の後遺症として、味覚の異常・嗅覚の異常・慢性疲労など人によっては様々な症状があります。
そんな長引く健康への影響を引き起こす呼吸器系ウイルスは、新型コロナウイルスだけではない事が判明したようです。

つまり、インフルエンザウイルス・ライノウイルスのような別のウイルスにも注意が必要となります。
これは、英ロンドン大学クイーン・メアリー校のGiulia Vivaldi氏らの研究となります。
他の急性の風邪後でも、様々な症状が4週間以上も続く後遺症が生じたようです。

東洋医学では、これをどう捉えるのか!?

■ 陰の作用が低下

まず、どの風邪においても急性症状には、高熱・咽頭炎・リンパの腫れ・関節痛・気管支炎・肺炎など熱の症状を伴います。この熱は、陰陽でいう陽に属していきますね。
基本的には風熱の邪気が悪さをしていると考えられています。
そのため、この邪気を追い出すような葛根湯・麻黄湯などの漢方薬が使われます。

コロナウイルス・インフルエンザウイルスなどは、この症状が強く、身体の中の冷やす力を弱らせます。
つまり、陰の消耗が激しくなるので陰陽のバランスを崩します。

そうすると、風邪の症状が落ち着いたときに、微熱・頭痛・空咳・痰が絡むなどが生じる事も。
これは、消耗してしまった陰が充分に補えていないため、陽の作用が強く出ているためです。
特に、咽頭炎などは外気により晒される部分なので、粘膜の消耗が風邪だけでなく影響しています。

■ 気虚

気虚つまり元気も低下する事も原因でしょう。
気の不足は、身体のあらゆる部分に影響を及ぼします。

元気不足と考えると、倦怠感・食欲の低下・疲れが取れない・横になると身体が楽などの症状を伴います。
人によっては気の巡りが低下することで、自律神経の乱れにも繋がります。

また、身体を温める温煦作用にも影響するので、身体の内部が冷えやすくもなる事でしょう。

強い風熱の邪気などで身体には負担がかかります。
多くの方は、身体が戦っている際には、食事を取る気力も沸かない事も・・・。
そうする事で、普段元気で健康に対して何もなかった人も、急に後遺症で悩むこともあります。

④ 【気の異常について】 東洋医学って、少し興味あるけど、難しそう・・・。分かりやすく解説。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

つまり、急性感染症後は、気陰両虚証になりやすい!!

どうでしょうか!?
少しでも、当てはまる方は上記が原因かもしれません。

特に、気管支・肺などへの影響が大きい!!

また、東洋医学では【肺は、魄(はく)を主る。】このような言葉が存在します。

魄?? いきなり、このような事を言われても意味が分からないかと思います。魄というのは、五感の事を指します。五感とは、味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚という5つの感覚の事です。

これを、正常に保つのがと言われています。そのため、コロナウイルスのような気管支炎・肺炎など肺を損傷する傾向があると、その後遺症として嗅覚障害・味覚障害などが引き起こされます。
体力の消耗が激しいほど、治りずらいため、まずは体力を戻すような気・陰を補充することが大切になっていきます。

冬は、特に乾燥により肺を損傷しやすいので、コロナウイルスだけでなく、普段の生活にも気をつけないといけません。それでは、どのような事を心がけると良いのでしょうか??

まずは、気道・粘膜が乾燥しないように、水分の摂取・加湿が大切です。また、食材でいえば【白い食べ物×辛み】があるものが肺には良いとされます。唐辛子やハバネロのような極端な辛みではなく、大根おろしのようなものが良いでしょう。

肺や全身を潤し、乾燥よぼうとなる食材には、梨・蓮根・大根・白菜・山芋・白胡麻・百合根・杏仁・豆腐など主に白っぽい食材が良いとされます。

また、感情面でも東洋医学では気をつける事の1つです。悲しみや憂いという感情は、肺を傷つけると言われます。あまりに悲しみすぎたり、憂うと元気が消耗すると言われます。

普段の生活の中でも、気をつけることで養生となっていきます。しかし、日々忙しい方には、ちょっと難しい・・・。そのような場合には、漢方薬を試す価値があるでしょう。

気陰両虚証には、まずはこの2剤を試してみると良いでしょう。

■ 生脈散

脈を生き返らす漢方薬という意味があり、生命活動に必要な気・陰を補い、脈中の津液を増やすことで、弱っている脈を回復させます。

生脈散と聞くと、夏バテや熱中症の漢方薬のイメージになる事が多いでしょう。補気の人参・滋陰の麦門冬や五味子により、脱水予防だけでなく元気を補うシンプルな構成となっています。そのため、気陰両虚という状態に使われます。

気陰両虚とは、慢性疾患・急激な熱病(熱中症など)で起こりやすく、陰虚⇒気虚という順番で起こりやすくなります。ほてり・口渇感・熱感などの陰虚症状に加え、疲労感・疲れやすいなどの気虚症状を伴います。

■ 補中益気湯

疲れやすくて・倦怠感・休むと症状が楽になるなど気虚の代表的な漢方薬です。特に、脾胃気虚などの食欲不振・疲れやすいなどに加え、多汗・風邪を引きやすいなどの肺気虚も伴う場合には、オススメです。

その他にも、筋肉の緊張力が低下した脱肛・子宮脱・胃下垂などを正しい場所へ戻すために、使われます。また、男性の不妊症にも使用され、精子の動き・数の回復に効果があるとされます。

そのような場合には、補中益気湯+補腎薬の組み合わせがおすすめです。

まとめ

Long COVIDというコロナ後の後遺症は、今も多く相談を受けます。
基本的は、身体を滋養する事が治療の近道でしょう。

小さなお子さん・高齢者だけでなく、若くて元気が有り余る10代・20代でも同じ悩みを抱えています。
そんな時には、漢方薬を使う事をオススメします。

補法という身体を滋養して治す事が重要です。
以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「eClinicalMedicine」に10月6日掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA