クマの冬眠が糖尿病に対しての治療となるか?? 糖民事に起きている事とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

冬眠といえば、秋頃に大量に食べる事で越冬するための手段の1つという事はご存じかと思います。人間では出来ない事でしょう。しかし、この数ヶ月の間、横になって動かない時には、どのような事が起きているのか?? このような事は知らない人の方が多いでしょう。

また、何で過食をしても生活習慣病にならないのでしょうか?? このような疑問も今回の米ワシントン州立大学のBlair Perry氏らによって解明されました。

インスリン抵抗性が関与している??

インスリンのてっていこうせい!??? ぱっと聞いても、意味が分からない方もいるかと思います。

インスリン抵抗性とは、インスリンによって細胞へと糖を取り込もうとする働きが難しい状態、抵抗されているかのような状態を言います。イメージがしにくい方は、駅の改札口をイメージしてください。

駅から外に出ようとするときには、必ず改札があります。その改札が締まっている場合、その分出られない方が多くなり、人集りができるかと思います。通常は、Suicaなどでピッと反応させて、外へ出れますが反応を示さない場合も、イメージ通り、人集りが完成します。

ここで、人を糖分に置き換えましょう。そして、改札内は、血管を表し、そこから外は、細胞とし、Suicaはインスリンとなります。

改札をSuicaつまりインスリンで開けようとするが開かない・・・。これが、抵抗性が高い(インスリンの感受性が低い)状態となり、血管内に糖分が多くなり、尿として出すため糖尿病となります。

そのため、抵抗性が上がるほど、インスリンの働きが悪くなります。また、細胞へのエネルギーの取り込みも低下するため、血液や尿に糖が多くなります。

現在、世界中で増加している2型糖尿病は、インスリンを上手く使う事が出来ないために生じています。そのため、このインスリン抵抗性が高まっている状態も共に起きています。この抵抗性は、体重増加や運動不足により高める一方なため、食事療法・運動療法が大切となります。

 インスリン抵抗性については、なんとなく分かったけどクマとなんで関係があるの??

クマは、冬眠前には確かに過食して体重を増加させます。冬眠状態では、インスリン抵抗性が高まってる事も知られています。抵抗性が高いおかげで、蓄えたエネルギーが各細胞で消費されないようにして、越冬しています。

しかし、冬眠を明けると、そのインスリン抵抗性は冬眠前に戻るという特徴があるのです。もし、これが高い状態を保っていたら、クマも糖尿病になっているはず・・・。この事から、人間もインスリン抵抗性を戻す事が可能かもしれないという考えが生まれました。

その研究結果から、どうやら・・・

8種類のタンパク質が関与が特定されました!!!

しかし、まだこれらのタンパク質が、クマの体内でどのように機能しているのかは理解されていませんので、人間への運用はまだまだ先となるでしょう。しかし、いずれは新薬となり、新たな糖尿病の改善手段となるかもしれません。

また、面白いことに、冬眠中で動いてもいないのに、筋肉や骨量が減らない事も分かったそうです。これも、寝たきりなど介護・骨粗鬆症などの病気にも将来的に取り入れられたら嬉しい限りかと思います。

東洋医学では、肝・腎を元気に保つと良いとされる!!

五臓六腑において、肝は筋を主る。すなわち、筋肉の働きを維持する事を意味します。また、腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通ずと言います。これは、骨髄を作るため骨を丈夫にし、この髄が集まることで脳ができる事を意味します。つまり、腎が元気だと骨が脆くなくなり、ボケ・認知症になりにくいとされます。

筋骨を元気にするには、肝・腎の働きが重要という事が分かるかと思います。

では、どのようにすると、肝・腎が元気でいられるのでしょうか??

■ 食事を見直そう。

肝は、酸味×青い食材(青菜・ほうれん草など)、腎には塩辛い×黒い食材(黒豆・ひじきなど)を取り入れると良いでしょう。味噌汁の具材に、ほうれん草などを取り入れたり、もずく酢などを1品に取り入れれば簡単にできます。

また、肝・腎は冬と春の食材が滋養する働きがあります。旬のものを取り入れる事が、肝・腎を元気にしてくれます。

■ 漢方薬を取り入れよう。

肝腎の虚証で飲む漢方薬といえば、杞菊地黄丸があります。この漢方薬は、六味地黄丸という補腎薬に枸杞子・菊花が加えられたものとなります。

枸杞子は、肝腎を滋養して目を元気にし、菊花も肝の働きを整えて目に良い影響を与えます。東洋医学では、肝は筋肉だけでなく、目にも作用します。(肝は目に開竅す。)

肝は、西洋医学でも血液の貯蔵庫であり、栄養を管理しています。そのため、肝が弱ると目の病変が現れることから肝を滋養する生薬は、目にも良いとされます。

杞菊地黄丸は、これらにより肝腎の陰虚に効果があるとされ、かすみ目・疲れ目・のぼせ・頭重・めまい・排尿障害・頻尿・浮腫・視力の低下に対して使われます。

つまり、老化現象+目の疾患に良い漢方薬と覚えて下さい。

まとめ

将来的には、クマから糖尿病や筋骨疾患も改善が出来るかもしれませんね。しかし、そのような薬が出来たとしても、まだまだ先の話となります。

そのため、日々の生活習慣を見直したり、それでも駄目なら東洋医学も1つの手段です。自己治癒力を高めることで、治療だけでなく、健康へ増進させます。

興味をもって頂いたなら、試してると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「iScience」に9月21日、論文が掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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