はーい。こんにちわー。
元気堂です。
10月にもなると急に、冷え込みが目立つ日も出てくる頃でしょう。
そのため、カーディガンなどの羽織り物が必要な事も・・・。
また、朝も涼しくなり、布団から出にくい事も増えていくかと思います。
しかし、子供の時は、どうだったでしょうか??
小学生の時は、まったく寒さに動じていない子もいたでしょう。それこそ、半袖短パンで真冬を過ごせる猛者もいました。
では、子供と大人では何が違うのか??
まずは、子供と大人の違いは身体の大きさですね。そのため、心臓からの温かい血液も獅子で冷えやすいのが大人です。
つまり、子供は冷える前に血液が循環するので、冷えにくい事が想像できます。
しかし、大人同士でも身体が冷えやすい・冷えにくい人がいるのは何故でしょうか。
今回は。それらの原因を東洋医学から考えていきたいと思います。
まずは、東洋医学の寒邪の特性を知っておこう。
寒邪つまり寒さ・冷えには4つの特性があります。
① 冷やす作用
これは、説明しなくても分かるかと思います。全身・部分的に冷えをもたらす作用です。手足が冷えたり、腹部・全身にも冷えの症状を起こさせます。
② 収斂作用
引きつったり、縮こます作用です。汗腺に起これば、汗が出なくなり、筋肉に働けば足がつったり、関節がこわばるような症状を引き起こします。
例えば、よくあるのが冷たい物の取り過ぎで、お腹を下す事があるでしょう。その際には、腹痛も伴う事もあるかと思います。これが収斂作用ですね。
③ 凝滞作用
気血の流れ(栄養・血液が停滞)が悪くなる。お風呂に入ると、症状が良くなる方は、気血の流れが停滞している人が多いでしょう。
これは、食べ物などでも分かるかと思います。
ご飯でも麺類でもカレーでも冷えると固まりやすいですね。体内で寒さは同じような働きをもたらします。
④ 陽気を失わす作用
寒邪が停滞すると、身体を温める作用の陽気が消耗していきます。
ここで身体が元気であれば、問題はないのですが、ジワジワと陽気を損なっていきます。
そのため、元気が落ち、疲れやすい・やる気が出ないなどの気虚症状に、身体が冷える・尿が近くなる・足腰が冷たいなどの冷え(陽気不足)を伴う症状も生じます。
そんな寒邪に対しての予防法とは??
■ あらゆる首を温めよう!!
首・手首・足首は、血管が集中している部分のため、ここを冷やせば全体が冷え、温めれば身体が全体が温まっていきます。
■ 筋肉量を増やそう。
代謝量を増やすことで、自発的に温める作用を増やします。
つまり、熱産生を促しましょう。
また、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれる筋肉です。下肢の血流を心臓に戻すために必要なので、ここの筋肉量が落ちれば血流も悪くなります。
■ 陽気不足を補おう。
温める力である陽気が失われている場合は、補う事が必要となります。
バランスの取れた食事・十分な睡眠・適度な運動で取り戻せれば良いのですが、無理な場合も勿論あります。
その場合は、陽気を補う漢方薬が良いでしょう。
身体を温める力が欲しければ、まずは陽気を補う必要性があります。
これで、少年のように半袖短パンで過ごせるかもしれませんね。
寒邪を退けるオススメの漢方薬とは??
まずは、目的別で紹介していきたいと思います。
また、症状によっては合わせて服用するのも良いでしょう。
■ 陽気を補いたい!!
自分自身の温める力を高めたい!!
このような場合には、人参湯または大建中湯がおすすめです。どちらも、胃腸を温める生薬が入っており、人参の生薬も豊富です。
脾胃を補うので、虚弱体質だったり、食欲不振・痩せ型・すでに下痢や軟便ぎみであれば試してみると良いでしょう。
特に腸の動きが良くない場合(ガスが溜まりやすい・腹部の膨満感)は、大建中湯の方が良いかと思います。
■ とにかく温まりたい。外が寒すぎる。
これは風邪薬で有名ですが、葛根湯を試してみてはいかかでしょうか??
葛根湯は、風邪薬のイメージでしょうが、発汗作用があり身体を温める働きがあります>
本来には、これにより病邪を身体を追い出したり、汗をかくことで発熱を低下させたりします。
身体を温めるために、血流を良くする事で、肩こり・冷えにも応用されます。
特に、女性の肩こり・頭痛・首凝り・冷え症がある方には、常備薬としてもお勧めです。
■ お灸で、経絡を温めよう。
足三里・三陰交などは足にあるツボです。そのため、素人でも始めやすいかと思います。特に、生理痛が酷かったり、月経不順の方は下肢の冷えが、心臓へ帰る際に子宮を通ってしまい症状を悪化させている場合もあります。
寒い時期は、足の冷えには注意しましょう。
まとめ
これから、どんどん寒くなるので、今から体質改善する事が良いでしょう。
簡単な予防法・対処法であり、始めやすいかと思います。
また、普段の生活スタイルを見直しておくと一層効果を発揮します。
今回、紹介した漢方薬は、補気薬がメインですね。
身体にエネルギーを与えてくれるようなものなので試しやすいかと思います。
常備薬として、葛根湯はあってもいい処方なので、冷えだけでなく家においておくのも良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。