はーい。こんにちわー。
元気堂です。
9月は、夏の暑さがなくなり始めますが、日中は暑く朝夕は少し冷え込み寒暖差に悩む方もいるでしょう。
また、台風などの気圧により、自律神経が乱れやすい季節でもあります。
皆さんは、この夏を上手に過ごす事はできたでしょうか。もし、夏の疲れなどを引きずってしまうと、それが不眠へと繋がっていくかもしれません。
不眠にも様々なタイプがありますが、寝れても途中で起きてから眠れない・・・、そもそも寝付き至るのが難しい・・・。
このように、人により不眠のタイプが異なります。または、どちらもある場合もあるでしょう。
秋は、実りの秋・芸術の秋・スポーツの秋など何かと成熟・大成しやすい季節です。
この時期に、睡眠の質を上げていくことが身体を滋養し、風邪にも負けない身体へ改善するチャンスとなります。
冬場のように、風邪が流行しやすい時期に対しても元気でいられるように、睡眠について話していきましょう。
東洋医学から不眠のタイプを学んでいこう。 自分の不眠のタイプとは??
■ 胆気虚の不眠
胆力が低下したような症状が起こります。特徴は、恐ろしくて一人で眠れない・寝ていても驚きやすい・ビクビクする・めまい・頭のふらつき・よくため息など
肝胆の働きが弱っているときに起こりやすい症状となります。
治療法としては、驚きや恐怖により胆気が消耗し、決断力が低下するため、恐怖感で不眠となります。
そのため、温胆益気・安神が必要ですね。おすすめの漢方薬としては、温胆湯となります。
■ 肝胆鬱熱の不眠
特徴としては、眠りが浅い・多夢・良く目が覚める・イライラ・怒りっぽい・胸脇部が張っていたい・ため息がおおい・口が苦い・目の充血・尿が濃くて少ないなど
治療法としては、原因である悩み・怒りで、肝の疏泄作用が不調となる事です。これが長期化すると熱を帯びたり、酒や食事から湿熱が生じて起きます。
基本的にはストレスが溜まり、身体の中の気の巡りが悪い方に多い不眠でしょう。気を遣いやすい日本人には多いかもしれません。また、酒の飲み過ぎ・辛いものの取り過ぎなどの外部的な原因も含まれます。
そのため、清熱瀉火・安神といった熱を鎮めたり、鎮静作用を促す必要があります。
おすすめの漢方薬としては、加味逍遥散 または 龍(竜)胆瀉肝湯が良いでしょう。
特に、イライラがより強い場合は、龍胆瀉肝湯の方が湿熱をとり、おすすめです。
不眠症には、虚証・実証に分かれるため、それにより原因は異なる。
胆気虚は、虚証。肝胆鬱熱は、実証のため、症状も治療方法も異なるので、注意が必要になります。
ビクビクの不眠なのか?モヤモヤ・イライラの不眠か?が見分けるポイントとなります。
虚証は、元気が乏しいので、基本的に弱気になったり、虚弱体質ぎみです。もしろ、イライラする力も落ちている事があります。
その逆が、身体がカッカしている実証です。身体に元気が有り余るので、攻撃的になりがちです。
自分の不眠のタイプは、どちらに傾いているでしょうか。
普段から出来る不眠対策としては??
■ 日光浴をしよう。 雨や曇りの日でも、室内は明るく保つ。
特に、朝日を15分~30分を浴びる事はセロトニンの分泌を促します。
このセロトニンの分泌が良くなる事で、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌も良くなります。
あまり日光を浴びる事が少ないと、気分が優れない事が増えます。日が少ないイギリスに抑うつ感などが多いのも、それが理由とも言われます。
そのため、暗い部屋に閉じこもると、余計に気分が沈んでいくので気をつけましょう。
または、天気が悪くても明るい環境で過ごしましょう。また、窓を開けて換気をする事も大切となります。
晴れた日には、10分~20分程度の日光浴をすると、より自律神経が整えましょう。
■ お風呂に浸かり、身体を温めましょう。
全身が温まることで、リラックスために副交感神経が活発化します。また、血流も良くなり、身体の気の巡りも作用します。
お気に入りの香りを取り入れれば、よりリラックスしやすくなるかと思います。特に、気持ちを落ち着かせる働きがあるローズ・ラベンダー・カモミールなどがオススメとなります。
■ リンパマッサージでデトックス。
耳周りの血流が悪いと、鼓膜の奥にある内耳のリンパ液も滞りやすくなります。
気圧の変化を敏感に感じとる器官が、内耳にあります。ここをマッサージすることにより、めまい・頭痛などの症状を予防する事が出来ます。
<耳の血流を良くするマッサージ>
1. 耳を上・下・横に各5秒ずつひっぱる
2. 耳の横をつまみ、軽くひっぱりながら後ろへ5回、ゆっくりと回す
3. 耳の上側と耳たぶ側の上下を親指と人差し指で折り曲げ、この状態を5秒間キープする
4. 耳全体を手で覆って、後ろに5回、ゆっくりと回す
以上が、耳周りのマッサージとなります。痛みを感じない程度に行う事が大切です。気合いを入れすぎると、中耳炎などが起きる可能性もあるため、気をつけて下さい。
まとめ
不眠に悩む方は、自分がどちらのタイプかを見極める事が大切です。
自分のタイプが、どちらでもない場合は、また違う心陰虚・心腎不交など他が原因かもしれません。
今回は、不眠でも分かりやすい2タイプの紹介でした。
日々の生活を改善する事でも、自律神経の乱れが整い睡眠の質が良くなります。
改善できる所は取り入れてみては、いかがだったでしょうか??
以上、参考になれば幸いです。