お盆付近になると、肝試し・怪談が・・・。 驚き・恐怖の感により健康被害!? 五情を知ることで、健康を保とう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

8月中旬ともなるとお盆の季節ですね。
日本の夏では、怪談話をする時期にもなります。また、お盆が過ぎると、夜は涼しく過ごせる事が多くなり、日中の残暑による寒暖差にも注意したい所でしょう。

そのため、この季節の変わり目をうまく過ごす事が大切となります。

しかし、肝試しや怪談で、驚いたり、怖がったりすることで、身体にダメージが及ぶかもしれません。

過度の感情表現は、身体に良くない!!

今回は、どうして怪談や肝試しで、身体にも影響が出るのか?? これに対して焦点を当てていきましょう!!

多くの方が、このワードを目にすると、怖いよーー怖いよーーというような言葉が聞こえてくる気がしませんか??過度に驚いたり、怖がるというのは、五行説でいう腎へダメージを与えます。

五行説には、七情という感情があり、この感情を5つに分類しております。そこで、腎に当てはまる感情が驚き・恐怖になります。

子供が怖い話を聞いた時に、おねしょしてしまうなどは、これにより腎が負担がかかる為と考えられています。腎の表裏の関係には、膀胱も関係しています。そのため、排尿には深く関係し合っていることが分かります。

また、東洋医学だけで無く、現代においても恐怖失禁という言葉があります。これは、極度の恐怖により、一時的に膀胱の筋肉がコントロール不能になるために、失禁してしまいます。

また、あまりに衝撃的な恐怖・驚きで髪の毛が抜けたり、白髪・老化が進むのは、腎へ影響が起きているからです。
東洋医学での腎は、老化などに大きな関わりがあるためです。

意外と分かりやすい表現をしてくれているのがHUNTER×HUNTERという漫画です。この漫画のキメラアント編でのノブやウェルフィンが良い例えかと思います。
イケメンやオオカミのような出で立ちでしたが、恐怖により毛が抜け落ち一気に老けてしまっていますね。

このように、強い感情と身体には深い関係性があります。もっと、知りたいと思う方は、東洋医学の本を読んでみると良いかもしれません。

他の感情表現も過度になると身体に良くない!!

例えば、怒りの感情は、肝に影響を及ぼすとされます。
肝は木に属しており、伸び伸びと蔓や枝を伸ばすことを好みます。そのため、それを阻害されるようなストレスを避ける事が肝には良いとされます。

一度に大きなストレスを感じると、気の巡りが落ちるためにイライラ・鬱感・不安・焦りなど自律神経を乱します。この気の巡りを溜め込むと、沸々と怒りという感情が現れてくるのです。

東洋医学では、肝気鬱結から肝火上炎という病態へ移行してきている所でしょうか。あおり運転など起こすような方は、この肝に日頃からダメージを負っているかもしれません。早めに、解決すること、自分自身の体調だけでなく、周囲の迷惑も未然に防げることでしょう。 

意外にも、喜び(笑う)ような感情も健康に問題を起こすかも!?

確かに、喜び(笑う)という感情は、他の感情よりもポジティブな感情でしょう。そのため、気の巡りを良くしたり、リラックスさせる役割があります。また、多くの研究でも、免疫力をあげたり、心臓の機能を良くするなど良い影響が見られます。

しかし、何事も○○し過ぎれば、・・・・。という考えがあります。あくまで、適度な喜び・笑うという感情が大切です。

例えば、あなたの大好きなアーティストやハリウッドスターだったり、亡くなったペットに会えたら、どのように感情が動くでしょうか??

あまりの喜びや笑いなどで、失神してしまう方もいるかもしれません。動悸や不整脈など胸の高まりを通り越して、病気として症状がでることがあるのです。その興奮で、不眠や寝ても脳が休まらず夢を多く見たりするでしょう。このように、喜びや笑うという感情は、心へ影響をもたらします。

その他にも、初恋をして、その人のことを思いすぎて、ご飯が喉を通らない・・・。思いすぎれば、脾に影響が起きます。また、悲しみや憂い過ぎて、何事にもやる気や活力が起きなくなり、布団で臥せれば肺つまり風邪などの呼吸器疾患にも・・・。

腎を元気にするには、補腎薬を飲もう!!

東洋医学では、【腎】を補う手段を持っています。腎は、加齢と共に低下する部分のため、40代頃から補充する事を推奨されています。

そのため、補腎作用のあるものを取り入れる事が養生となります。

基本処方では、六味地黄丸がベースとなっています。

しかし、加齢を重ねると身体を温める力も低下するので、その場合には八味地黄丸が良いでしょう。
若い時には六味地黄丸・壮年期以降は八味地黄丸とも言われます。

八味地黄丸には、身体を温める生薬2つ+六味地黄丸で配合されております。そのために、寒い時期に腎を労る漢方薬としては、第一選択かと思います。徳川家康も服用しており、当時では長生きだったため腎を補う事の大切さが分かりますね。

まとめ

大人も子供も、驚きやすい・恐怖感を持ちやすい方は、腎が弱っているかもしれません。その場合は、ヤマイモ・豆類などの腎に栄養を与える食事や滋養強壮がある物を摂取すると良いでしょう。

もし、それでも改善が見られない場合は、六味地黄丸や八味地黄丸を服用するのが、おすすめです。

不安による子供のおねしょには、桂枝加竜骨牡蠣湯がよく使われます。幼い時に、よく起こる場合は試してみると良いでしょう。これを服用しても、効果が微妙な場合は、補中益気湯・小建中湯なども加味も考える方が良いかもしれません。

基本的に、尿漏れは、気と腎の固摂作用が低下した状態です。この作用は、漏れ出ないようにする力のことです。これが低下すると、壊れた蛇口のようなもので、固く締まらず、ポタポタと漏れ出てしまう体質になっている場合もあるので、体質改善をおすすめします。

以上、参考になれば幸いです。

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