はーい。こんにちわー。
元気堂です。
タバコを好む喫煙者ほど、朝起きた時に、タバコと一緒にコーヒーを飲みたがると言います。これは、ニコチンの重度の離脱症状だと言われます。
ニコチンの離脱症状には、イライラ・落ち着かなくなるなどがあり、たばこを吸う事により解消されるため、習慣化してしまいます。ちなみに、ニコチンが体内から抜ける７２時間以内（3日間）が、離脱症状のピークになるため、止めたい方はまずは3日間耐える必要性があります。
話を戻しますと、朝起きた時にタバコとコーヒーを飲みたがる理由には、焙煎したコーヒー豆に含まれる2種類の化合物が関与しています。
この物質が、脳内の特定のニコチン受容体に直接影響を及ぼすために、ニコチンに対する渇望を緩和する可能性のあることが明らかになりました。どのように、ニコチン受容体に影響するのかというと、ニコチン受容体の機能不全を修復する可能性があります。ニコチンの受け皿が増える可能性があるため、それによる身体の反応も出やすいと考えられます。
もしかしたら、ニコチン依存症かもしれないので、注意がな可能性もあります。なぜなら、ニコチンとニコチン受容体の関係が、依存性にも関与しているからです。
何故、ニコチンを求めるのか？ 止めようと思っても難しい訳とは・・・。
これは、ニコチンを摂取すると、ニコチン受容体と結合します。すると、これが結合することで、ドパミンが放出されます。このドパミンは、快感を生む物質でもあるため、心身のリラックスに繋がります。
そして、厄介な事に、ニコチンはすぐに消えてしまうために、ニコチン受容体に空きができます。すると、ニコチンを取り入れて、ドパミンを出したい衝動に駆られるために、ニコチンを摂取したくなるのです。
このようなサイクルにより、ニコチン依存症になりやすくなります。ニコチンが厄介なのは、他にも理由があります。
タバコの煙を吸い込んだ途端に、ニコチンが肺から急速に吸収されることも関係しています。そのため、即効性があり、約7秒ほどでイライラなどが解消する感覚があり、脳が喫煙がよいものだと勘違いするからです。また、コンビニなどでも簡単に入手できてしまう点も、ニコチンに依存しやすい点でしょう。
実は、麻薬（ドラッグ）並に依存性が高い・・・。
麻薬と聞くと、危険なものというのは認識しているかと思います。しかし、タバコとなると、そこまで危険なイメージは沸かないかと思います。しかし、その依存性は高いと言われます。
■ 依存性の強さ
ヘロイン ＞ コカイン ＞ ニコチン ＞ アルコール ＞ カフェイン
■ 禁断症状の強さ
アルコール ＞ ヘロイン ＞ ニコチン ＞ コカイン ＞ カフェイン
■ 止める難しさ
コカイン ＝ ヘロイン ＝ アルコール ＝ ニコチン ＞ カフェイン
ニコチンがほとんど上位に来る事が分かります。また、タバコだけで無く、アルコールも身近な物ですが禁断症状が1番強いので、注意が必要でしょう。ニコチンは、依存性になる割合で考えると、コカイン・ヘロインよりも高いとも言われます。
ちなみに、睡眠薬（バルビタール系）・合成麻薬・覚醒剤よりも依存性は強いのが、ニコチンです。そのため、タバコを吸い始める前には、もう止めれないかもしれない事も意識しないといけません。
何で、タバコは禁止にならないのか？？
元々、国が戦争時の費用を賄うために、収税の1つだった。また、タバコによる健康被害が当たり前になったのも、数十年前からのため、まだまだ認識が低いのもあります。
その上、禁止にするためには、法律も変更したりするなどの手間もかかります。タバコを吸っている方がいる限りは、急に禁止するというのは難しいのが現状です。
まとめ
タバコとコーヒーの関係性についてでした。どちらも、依存性があるニコチンとカフェインです。しかし、同じ嗜好品でもタバコの方が健康に害があり、依存度も強いため、上手に付き合っていく事が必要でしょう。
また、喫煙者は病院で出される一部の薬が強くなったり、弱くなったりもします。病院へかかる時には、必ず喫煙者である事を伝えておきましょう。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献：「Neuropharmacology」9月15日