あなたの側にいる生き物が、絶滅の危機に直面していた!! 健康にも、関与しているその生物とは!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

日々生活していると、自分の近くにいる生物と言われると、ペットである犬や猫などが想像してしまうかもしれません。しかし、最も身近というと実は、細菌やダニなどでしょう。

細菌やダニなどは、正直良いイメージは沸かないでしょう。どちらかというと身体に悪さをするイメージだと思います。しかし、腸には無数の菌が存在して、腸の健康状態を良くしてくれたり、排泄に関わっていたりします。

そんな中で、実は肌に存在しているダニが、どうやら絶滅の危機となっているそうです。これは、英レディング大学のAlejandra Perotti氏らの研究で発表されました。

人間の皮膚には、数えきれないほどの小さなダニが暮らしています。そこで、食事をしたり、交尾をしたりなど生活をしています。ダニを毛嫌いしてしまうかもしれませんが、見えないだけで共生しています。

そして、今回の注目されているダニは、ニキビダニとなります。

にきび・・・ダニ!? それなら、肌荒れ防止にいない方がいいじゃないか!

名前だけ聞くと、確かにニキビダニはいない方がいいかと思うでしょう。しかし、このニキビダニは、皮膚を正常に保つために、必要な存在なのです。生活している家が清潔な方が良いのは、人も同じでしょう。このニキビダニも同じで、生活している皮膚を綺麗にするために、毛穴を清潔に保っていてくれるのです。

そんなニキビダニが絶滅しかけているのは、ちょっと困りませんか?? 部屋の掃除をしてくれる掃除機やロボット掃除機のルンバがいないようなものです。そのため、ニキビダニが全くいない肌が、健康な肌とは結びつきません。

ニキビダニが皮脂を食べる事で、皮脂量のコントロールにつながるため、適度にニキビダニがいないと肌の状態が悪化してしまう可能性があります。

■ でも、何でニキビや吹き出物ができるのか??

肌を掃除してくれているのに、何故ニキビダニと言われるのかは、原因でもあるからです。ニキビダニは、寿命が2週間程度しかなく、その期間に孵化し脱皮を繰り返します。そして、生涯を終えます。

この死骸や抜け殻が、肌荒れの原因となるのです。ニキビダニは、食事をしても排泄する肛門がありません。つまり、毒素ため込んで死ぬため、それが肌に悪い影響を引きおこすのです。これが、毛穴に溜まると、ニキビなどの皮膚疾患が起こります。

また、ニキビが思春期に多いのは、1番皮脂の分泌量が多いからです。(20代~30代に皮脂の分泌量がピークとなり、ニキビダニの数もそれに比例します。)

これは餌が豊富であればあるほど、その分ニキビダニも増殖し、死骸も増えていくことに繋がります。その他にも、ニキビダニが皮脂を余分に食べてしまうため、乾燥肌になる事も原因の1つです。食事際に、爪や口で細胞が傷ついてしまうため、肌のツヤが無くなっていきます。

肌のツヤが落ちるというのは、肌を守るバリヤー機能も低下しています。これにより、敏感肌になると、アレルギー性皮膚炎の原因にもなることがあります。

つまり、肌に対しては毒にも薬にもなるのが、ニキビダニ!!

■ 今回の研究で、何故ニキビダニが絶滅の危機にあるのか?

ニキビダニを解明するため、一人の方の額や鼻から採取したニキビダニを調べ、ゲノムシーケンシングを実施されました。

その結果、外敵のいない孤立した環境に身を置いていたことから、多くの不要な遺伝子や細胞が取り除かれている事が判明しました。そのため、驚くほど単純な生物へと進化を遂げていたのです。また、進化に伴う遺伝子の減少が、ニキビダニが夜行性である理由の一つだったのです。

・ ニキビダニは、紫外線から身を守ることができず、太陽の光で目覚めるための遺伝子も持っていない。

・ 人間を含む哺乳類にある眠気をもたらすメラトニンと呼ばれる物質を産生することもできない。

しかし、その代わりに夜間の活動の際に、人間のメラトニンを使うことはできるというのです。

この事から、このまま進化を続けて依存度が高くなると、ニキビダニは絶滅の可能性があると考えられています。ただし、外部寄生虫である現在から内部共生者に変化すれば、生き延びるかもしれない。内部共生者とは、完全に宿主に頼って生きている生物で、腸内細菌がそれにあたります。

まとめ

今回は、身近に存在するニキビダニについてでした。良い関係であれば、ドクターフィッシュのように皮膚を清潔にし掃除してくれます。しかし、その環境により、肌荒れの原因にもなるので、上手に付き合っていきましょう。

食生活も大切です。脂分が多い食事・甘いものばかり食べていたりすると皮脂を増やしてしまい、ニキビダニを増殖させる原因になります。食事の乱れにも、気をつけましょう。

皮脂が過剰な方は、洗顔をしっかりして、あまりゴシゴシと強い刺激を避けましょう。あくまで、優しい洗顔が大切です。

参考文献:「Molecular Biology and Evolution」に6月21日発表

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