はーい。こんにちわー。
元気堂です。
10月も後半に入り、段々と風は冷たくなり、また乾燥した時期が続きます。そんな時期に多いのが、風邪の他に、手足の皮膚炎です。この原因は、やはり乾燥に由来します。この事を東洋医学では、燥邪(そうじゃ)といいます。喉や気管支が乾燥すれば、風邪気味となり、皮膚が乾燥すれば皮膚炎になります。
特に家事を良くする方は、水仕事などの外部刺激により荒れやすいかと思います。最近では、共働き夫婦も増え、男性の方でも、手が荒れている方も多くなっています。
ですが、やはり男性よりも女性の方が同じ事をしても、症状がでやすい傾向にあります。これは、瘀血という体質が関与します。瘀血体質とは、血の巡りが悪くなった状態の事を指します。
女性に多い理由は、生理が関係しています。月に一度に起こるので、どうしても瘀血とは切っても切れない関係です。生理による出血は、血液が乏しい状態である血虚を引き起こします。そのため、血液量が減れば、その分の流れも悪くなるのです。
イメージが沸かない方は、庭やお風呂場で、ホースやシャワーを使いましょう。水量を調節する事で勢いが違うことに、気が付くかと思います。これが、体内の血管で起きていると思って下さい。
このように、若干ですが性差が出てきます。しかし、職業・ストレスなど様々な原因があるので、あくまで同じ条件下で比べた場合によります。
寒い時期に増える肌荒れの原因とは??
冒頭に話した通りで、乾燥が原因となります。また、寒さも関与しています。
特に、これからは寒さがどんどん厳しくなるため、寒邪と呼ばれる邪気には注意が必要でしょう。寒邪は、凝滞性があるため、気血の流れを悪くします。また、冷やす作用により、身体が冷えれば巡りが悪くなり、新陳代謝も低下していきます。これが、血液の滞りを起こし、瘀血へと発展していきます。
では、十分な栄養を含んだ血液が手足の末端まで、上手くいかなくなると、どうなるでしょうか??
答えは、簡単ですね。皮膚は潤いが低下し、皮膚疾患が起こりやすい状態となります。
そんな状態に追い打ちをかけるのが、乾燥という燥邪です。そうなると、皮膚の状態はますます悪化し、砂漠のようになります。すると、皮膚が裂け、亀裂が生じてしまうのです。
これが、しもやけ・あかぎれなどの皮膚疾患の原因となります。
今から始める事で、真冬でも対応できる身体作りをしよう!!
■ 鍋料理などの温かい食事を取り入れよう。
ビタミンEなど皮膚に良い食事を取り入れましょう。そんな中で、一番手っ取り早いのが、鍋料理です。身体の芯から温まり、また肉・野菜をバランスが良く摂取できます。
その他にも、蒸気により部屋が保湿されるなどの効果もあります。乾燥状態を作らないためにも、部屋の湿度には注意が必要です。
そのため、就寝前には、濡れタオルや保湿機なども良いでしょう。
■ お風呂に入り、しっかり温まろう。
時間やお風呂の手入れが面倒なために、お風呂に入らない方が増えています。しかし、スキンケアのためには欠かせない行為のため、冬場のお風呂は出来るだけ入ると良いでしょう。芯から温まることで、気血の流れがよくなり、寒邪にも対応が出来ます。
また血行が促進される事で、肌の隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝も良くなります。瘀血体質や冷えやすい方は、面倒くさいと思っても取り入れると予防になります。
■ お風呂後の保湿は、10分以内に。
お風呂をお勧めしましたが、注意点があります。保湿リミットが迫っているという事です。
そんな時間は、たったの10分です。男性の場合は、時間に余裕が生まれるでしょうが、女性ではそう上手くはいかないでしょう。髪を拭くだけでも、相当な時間のロスとなります。
お風呂を出ると、急激なスピードで乾燥が始まります。放っておけば、入浴前よりも乾燥の状態に陥ると言われるのです。
ちなみに、最高の保湿タイミングは、お風呂を出た直後~1分後です。ここをピークにドンドン乾燥していきます。
そんなぁー、ズボラな私じゃ無理だよ・・・。何か他の方法はないの??
そんな場合は、薬用成分配合の商品を試すと良いでしょう。
すでに、手荒れで困っている・痛くて敵わん・・・。
このような場合は、太乙膏という漢方由来の軟膏がおすすめです。
この軟膏は、かなり癖が強いです。黄色い軟膏で特有の臭いがあり、油分もたっぷりです。普通の軟膏と違い、がっつり塗布して塗ると効果的です。次の日には大分状態が変わっているでしょう。
私も幼少の時に、皮膚炎で苦労しましたが、これを全身に塗布し治療した事を覚えています。そのおかげか、今では皮膚疾患に困らなくなっています。
まだ、私はそこまでの症状じゃないけど、何かおすすめの軟膏はないの??
そんな方には、ユースキン製薬のプローラ商品がおすすめです。
・ オールシーズンには、モイストクリーム。
・ 冬場には、油分が豊富なエンリッチクリーム。
・ 暑い時期には、ジェルタイプがおすすめです。
この3点を上手く使うのが、おすすめです。
もし、子育て世代であれば、エンリッチクリームがおすすめです。赤ちゃんは、おむつかぶれをし易いデリケートな皮膚状態をしています。ペットでも使用できたりと口に入っても、問題がないと言われるので、全身に塗布してあげても安心かと思います。
まとめ
今回は、しもやけ・あかぎれなどの皮膚疾患についてでした。何か一つでも取り入れて貰えたら、嬉しいです。
軟膏やクリームでも、難しい方は、漢方薬を内服することをお勧めします。瘀血・冷え・血虚などの原因を取り除く漢方薬がありますので、是非とも相談して下さい。基本的な漢方薬である四物湯ベースが良いかと思います。
以上、参考になれば幸いです。