乳腺症も気の疾患!? 春は気の巡りが落ちるため、起こりやすい!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

最近、新ゴボウが出始めているころでしょうか。
そんな牛蒡の種は、牛蒡子とも呼ばれています。

春は、気の巡りが悪くなり気滞証と呼ばれる症状も出やすくなる時期でもあります。
この気滞証による痛みは、張った痛み(張痛)が特徴となります。

この張痛として、産後に多いのが乳腺炎などです。
また、乳房にしこりがあるといって外来を訪れる女性の中で、一番多いのが乳腺症です。

年齢では、30~45歳が多く、閉経後は急減します。これは、女性ホルモンが関与しています。

乳腺症自体は、良性なので心配せずとも、自然治癒、退縮といった特徴をもっています。しかし、痛みを伴うことがあるのが厄介な点でしょう。

まずは、異変に気が付いた場合は、乳がんとの鑑別が大切ですので、婦人科にて診察を受けてください。万が一を避けることが大切です。

しかし、病院も助産院でも治らないよー。
そんな悩みがある方の手助けとなるのが、牛蒡子です。

これは、民間薬で良く使われる生薬です。
これを、スプーン1-3杯程度を600㎖が半分くらいになるまで煮詰めた物を服用してください。漢方薬は効果が遅いと言われますが、飲んでみると効果を実感する方が多くいます。

効能効果としては、乳腺症だけでなく、去痰作用・消炎薬として効果もあるため、ノドのイガイガ・咽頭炎や腫脹など風邪の引き始めにも効果を発揮します。

抗菌作用・解毒作用があり、清熱解毒薬に分類もされています。
これらの作用もあるので、湿疹や慢性炎症やアトピー体質の治療に使われる消風散(ショウフウサン)にも牛蒡子が配合されています。

その他にも、一貫堂医学で使われる柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)にも配合されています。
小児期の疳の虫・神経症・慢性扁桃炎・扁桃肥大・湿疹や虚弱体質の人の慢性胃腸病・貧血・頸部リンパ節炎・肺門リンパ節炎・神経症などを改善するのによく使われています。

しかし、牛蒡子に関しては、煮詰める時間なんてないよー。
そのような忙しい方には、よく知っている漢方薬『葛根湯』がおすすめです。

葛根湯と聞くと、風邪薬のイメージがあるかと思いますが、低血圧の方や、首肩こりが酷い方、身体が冷えている方にも使用します。その1つに、乳腺症にも用います。

その他にも、東洋医学的な考えでは、気や血の流れが悪いのが原因と考え、以下の漢方薬も使うことがあります。


気のタイプ:柴胡疏肝湯、四逆散、加味逍遥散など

血のタイプ:桃核承気湯、桂枝茯苓丸、折衝飲など

*上記の他にも漢方薬はあります。
*同名処方でも、生薬の品質、製造方法により効果に差がある場合があります。詳しくは、漢方専門薬局でご相談ください。

まとめ

春は、気の巡りから乳腺症・PMSなど婦人科疾患も起こりやすくなります。
その際には、まずは気のタイプの漢方薬がオススメです。

既往歴などで原因も変わっていく可能性があるので、不安であれば1度相談して貰えれば嬉しく思います。

東洋医学は、根本治療のため現在の症状だけでなく、内側からの体質改善もしてくれます。
健康に対して、考えている際には検討してみて下さい。

以上、参考になれば幸いです。

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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