秋は果物が実る季節!!そんな果物がなる植物も生薬だった!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋が深まる季節になりました。実りの秋とも言われ、色々な食材が並ぶ季節でもあります。

そんな中で、少し珍しいのが、アケビです。

皆さんは、アケビを食べたことはありますか??

一年の中でも、9月~10月頃が旬となります。かなり短い期間しか出回らないので、食べたことがある人の方が少ないでしょう。

かなりレアな食べ物です。実は、アケビは漢字で書くと【木通】または【通草】と書きます。

これで、ハッと気が付く方は、漢方薬大好きな方かもしれませんね。

元々、木通(もくつう)という名前ですが、丸々と大きく実った果実が割れた見た目が、人がアクビしているように見えたことから変化してアケビとなったり、開けた実(あけたみ)からアケビになったという説があるそうです。

そんな木通の実のほうが有名ですが、この茎が生薬として使われています。

サムネイル画像

木通は、実だけでない茎に注目しよう!!

生薬として使われる木通には、どんな効果があるのか?

降火利水・通乳・通淋・通脈という薬能があります。

つまり、水の代謝を良くして、炎症を鎮めたり、通りが悪くなっているのを通すという意味です。

その他にも、鎮静作用を持ち、湿熱という邪気を尿として排泄する役割があります。

そのため、浮腫・関節炎・膀胱炎・尿道炎・乳汁不通・乳腺炎などに使用されてきました。

※ 冷やす作用があるために、妊婦には使用してはいけない事が注意点です。

木通が入った代表的な漢方薬とは??

■ 龍胆瀉肝湯(竜胆瀉肝湯)

この漢方薬は、よく泌尿器科の薬として使われています。確かに、膀胱湿熱という尿道炎・こしけ・尿濁・残尿感・排尿痛などで使用されてます。

しかし、生薬の各々を見ると利水作用・清熱解毒作用・補血作用・利湿作用などがあります。

そのため、東洋医学では自律神経の乱れによる異常な興奮状態にも使用しています。

龍胆瀉肝湯という名前からも、肝を 瀉 す漢方薬です。

東洋医学の陰陽五行説の考えでは、肝は怒りという感情をコントロールする所です。また、ストレスに弱い部分でもあります。

そのため、イライラ・怒りやすい場合には、この龍胆瀉肝湯がよく使われます。また、モヤモヤして寝れない・色々と考えてしまう不眠症にも交感神経を静めるために使用されます。

まとめ

今年の秋は、アケビを試してみてはいかがでしょうか??

あまり見かけないものですが、旬な食材は基本的に身体に良いです。特に、秋の果実は、夏で消耗した身体を潤す力を蓄えるのに丁度良いものです。

また、木通の入った龍胆瀉肝湯も泌尿器科疾患だけでなく、自律神経の乱れにもおすすめです。

以上、参考になれば幸いです。

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