登山シーズンでは、高山病に注意しよう!! 高山病になりやすい人とは!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

夏~秋にかけての行楽の1つである登山。
その中でも、有名な山と言えば富士山ですね。

登山で注意しないといけない事としては、怪我や熱中症などもありますが、特徴的なものとしては高山病でしょう。

高山病とは、平地と異なる高い所だと気圧が下がるため、それに伴い空気が薄くなることが原因となります。
身体が急な気圧変動に耐えられないと、吐き気・頭が痛い・眠れないなどの症状を生じます。そして高山病は、標高2500mくらいから起こる可能性があるため、意外と身近な山々でも起こります。

日本一高い山である富士山は、3776mであるため、高山病になってもおかしくはない山でしょう。
ちなみに、登山だけでなく標高が高い南米・チベットあたりに旅行する場合は気をつけないといけませんね。

高山病の初期症状を知って、迅速な対応を!!

代表的な症状が頭痛です!!
これに加えて、以下のような症状が出れば、ほぼほぼ高山病と考えて下山すると良いでしょう。

■ 胃腸障害:吐き気・嘔吐・食欲不振

■ 倦怠感・身体に力が入らない

■ 息苦しさ・眠れない・睡眠が浅いなどの睡眠障害。しかし、重度の場合は反対に、すぐに眠ってしまう事も・・・。

その他にも、重度の場合は、脳の浮腫・錯乱(日時や場所がわからない)・歩行障害などには注意が必要です。
必ず当日の体調を考えて行動する事が大切となります。登山中に、頭痛が出てくるようであれば、無理しない事が一番でしょう。

高山病の対策としては!?

何かしらの症状が出たら、下山をして高度を下げましょう。
同じ場所で待機して、身体を慣らすのも1つの手段ですが、症状が悪化する際には、下山一択です!

酸素吸入などもありますが、無理しない事が1番の対策とも言えますね。

高山病にならないためには、ゆっくり登り無理しないことです。
また、高地になると乾燥ぎみであるため、水分摂取は小まめに。

高山病にはなりやすい人がいる!?

富士登山で高山病になった人とならなかった人を比較した研究が大阪大学医学部救急医学科の蛯原健氏らにより報告されたようです。

もともと高山病のリスクとして、到達高度・登山スピードの速さが指摘されています。
また、年齢や性別については否定する報告もされています。
心拍数・呼吸数・心拍出量(1分間に心臓が全身に送り出す血液量)も、高山病のリスクと関連があると考えられています。

つまり、今までは年齢や性別よりも、山の高さに対して、登る早さ・心臓や肺のストレスが原因だろうと言われています。

今回の研究では、高地で心拍出量が増加しない場合に低酸素症となり、高山病のリスクが生じる可能性を研究。
つまり、空気が薄くなっても平地と同じ心臓の動きでは、酸素不足になって高山病を生じるよね!? このようなイメージですね。

その結果が、山頂到着時の心係数が高い事・出発時からの心係数の上昇幅が大きい事が高山病発症に関連している事が判明!!

それでは、心係数とは一体なんなのか??

心係数(L/min/m2
= 心拍出量(L/min) /体表面積(m2
= 1回拍出量 × 心拍数 /体表面積 (m2

つまり、心臓の働き強いほど、高山病になりやすい!! このような事が判明したのです。

東洋医学的に【心】を滋養するには??

季節を五行説で分類すると、心は夏に当てはまります。
そのため、夏が旬である食材を食べるといいとされています。また、心は苦みと関連性があるため、ゴーヤなどもオススメでしょう。

しかし、それでも心への滋養が不十分な時には、天王補心丹を試してみましょう。
名前の通り、心の元気を補充する漢方薬です。

熟地黄・当帰で、血を補い、党参・黄耆で補気にも作用します。
また、麦門冬・天門冬で陰を補い、潤いにも影響します。
そして、心臓の生薬では欠かせない丹参も含まれているため、心臓の働き(動悸・息切れ)・倦怠感・不眠など症状・貧血などの改善にも働きます。

一言で言えば、心に特化した滋養強壮剤!! 
そのため、心が弱い方には試してみると良いでしょう。

まとめ

富士山だけでなくても、高山病は起こるかもしれません。
その際には、無理をしないことが1番です。

今年はどうしても富士登山に挑戦したい・・・。でも、持病が・・・・。
そんな時には、天王補心丹で体質改善を試みても良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Journal of Physiological Anthropology」に4月13日掲載

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