はーい。こんにちわー。
元気堂です。
尿酸値と言えば、痛風がセットであるように切っても切れない関係性です。名前の通りに、風が吹くだけでも痛みが出ると言われます。
特に男性に多く、不摂生の象徴のようにも言われますが、肥満気味の方だけでなく、痩せ型の方でも発症します。尿酸値が高くなる原因は、尿酸を過多に作ってしまったり、それが上手く排泄出来ないことで起こります。
また、男性と女性での違いは、女性ホルモンが影響しています。これが生成抑制・排泄促進していると考えられています。そのため、閉経後に痛風・高尿酸血症を発症する事が多くなります。
これらの状態を促す原因として、暴飲暴食・ストレスなどがありますが、アルコールは大きな発症リスクと言えましょう。
しかし、どんなアルコールが良くないの?? やっぱり、ビールが駄目だよね??
このように思うかもしれませんが、実際にはアルコールの種類での尿酸値への影響は、あまり詳しくは知られてはいませんでした。
今回は、聖路加国際病院の福井 翔氏らが、日本人7万8,153人の健康診断データを用いた研究結果が示されたのです!!
今回の研究の詳細とは??
計7万8,153人の日本人を対象。平均年齢は47.6歳。 男性:3万6,463人(46.7%)・ 習慣飲酒者:4万5,755人(58.5%)。 男女ともに、アルコール摂取量と尿酸値は関連しています。
その結果が以下となります。尚、飲酒量をエタノール含有量で統一した場合で行っています。つまり、飲むエタノール量が同じでも、飲酒量が異なります。種類によって、度数も違うので飲む量も変わるからですね。
今回は、エタノール20gを含む各アルコール飲料を基準飲酒単位(ビール500mL、日本酒167mL、焼酎100mL、ワイン208mL、ウイスキー62.5mL)での研究となります。
■ ビールを主に飲むグループ
男性で0.14mg/dL・女性で0.23mg/dL。
■ 日本酒を良く飲むグループ
男性で0.05mg/dL・女性で0.04mg/dL。
■ 焼酎をよく飲むグループ
男性で0.05mg/dL・女性で0.11mg/dL。
■ ワインをよく飲むグループ
男性で0.12mg/dL・女性で0.12mg/dL。
■ ウイスキーをよく飲むグループ
男性で0.18mg/dL・女性で0.06mg/dL。
まとめると・・・
男性: ウイスキー > ビール > ワイン > 焼酎≑日本酒
女性: ビール > ワイン ≑ 焼酎 > ウイスキー > 日本酒
面白いことに、性差でお酒の種類も異なるようですね。しかし、やはりビールでの尿酸値上昇は大きく、ワインが中程度、日本酒がわずかな上昇である事が判明しました。
まとめ
今年は、コロナ生活も終わりを迎え、飲む機会も増えることでしょう。そのため、尿酸値は注意した事柄かと思います。
研究結果からやはりアルコールの中では、ビールの影響を大きいようですね。
また、若干の性差もあるようなので、この結果を参考にして見て下さい。男性であれば、ウイスキーよりも日本酒・焼酎に切り替えるのも良いでしょう。
この事から日本人には、日本のお酒が合うのかもしれませんね。
注意点は、日本人を対象にした研究結果のため、他の国の方には当てはまらないかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:JAMA Network Open誌2023年3月17日号に掲載。
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