痛くても歩け!! 末梢動脈疾患(PAD)は、無理に歩くことで、歩行機能が改善しやすい!? 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

皆さんは、NO PAIN NO GAINという言葉は、ご存じでしょうか?? 痛みを伴わないと、利益も伴わないという意味になりますが、仕事でも投資などでも良く耳にするフレーズです。しかし、今回は健康においても当てはまることが判明したそうです。

これが当てはまる方というのは、末梢動脈疾患(PAD)をもっている方となります。

末梢動脈疾患(PAD)とは、なにか??

下肢の血管に動脈硬化が起こることで、血管が細くなったり、詰まりやすくなり、足へ十分な血液が流れなくなることで発症する病気となります。これにより、歩行時に足がしびれる、痛い、冷たいなどの症状が現れます。病気が進行すると、歩けなくなったり、安静時でも足が痛むようになったりします。

さらに悪化すると、潰瘍・壊死しに至ることも・・・。

また、動脈硬化の1つでもあるので、心臓や脳の動脈硬化とも関わりがあり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすこともあります。

この末梢動脈疾患(PAD)は、痛くても歩く方が予後が良い??

米ノースウェスタン大学の研究から、足に不快感や痛みを感じるペースで歩行した方が、歩行機能の改善につながりやすいことが明らかになったのです。

多くのリハビリや治療では、痛みが出ない程度のギリギリで抑えてしまいますが、末梢動脈疾患(PAD)においては痛くても頑張る必要性があるようです。

そして、末梢動脈疾患(PAD)の特徴としては、しびれや脱力、疲れ、痛みなどの症状は、約10分間休む事で、消失するという事です。そのため、頑張った後も怪我のように痛みが続く訳ではないので、リハビリ・治療中は多少の痛みを感じても継続する事が大切となります。

まずは、原因となる動脈硬化などの予防が大事!!

つまり、生活習慣病を予防する必要があります。また、どうしても加齢により動脈硬化は進んでいくので、食事・運動・睡眠を見直す事も欠かせません。

特に高齢になると歩くことが減ったり、横になることが多くなり、下肢の血流障害も起こりやすくなるので注意しましょう。

■ 考えられる予防や改善となる漢方薬とは??

当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・温経湯・芎帰調血飲第一加減・折衝飲などの喀血化瘀薬がオススメです。

この中でも温経湯や当帰芍薬散は妊婦でも使える薬であり、下肢の冷えも改善します。そのため、まずはこのどちらかを試してみると良いでしょう。

温経湯の方が、麦門冬・人参など補陰・補気となる生薬が含まれるので、身体が虚弱体質・疲れやすいなどがあれば、温経湯から始める良いかもしれません。

まとめ

末梢動脈疾患(PAD)と判断された場合には、痛くても歩くことで予後が変わっていきます。その場合は、少し無理をしてでも頑張る事が大切でしょう。

※ あまりにも高負荷は逆に身体を壊すので、あくまで専門家と話し合ってください。

また、運動だけでなく漢方薬など内側からのアプローチには、喀血化瘀剤がオススメです。意外と、温めると改善する方は、冷えという寒さの方が問題でしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Journal of the American Heart Association」で7月27日発表

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA