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元気堂です。
春になると、色々な草花も新しく芽吹く頃かと思います。そんな植物の一つにツクシがあります。漢字で書くと、土の筆と書き、土筆となります。私たちが想像する土筆は綿棒のような形かと思いますが、土から出てきた初めの頃は葉で覆われており、筆に似ているそうです。
そんな土筆が生えている付近には、スギの葉のような植物が生えています。これは、スギナと呼ばれる物で、実はツクシと同じ植物で、地下では根茎でしっかりと繋がっています。
ツクシが成長した後に生えてくる栄養茎がスギナと呼ばれる部分です。ツクシは、胞子茎と呼ばれ、穂先に胞子がいっぱい詰まっています。
童謡でも【ツクシ誰の子、スギナの子】と歌われており、昔から同じ植物として知られていました。また、ツクシは食材であり、ツクシを食べるのであれば、穂先が開く前であり、桜が咲く前くらいまでが美味しく食べられると言います。スギナは、薬草として、身近な民間薬に使われます。
薬草であるスギナは、生薬名では、問荊(もんけい)と呼ばれます。
昔から身近な薬草であり、腎炎・利尿などに用いられていました。問荊(もんけい)として1日量10gに、水500㎖を加えて、約半量になるまで煎じます、それを1日3回に分けて服用すると良いでしょう。
また、皮膚炎であるかぶれ・あせもなどにも、生の全草をすりつぶして、塗布したり、煎じた液を塗布すると良いとされます。
そのため、皮膚が敏感な方には、煎じた液を入浴剤代わりにも使う事ができます。春は、花粉症などのアレルギー疾患も多いので、皮膚のケアとしてもオススメです。
その他にも、乾燥させた茎をお茶のようにして、回虫駆除薬として利用されます。そのため、虚弱体質・妊婦・小児には内服しない方が良いでしょう。
ツクシの部分にも、身体には良い効果を持ちます。
栄養茎であるスギナには、効果があるのは想像できるかと思います。しかし、胞子茎であるツクシも見逃せない栄養があります。
ツクシは、美容のために必要な抗酸化作用を有しています。そのため、アンチエイジングに期待できる食材なのです。また、緑黄色野菜などに含まれるβカロテンも豊富で、ブロッコリー・オクラよりも多いとされます。特に、野菜の中でもビタミンEは、トップレベルに含まれています。
このビタミンEは、抗酸化物質と知られおり、身体の中で作られる活性酸素を取り除く事で、老化予防になります。そのため、動脈硬化の予防などにも繋がります。
その他にも、ビタミンCやβカロテン(体内でビタミンAに変換)など他のビタミンも豊富です。
ビタミンCといえば、コラーゲンを作るサポートする役割があったり、免疫力にも影響していきます。また、βカロテンは、ビタミンAとなる事で、目・皮膚などを健康に保つ働きがあります。
もちろん、野菜のため食物繊維も多く含んでいます。ツクシの食物繊維の多くは不溶性であり、水に溶けにくい性質を持ちます。溶けにくいために、腸の掃除にも良いでしょう。
※ 大量に摂取は危険のため、注意も・・・。ビタミンB1欠乏症を引き起こすチアミナーゼ・強い生理作用をもつアルカロイドも多く含みます。きちんと、あく抜きをすれば重大な問題にはならないとはいえ、食べ過ぎは禁物です。
まとめ
春の味覚であるツクシで、身体を健康にしましょう。栄養茎であるスギナには、腎炎・利尿を促し清熱解毒薬としても、オススメです。春もまだまだ乾燥しているので、皮膚炎にも良いでしょう。
味が苦手な方は、入浴剤として使うことで、皮膚のケアにも良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。