夜間頻尿の対策に、就寝時間も考慮しよう。泌尿器疾患と睡眠の関係とは!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

夜間頻尿・夜尿症で悩んでいる方は、かなりいます。
特に、高齢になると増えてくる悩みの1つですね。

そんな悩みが、就寝時間で改善する可能性があるようです。
この研究は、福井大学医学部付属病院泌尿器科の奥村悦久氏らによるものとなります。

まず夜間頻尿とは、夜間に排尿のために1回以上起きなければならない症状となります。
高齢になると多い原因としては、膀胱の柔軟性が落ちて膀胱容量の減少などがありますね。

また、加齢とともに就寝時間が早まる傾向も原因としてあげられます。
高齢者では、睡眠時間は延長するが睡眠の質が落ちます。そのため、眠りが浅くなるので、軽い尿意でも目を覚ましてしまうことも・・・

では、適切な就寝時間とは何か!?

実験結果では9時台の就寝から10時台へ変化により、就寝から第1覚醒までの時間が有意に延長したようです。
簡単に言えば、ぐっすり眠る時間が長くなって、夜間頻尿のために起きる時間が遅くなったよ!!

このような感じとなります。
高齢になると、早寝早起きになりがちですが、あまりにも早く寝ている場合は少し遅くにずらすだけでも改善が見込めるかもしれませんね。

■ 夜間頻尿の原因として、自律神経の乱れに要注意。

自律神経の乱れからくる泌尿器疾患も増えています。
自律神経は、呼吸など無意識に働く機能をコントロールしています。
特に夜間に優位になる副交感神経は、膀胱・尿道にも影響が・・・。

寝ている間に、膀胱の緊張を緩ませることで、1.5倍程度の尿を溜めることができるようになります。
本来、副交感神経が優位なので容量を増やすことができるのですが、この自律神経が乱れると尿を想像よりも溜めることができないので、排尿せざる得なくなります。

また、自律神経の乱れは睡眠にも影響が出ます。
睡眠時は抗利尿ホルモンが分泌されて尿量が抑えられるため、熟睡が可能になりますが、睡眠障害によってこのホルモンにも悪影響をもたらします。

寝つきが悪い・すぐ目覚めてしまう・眠りが浅いといった睡眠障害があると、抗利尿ホルモンの分泌量が減少して睡眠中に膀胱に貯められる尿量が通常より多くなってしまい、尿漏れを起こしやすくなる事も。

このような事からも、睡眠と排尿関係に深い関係が見えてきますね。

■ まとめ

まずは、自律神経の乱れを調節する事が大切でしょう。

今日から出来る事といえば、まずは朝日を浴び日光浴です。
こうすることで、日中にセロトニンが分泌されて睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が抑えられます。
すると、夜間になったときにメラトニンがきちんと分泌してくれる事でしょう。

これで、寝付きを良くして就寝時間を上手くコントロールして、夜間頻尿の対策をしてみてはいかがだったでしょうか??

それでも、難しい場合には体質改善のために、漢方薬・鍼灸治療を始めましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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参考文献:「International Journal of Urology」に4月26日掲載

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