不妊症は、6つに分類される! あなたは、どれに当てはまる?? 原因を知って根本治療をしよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

現代では、妊活を行っている人も多くなっています。しかし、自分自身が、どうして不妊なのかは、分かっていない人も多いかと思います。検査や医療が発展しても、悩んでいる方が多いでしょう。

そこで、東洋医学では、どのようにアプローチをするのか?
何が原因なのか?などを話していきたいと思います。

東洋医学での不妊の概念とは!?

あくまで概念ですが、妊娠適齢期の女性が避妊なしで、3年経過しても妊娠しない事を指します。

正直言って、子供が欲しく悩んでいる人に3年間、様子見ましょうというのは酷だと思います。年齢に応じて、対処をすることも必要となってきます。

年齢がかさむほど、身体に対するリスクがあるので、自分自身がいつまでに子供が欲しいかを考えておくと良いでしょう。それが、直ぐに欲しい場合は、不妊治療もそれだけ早く行うといいと思います。

東洋医学的な不妊の分類

① 腎虚

子供に与える生命エネルギーが低下している状態。男性の生命エネルギー(腎精)+女性の生命エネルギー(腎精)が合わさることで、新たな生命が誕生するのが、東洋医学の考えです。そのため、それが少ないと、与えることが出来ないので不妊になります。

特徴:月経量が少なく、色も淡く暗い。周期の延長または無月経。性欲の減退・下腹部の冷え・腰や下肢がだるい・尿が多く薄いなどの症状があります。

② 気血両虚

身体の体力・栄養・血液が低下した状態。つまり、虚弱体質です。子供を作る上で、自分自身が健康でないと、着床しづらくなったり、子宮が冷えて流産を引き起こします。栄養が無ければ、子供を育てることが出来ないので、不妊になってしまいます。

特徴:月経量が少なく、色は淡い。周期は延長し、酷い場合は無月経。めまい・ふらつき・痩せ気味・食欲の低下・顔色が悪いなどの症状が出ます。

③ 陰虚血熱

陰虚というのは、血液の低下や身体を潤す力が低下している状態です。また、腎陰虚という場合は、①の状態もかかってきます。身体を潤す力が低下しているので、身体が熱っぽくなります。

特徴:月経量は多く、色も濃い(稀に紫色のような濃さ)。周期は短くなったり長くなったりします。顔面は、紅潮しやすく・口渇・夕方に微熱になりやすい・耳鳴り・不眠などの症状がでます。また、流産後に、この症状になる事があります。

④ 肝気鬱結

ストレスが原因です。人は、感情の流れでも病気が現れます。そのため、過度にストレスがある場合には不妊の原因にもなります。また、周囲の環境・人間関係により、不妊治療していても子供が出来ない場合には、この症状に陥っているかもしれません。

特徴:月経量・周期も乱れやすい。月経前症候群(PMS)になりやすく、乳房が張って痛い・イライラ・不安・動悸など精神面の症状が出やすい。

⑤ 痰湿

水分代謝が悪い状態です。身体に余分な水分があると、それだけ冷えやすくなります。そのため、代謝も落ちやすく、血液循環も伴い悪くなります。

特徴:水太り・無月経・月経不順・白色の帯下が多い・めまい・ふらつき・浮腫やすいなどが現れます。

⑥ 血瘀湿熱

血液の循環が悪く、水分代謝も落ち、そのうえ身体が熱っぽくなった症状です。

特徴:月経に血の塊が混じる。色は、紫暗(打撲したときのような色)。周期も不規則で下腹部痛も刺すような痛み・帯下が多く・腰が怠いなどの症状が現れます。

いかがでしょうか? 不妊治療をしていなくても、当てはまる方もいるかと思います。その場合は、これが病気となる前に、対処しておく方が良いでしょう。

タイプ別のオススメ漢方薬とは!?

① 腎虚には、六味地黄丸または八味地黄丸が基本。

② 気血両虚には、十全大補湯。

上記の2つは、漢方薬も補法であり、大きな問題がなく始められます。また、基本的に虚弱のため、栄養ある食事を心がける必要があります。

③ 陰虚血熱には、六味地黄丸+清熱剤。

不妊治療において、少し厄介な状態になってきます。基本的には、六味地黄丸で、身体を潤す力・生命エネルギーの糧となるものを補いつつ、身体の熱を抑える必要があります。

問題なのが、この熱が冷めたときです。正常になっても、清熱剤を使用するとかえって、身体を冷やす行為であり、不妊治療には適しません。

この状態に当てはまったら、まずは相談する事が第一です。または、六味地黄丸で補いつつ緩和を目指すのが一番でしょう。

④ 肝気鬱結には、逍遥散・半夏厚朴湯・四逆散など

まずは、現在抱えているストレスを除外するのが一番です。しかし、それが仕事や人間関係だと、簡単には除外できません。その場合は、ストレスを緩和するような漢方薬がおすすめです。

⑤ 痰飲には、当帰芍薬散。

水分代謝なら、五苓散などの漢方薬もありますが、不妊治療も考えると当帰芍薬散をおすすめします。

この漢方薬は、水分代謝だけで無く、血を補い温めてくれるので不妊治療には使いやすい漢方となります。

⑥ 血瘀湿熱には、その人に合った漢方薬を調合が一番。

不妊治療において、この体質は状態に合わせて飲んだ方が良いでしょう。

まず、瘀血というのは、血液の汚れや流れが悪いのを意味しています。それを、治療するには活血作用のある生薬を使います。この活血作用は、流産や堕胎を引き起こす恐れがあります。

そのため、この瘀血体質の状態に合わせて、漢方薬も変更する事が大切です。
また、湿熱というドロドロとした重ったるい熱(梅雨時のモヤッとした暑さ)が身体の中にあるを除去は必要です。

この湿熱を除去する生薬も、かえって身体を冷やすと不妊に繋がるので適正なタイミングで休薬の必要があります。

まとめ

不妊には、6つのタイプがありますが、気をつけるのは③・⑥の症状です。適切なタイミングをはかる必要が出てきます。

今回は、女性の体質に注目した話でした。男性不妊についは、以前にあげたので興味ある方は、そちらを参考にしてください。

以上、参考になれば幸いです。

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