犬は、人よりも鼻の調子を整える必要があり!! 大敵である乾燥対策に、おすすめ漢方薬とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

まだまだ、乾燥時期でもあり、喉や鼻などに影響をもたらします。特に、嗅覚で言えば、人よりも動物の方が重要となっています。

鼻の役割は、臭いを嗅ぎ取るだけでなく、他にも多くの働きがあります。人でも、香りから味を想像する事も多いでしょう。夏祭りなどのかき氷は、味自体は同じですが香料の違い・色の違いで、まったく味が違う物に感じます。

このように、鼻からの情報により、結果が異なっていくのも想像しやすいのでは・・・。また、コロナの後遺症・副鼻腔炎などで嗅覚が落ちると味覚に影響があることが知られていますね。

特に、嗅覚に特化している犬には、大きな問題となっていくでしょう。

犬は、近くのものをはっきり見ることができないため、嗅覚で情報を得ています。そんな犬は、人よりも嗅ぎ分ける能力は5千~1億倍あると言われています。

鼻の役割として、① 臭いを嗅ぎ取る能力 ② 臭いを感じとる能力 ③ 情報を集める能力 があります。

そして、犬の中でも大切なのが ④ 熱を放散する能力 です。

犬は、汗腺がないので熱放散が難しいと言われ、鼻から熱放散する事での体温調整は大切な役割でしょう。

そのため、鼻の状態は、犬の健康状態にも大きな影響が出てきます。

乾燥に注意して、鼻を良い状態に保とう。

健康的な犬でも、就寝前~寝起きの時間帯に鼻が乾燥すると言われます。また、外の環境にも作用されるので、熱すぎても寒すぎても乾燥をもたらします。

人と同じで、上手く温度や湿度に注意するといいでしょう。コロナ禍の研究では、相対湿度40~60%に保つ事が推奨されています。

乾燥しずぎ・湿度が高すぎは、コロナウイルスに感染しやすい!? 湿度で、重症化も変わるかもしれない・・・。 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

既に、治療が必要な場合とは?? 

 風邪

既に、発熱などで身体が炎症している状態は、陰陽のバランスが崩れて、潤す力が低下しているかもしれません。その場合は、鼻が乾燥してくることがあります。

人でも、高熱や咽頭炎の後に、空咳や痰の切れが悪く取れないかたもいます。この場合は、粘膜つまり潤す力が低下しています。同じ事が、犬にでも起きますので発熱後に、咳痰が残る場合には乾燥も疑うと良いでしょう。

■ 脱水症状

胃腸炎などで、下痢や嘔吐が続いたり、夏バテ・熱中症などで食欲がないなどで、脱水状態になる事があります。これもまた、身体に水分がないので潤せません。この場合には、鼻の乾燥というよりも身体全体が水分不足を生じているので、より注意が必要です。

■ 慢性的な乾燥

乾燥の状態により、身体の潤す力(陰)・身体を温める力(陽)のバランスが崩れます。そのため、乾燥が進むと、大地が割れるように皮膚が裂けたり、皮膚や粘膜へ栄養の供給が上手くいかない恐れもあります。

個人差により、この乾燥状態が出る部位も変わります。これが、咽頭や気管にでれば咽頭炎・喘息・気管支炎・肺炎にもなる可能性もあります。

また、皮膚に起こればアトピーなどアレルギー性皮膚炎・鼻におこればアレルギー性鼻炎も生じます。ようは、バリア機能である潤いが低下しているのが原因で、異物に晒されるので炎症が起きている状態です。

もし、梅雨時や夏などの多湿期に症状が治まる場合も、体質的に乾燥に弱いので、早めの体質改善を考えると良いでしょう。

漢方薬で、陰を補うオススメとは??

漢方薬には、補う治療つまり補法というのがあります。また、この補う漢方薬も、豊富に存在しています。

■ 咽頭喉頭の粘膜・気管支を潤したい!!

このような場合は、代表的なのが麦門冬湯でしょう。他にも百合固金湯・炙甘草湯・甘露飲などもあります。

麦門冬湯は、喉がカサカサ・咳き込むと痰が絡むような方にオススメ。主薬の麦門冬に人参・甘草・大棗・粳米は全て潤す滋潤作用に、鎮咳去痰の働きがある半夏が作用します。

■ アトピーなどの皮膚炎・カサカサで痒みが強い。

これも、肌を潤し滋養する必要があります。基本的には四物湯という血を補い潤す事が基本でしょう。しかし、多くの方が痒み・赤みなどの炎症を引き起こしています。そのような場合には、四物湯+清熱解毒作用が必要となります。

漢方薬としては、温清飲がファーストチョイスでしょう。清肝散・荊芥連翹湯・消風散などの薬も似た系統であり、よく使われます。どれも、補血作用+清熱解毒で構成されますが、一番シンプルなのが温清飲です。

温清飲は、四物湯+黄連解毒湯で作られたものであり、四物湯の滋養強壮・血液循環を促すことで皮膚を栄養します。黄連解毒湯は、鎮静作用・消炎作用により痒み・赤みを引かせます。

■ 慢性的に疲れやすい・風邪を引きやすい。

なんとなく乾燥はしていないけど、風邪を引きやすい方は、気血両虚といった元気も乏しく、潤いも低下している事があります。貧血・食欲不振・慢性疲労・病後や術後の体力低下などがあれば、十全大補湯を試してみましょう。

十全大補湯とは、四君子湯+四物湯+黄耆+桂皮で合わせて10にした漢方薬です。四君子湯は、身体を元気にする基礎となる補気薬で、そこに四物湯が加わる事で、補気補血薬になります。これだけで、既に身体を滋養するには十分な生薬構成となります。

そこに、桂皮により身体を温めることで血流を促進し、黄耆により補気作用をより強化しています。また、黄耆には衛気作用を高めるので、異物が入るのを防御してくれます。

まとめ

季節により、病として生じてしまうのを上手く予防で乗り切りましょう。まずは、上手く生活習慣を整える事が必要でしょう。

それでも、既に症状が出ていたり、毎年の秋冬に症状が出てきてしまう場合は、漢方薬で体内の陰陽のバランスを整えると良いでしょう。また、通年に症状が出ている場合は、早めに対応しないといけません。

以上、参考になれば幸いです。

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