はーい。こんにちわー。
元気堂です。
最近では、東洋医学が見直されています。でも、表現が曖昧でわかりにくい・・・。
理解する前に、諦めてしまう方もいるでしょう。そんな方にも、分かりやすく解説をしていきます。
東洋医学の基礎。【気】について。
【気】というのは、東洋医学の基本の言葉ですが、実際なんなの??確かに、広い概念があり、わかりにくい。
でも、皆さんは小さな頃から、目にしているかと思います。
それは、ドラゴンボールやHUNTER×HUNTERなどの漫画です。ドラゴンボールであれば、スカウターで戦闘力などの気の強さが数値化されて分かりやすいですね。これがあれば、健康数値も見られて、楽しそうです。
話をもどしますが、【気】には種類が存在します。
気の種類。
①元気
これは、皆さんもイメージしやすいかと思います。元気は、臓腑の働きを助け、身体の機能を発揮させます。生命力の源であり、真気・原気とも呼ばれます。不足すれば、様々な機能の低下が起きてしまいます。疲れたときには、身体が動かないのも、これが不足しているからですね。
この元気は、父母から受け継がれる(先天の精)。さらに食事(水穀の精微)などから補われていきます。
②宗気
宗気とは、肺と心に関与します。肺とともに、呼吸を行い、心とともに血液の循環を助けてくれます。この宗気は、その役割から胸中に存在していると言われます。また、呼吸から得られた空気(清気)と食事(水穀の精微)から作られます。
子供の時に、喘息が多いのも、宗気不足が関係しています。
③営気
営気とは、栄養する気と言っていいでしょう。食事(水穀の精微)から作られて、全身を血液(血)とともに栄養します。そのため、営血とも呼ばれます。
④衛気
衛気とは、防衛のための気と思うと分かりやすいです。これも、食事(水穀の精微)から作られ、体内体外を絶えず流れています。そのため、身体の表面を守り、風邪(外邪)が体内へ入るのを防衛します。
また、体内の管理もし、体温の維持を促し、皮膚・筋肉・組織などを温めます。
⑤臓腑の気
臓腑の気は、その名の通り、臓腑を機能に作用するものです。食事(水穀の精微)・空気(清気)・元気と父母からもらったもの(腎精)により作られます。
⑥経絡の気
臓腑の気と同じで、名の通り、経絡に作用する気であり、作られ方も同じです。
以上、この六種類の気の総称が【気】と言います。これを読んで思うのが、気の不足は、全身に問題を起こすという事でしょう。そして、食事・空気・親からの受け継いだもので作られています。
ここまでは、気の種類と役割を話しました。次に、気の働きについて、細かく話したいと思います。
気の働きには、六つあり。
①推動作用
この働きは、歩いたり、走ったり、話すなどの全ての行動に関与します。
■気は、血液(血)・水(津液)・排泄物を押し流す。
全身に水分や血液が行き渡す作用・身体の老廃物や排泄物を体外に出す作用も、この推動作用が関与します。
■気は臓腑に働きかける。
動きに関与するので、内臓の作用にも勿論、関与します。
行動する為には、必要な作用ぐらいで覚えておきましょう。
②温煦作用
体温の維持に関与する作用です。種類で言えば、衛気が関与しています。
人間は、身体が冷えると死んでしまうので、重要な作用です。
③防衛作用
名前の通り、防衛作用で、これも衛気が関与します。
④固摂作用
これは、維持・保持作用や漏れないようにする作用といえます。
内臓が下垂しないように保ったり(脱肛・子宮脱・胃下垂防止)、血管から組織へ水分が漏れ出ないようにする作用です(浮腫防止)。また、多汗・尿漏れ・月経が早くなるのを防いだりします。
⑤気化作用
気の力で、物を変化させる作用です。食事(水穀の精微)から血液(血)・水分(津液)などを作りだし、体内に不要な水分を尿・汗に変化させます。
⑥営養作用
気の営気が関与します。大量の栄養を含み、血液(血)を作りだします。
以上が【気】についての解説です。
なんとなく、気について分からなかったのが、少しでも理解できたら幸いです。