身近な生薬だったウコギの効能・効果とは?? この時期から取り入れて、梅雨まで乗り切ろう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

ウコギの花が開花する季節になりました。五月前後から咲き始める植物ですが、ウコギというのはあまり耳にしない言葉かもしれません。

漢方薬に興味がある方だと、思いつくのが人参でしょう。生薬で使う人参とスーパーで売っている人参は、同じ漢字を用いていますが、まったくの別種類となります。

私たちの食卓に並ぶのは、セリ科の植物であり、生薬として漢方薬に用いられるのがウコギ科となります。ちなみに、朝鮮人参や高麗人参は、人参の前に産地が書かれているだけであり、植物的には同じ種類となります。

また、山菜であるウド・タラの芽・コシアブラもウコギ科ですね。特に、ウドは独活(ドッカツ)と呼ばれる生薬でも有名どころとなります。

春の山菜であるウドは、生薬だった?? 独活とも呼ばれるウドの効果とは?? – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

ウコギの根皮である五加皮(ごかひ)がオススメ!!

五加皮は、生薬として風湿の邪気を払い・筋肉や骨の強化・補腎・肝の効能があります。春は、風の季節であり、風邪(ふうじゃ)が悪さをし、梅雨時には湿邪(しつじゃ)が猛威を振るいます。そのため、春~梅雨くらいまでの邪気を払ってくれるので、体調予防にも良いでしょう。

また、効能も肝腎を補充してくれて、滋養強壮に働きます。このような事から間接性リウマチ・神経痛・腰や膝の筋力低下・インポテンツなどにも良いでしょう。特徴としては、下半身に出る疾患に効果があります。

加齢現象である足腰の弱みには、五加皮酒が知られており不老長寿に使われてきました。お酒により、血行促進作用も加わると事で、効能もより一層あがるとされています。

意外と身近にあるのが、ウコギ・・・。

生薬としてウコギは、根茎を「刺五加」・根皮を「五加皮」として重宝されていました。しかし、日本だと薬用でない使われ方をしています。

それは、生け垣です。

ウコギの刺が外敵から身を守るとして使われ、身体の健康を守る薬用でない用途の方が当たり前となっていきました。有刺鉄線のようなイメージですね。

しかし、中国や韓国では薬用・食用でも使われています。生薬と同じ人参であるウコギは身近だったのでしょう。

このウコギが注目されたのは、優れたアダプトゲン作用です。アダプトゲンとは、身体に悪影響をもたらす原因つまりストレスに対する防衛作用を指します。

この抗ストレス作用により、人体の適応能力が高まるため、宇宙飛行士も飲用していたことでも話題になりました。
その他にも、オリンピック選手も飲用していた歴史もあります。

エゾウコギの主成分の1つには、エレウテロサイドE(リグナン)があります。これは、脳内ホルモンの1つであるβ-エンドルフィンの分泌を促進するため、強い抗ストレス作用があると考えられています。

まとめ

ウコギが開花する時期でもあり、日本の生け垣には使われていたので、町中でも見つけやすいかもしれません。

あまり日本では五加皮は有名ではないかもしれませんが、同じウコギかである人参のように滋養強壮には、オススメです。

特に、加齢により足腰が弱ってきたのであれば、試してみるのも良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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