はーい。こんにちわー。
元気堂です。
ペットの中でも、腎臓病にかかりやすい猫ちゃん・・・。
そんな場合には、腎臓を元気にする漢方薬がいいかもしれません。
ペットに漢方薬!? まだ耳にした事もない方もいるでしょう。しかし、台湾ではすでに当たり前であり、日本でもだいぶ浸透してきている治療法です。
今回は、腎機能低下に対するオススメの漢方薬を紹介していきましょう。
実際に使っている漢方薬は、どんなもの??
そもそも、猫が犬よりも腎機能の低下をするのかは、まだ分かっていないようです。ただ、これに対して東洋医学である漢方薬では予防法はあると考えます。
基本的に、高齢になると腎機能の低下が始まり、慢性の腎不全になります。人間でもそうですが、加齢による機能の低下は動物では当たり前です。しかし、大事なペットが苦しむのは見たくないと思います。
そんな時に、ひとつの手段として東洋医学を試して頂くのがいいかと思います。
■ 加齢による腎機能の低下
これには、六味地黄丸、左帰丸、右帰丸などの補腎薬を中心に処方を考えていくのがベストだと思います。
補腎薬?? 耳慣れない言葉だと思います。これには、腎臓を補充する薬という意味だけでなく、老化防止を防ぐ作用があります。そのため、人の場合でも膀胱炎・腰痛・白髪・抜け毛・婦人病といった老化からでる病に使用する漢方薬です。
基本ベースは、六味地黄丸ですが冷えの症状により八味地黄丸を使いますね。
■ 腎機能の低下から貧血が現れる場合
そんな時には、先ほどの補腎薬に加えていくのが、補血薬です。
これには、四物湯・十全大補湯・八珍湯などがおすすめです。補血薬は、血液を作る力だけでなく、皮膚を潤す力もあり、固くなった腎臓にも作用していきます。
個人的は、補気作用も入れておきたいので十全大補湯がオススメです。
■ 尿の出が悪いなどの排尿障害がある場合
これには、水の代謝を良くする漢方薬である五苓散・猪苓湯・竜胆瀉肝湯などの薬も加えてみるといいです。
各々の体質に合わせて、漢方薬を選ぶのが良いでしょう。
ですが、基本は補腎薬であるものをおすすめします。
補腎薬 + 十全大補湯 + αなどを使用した実例。
まとめ
この猫ちゃんの場合は、1ヶ月での反応が良かった例です。
しかし、体質や体力によって、効果の早さは変わります。補腎薬というのは、補法でありその子の正常に保つ機能をあくまで補う方法です。
これが補われて始めて、腎機能の改善する方向に向かいます。
そのため、今回のようにすぐに効果が出ないから中断しないで、しばらく試す必要があります。
また、他にも違う例を見たい場合は、私たちのウェブサイトのペット漢方に記載をしております。
以上、参考になれば幸いです。