抗生剤・降圧剤など身近な薬でも、食事に注意する点を知っておこう。 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春は、入学・入社など新しい門出でもあり、健康診断の季節でもあります。その結果により、判明する病名もあるでしょう。

そこで、今回は自分で飲んでいる薬や新たに増える薬と食事の関係性について話していきましょう。

何故、摂取したら駄目なのか?? 耳にしたことはあるけど、理由が分からない方も多いでしょう。そんな疑問について説明していきましょう。

病院の薬と食事の注意すべき点。

■ 高血圧の方に、注意が必要な食事

・ ACE(アンギオテンシン変換酵素)阻害薬・トリアムテレンを服用中の方。

バナナなどのカリウムが豊富な食材は控えよう。これらの薬は、カリウム濃度を高める事で、利尿作用・血管拡張させることにより、血圧を降下させます。そのため、体内のカリウムの濃度が高くなる傾向になります。そこに、バナナ・緑黄色野菜などのカリウム豊富な食材を食べ過ぎると、体内のカリウム濃度が高まってしまうのです。

血圧が高くて、それを改善するカリウムを多く取ったら、何で駄目なの??

何事も適量というものがあります。カリウムが高くなりすぎると、体内のバランスが崩れるのはイメージしやすいでしょう。カリウムが多くなると、不整脈・吐き気・嘔吐・脱力感などの全身症状が出るので、ご注意が必要ですね。

・ Ca拮抗薬を服用中の方。

グレープフルーツとと服用は、効果が増強することは、有名な話でしょう。基本的に、内服薬は異物のため、身体が一定量を無毒化します。一部の無毒化していない薬の成分が身体に回る事で、適度な効果を得るように設計されています。

この無毒化する酵素の働きを邪魔するのが、グレープフルーツなのです。そのため、無毒化する量が減るので、薬が強く出ます。そうすると、降圧作用が強くなるので、立ちくらみなどの低血圧症状が起こるという訳です。

 脳梗塞・心筋梗塞後の血液サラサラにする薬を服用中の方。(薬品名:ワーファリン)

このワーファリンは、血液凝固因子に作用し、血液が固まりにくくします。そのため、ビタミンKが豊富なホウレンソウ・ブロッコリー・青汁のような深緑の野菜などは注意が必要です。

ビタミンkは、血液凝固を手助けしてくる働きがあります。お互いの働きを邪魔し合うために、薬の効果が低下する恐れがあるからです。

■ 風邪や怪我で処方される抗生物質を服用中の方は、金属に注意。

・ ニキビなどの肌トラブルで出される抗生物質(テトラサイクリン系・○○マイシン

この抗生物質は、カルシウムが多い牛乳などの乳製品と注意が必要になります。カルシウムがテトラサイクリン系の抗生物質の吸収を邪魔します。思うような効果が得られない恐れがあります。

また、テトラサイクリン系の抗生物質は、もともと吸収に時間がかかります。食後であれば、2時間もかかるので、その間に乳製品は飲まない方が良いでしょう。

・ 鉄剤などの薬・サプリを服用中に、抗生物質を服用する方。

アルミニウム・マグネシウム・鉄は、抗生物質と服用すると、合体して薬の効果が低下します。特に、セフゾンはその効果が90%以上も低下すると言われます。

そのため、このような薬を服用している場合は、抗生物質を服用後3時間は様子を見ないといけません。

■ リウマチの薬(メトトレキサート)服用中の方。

葉酸を活性化する酵素に作用して効果を示すために、葉酸を多く含むワカメ・のりは、それを邪魔します。

効果減弱の恐れがあるので、これもまた気をつけて下さい。

まとめ

今回は、身近な食材を中心に紹介しました。

この他にも、たばこ・お酒での相性が悪い薬もあります。一番に気をつけないといけないのが、効果が増強させる食べ物です。薬は、適量でないと副作用がでるものです。

自分が服用している薬については、身近な薬剤師さんと話して理解しておくと良いでしょう。自分自身の身体を守る事は、きちんとした知識も必要です。

以上、参考になれば幸いです。

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