もうすぐ出回る厄介者・・・。花粉症対策を始める季節です。 早めに対応して、今年は上手く乗りきろう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今は、小さいお子さんも花粉症にかかっている事が多くなっています。多くは、遺伝性もありますが、花粉の曝露量が増えているのが原因でしょう。

そこで、花粉症シーズンになる前に、復習がてらに学んでいきましょう。

そもそも、花粉症とは??

スギ花粉が飛び交う季節になると、またこの季節が来たかと思う方は多いでしょう。花粉症があるから春が嫌いになる方がいるくらいです。春よ来いというより、春よ去れ!! このように感じてしまいます。

花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種です。原因が花粉が関与していることから花粉症と呼ばれております。

この花粉が、身体の中で抗原という病原体扱いされることで、免疫機能が作用します。身体の中への侵入を防ぐために、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどを引き起こします。

よくコップと水で、表現されることがあるのが花粉症ですね。最初は、抗原が入ってきても無症状だったのが、ある量を超えると、体内の抗体という物質が抗原を排除するために作用し、様々な症状を現します。

これは、他のアレルギーでも考えられる症状となります。それが、薬でも食べ物の可能性もあります。

花粉症は、住んでいる環境にも問題あり!!

花粉のニュースを見ると、去年の10倍だの100倍だの聞くようになりました。不安を煽るようなニュースをよく目にします。

しかし、自然が豊富な山間部だったり、スギ並木の多い日光などで特別に花粉症が多く出ている訳ではありません。意外と、都会に比べると田舎の方が少ないといわれます。

これは、何が理由でしょうか?? おそらくイメージはできているかと思います。

その理由は、都会は田舎と比べると、自動車の排気ガス・建築物のホルムアルデヒドなどの大気汚染物質が多く、それが花粉と密着することで、アレルギー症状を悪化させる要因になります。

自然豊かな所は、空気がうまいと表現されるのも分かります。ついつい深呼吸をしてしまうでしょう。逆に、新宿などの人・車が多いところで、深呼吸をしたいとは、なかなかならないかと思います。

しかし、新たな疑問も浮かびます。 田舎の方が交通が不便のため、車が多くないかな??

これを解決しているのが、自然となります。地面に落ちた花粉は、アスファルトなどで舗装されていると、吸収されません。そのため、再び風により巻き上がります。春は、風が強い季節のため余計に飛散していきます。これでは、悪循環といえましょう。自然を増やす事は、病気の予防にも大切と言えます。

それじゃあ、田舎に移り住むしかないの?? それじゃあ、仕事がなくなるよ!!

住む場所は、簡単には変えられませんね。では、どのように対策を練ればいいでしょうか?

まずは、生活習慣を見直し。東洋医学も取り入れて、予防しよう。

例えば、暑いからと冷たいものを大量に摂取したり、冬場でもショートパンツで行動したり、野菜不足で肉食中心になっていたりなど様々なことを見直す必要があります。

東洋医学の視点からすると、アレルギー性鼻炎は【寒さ】・【水分代謝】の問題があります。

花粉症がひどい人は、水を多くとる人・冷たいものが好き・ビールをよく飲むなどの特徴があります。

これでは、胃腸を冷やしてしまうために、機能を低下させます。そのため、水分代謝が落ちることで、余分な水分を尿や汗で出す事ができずに、浮腫・鼻水などの症状として現れます。意外と、浮腫対策で当帰芍薬散といった漢方薬を飲んでいると、花粉症が出なかったという症例もあります。

これからの時期から予防するためには、胃腸を温めておくことが重要となります。内臓の冷えを予防していきましょう。

ですが、仕事終わりの一杯が楽しみなんだ!! これだけは、譲れん!! そんな方もいるでしょう。

そんな時は、漢方薬がおすすめです。お酒と服用しても、問題がありません。逆に、先ほどの当帰芍薬散・十全大補湯などは薬酒としても用いられるので、薬効が強くなり予防にも使えます。

それでも、鼻水が止まらん!! この水のように垂れるのを、どうにかしてくれ!! 

その場合には、小青龍湯・十味敗毒湯・麻黄附子細辛湯・葛根湯・荊芥連翹湯などの漢方薬が多くあります。その中でも、寒邪による鼻や咳の症状には、小青竜湯がファーストチョイスとなるでしょう。

小青竜湯は、麻黄などが含まれ身体を内側から温めてくれます。また、鼻炎や咳に効果がある生薬で構成されるので、花粉症にはピッタリと言えましょう。

もし、鼻塞など鼻が通らない場合は、辛夷・蒼耳が入った漢方薬も考慮に入れましょう。蒼耳散・葛根湯加辛夷川芎湯などに切り替えるか、併用がおすすめです。

花粉症の症状で辛いのは鼻だけではない!! 目の痒みには、どうするのか??

東洋医学では、眼疾患は五行説でいう肝のカテゴリーとなります。そして、肝の病態が出やすいのは、春という特徴があります。

そんな中で、この時期の花粉症で引き起こされるのが、目の痒みです。一度掻き始めたら、痒みが強くなり大変ですよね。目の痒みを抑えるには、清熱解毒という作用がある漢方薬がおすすめとなります。

ですが、ここで疑問となるのが、前回お話しした寒邪です。

冷えると症状が悪化するのに、清熱作用?? 逆に悪化しないの??

こう思われる方がいるかと思います。これは、粘膜不足による炎症が関与しているからです。

これを東洋医学では、陰虚と言います。冷やしたり、潤す力の低下のことを言います。身体の中は、陰陽のバランスが常に天秤のようにバランスを取っています。

これが、陰が不足することで、陽の影響が強くなります。この陽は、温めたり、身体を熱くする作用のため、強くなるという事は、炎症や熱症を引き起こします。

また、冬は乾燥時期でもあり、陰虚になりやすい季節です。冬で、消耗した陰液を補充しないまま春になると、薄い粘膜に直接、異物が触れるので身体の防衛反応は強く出てしまうのです。

つまり、目の粘膜の低下(陰虚)による炎症を抑えるために、清熱解毒作用が必要!

さらにいうなら、粘膜を保護するような補陰剤も必要でしょう。しかし、花粉症はアレルギー物質が飛散した状態です。体質改善は重要ですが、さきに症状を取ってから、整える事をオススメします。

目の痒みに、おすすめの漢方薬とは??

 洗肝明目湯

名前の通り、目の症状に関与する肝を正常化して、眼疾患を改善する漢方薬です。

肝の疏泄作用(いわゆる解毒作用)に働き、また炎症を体外へ流す作用があります。花粉症の眼疾患だけで無く、充血・緑内障・角膜炎・虹彩炎・疼痛などにも使用されます。

■ 荊防敗毒散

風邪疾患や皮膚炎で使用される漢方薬です。しかし、目の痒みを抑える防風・荊芥や清熱作用がある桔梗・連翹などが含まれるため、花粉症にも応用が利きます。

今いち、何を服用して良いか?? 悩む場合は、小青竜湯と荊防排毒散を1対1で服用しておけば、問題ないとも言われます。また、市販薬でもオススメなのがホノビエンです。

病院の薬でも効果が薄い人や病院へ行くのが面倒な方が、花粉症シーズンには買いに求める商品です。

まとめ

花粉症は、秋と春に訪れる厄介な疾患です。人によっては、発熱も伴うので、ご時世的にも、まだまだ悩む事となります。そのため、生活習慣や防寒対策などでも予防すると、少しでも過ごしやすいでしょう。

春になって軽装になりたいかもしれませんが、花粉症が酷い場合には、十分な対策をしましょう。

また、自分に合う漢方薬もおすすめです。手段は1つでないので、試していきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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