早寝早起きが、心臓病や糖尿病予防に!? 子午流注(しごるちゅう)という考えを取り入れよう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

どうやら早寝早起きが健康に良いのは、化学的にも分かってきたようです。就寝時間が遅い方は、2型糖尿病・心臓病のリスクが高くなる可能性が報告されました。 今回の研究では、夜型の人と朝型の人を比べると、夜型の人はインスリン抵抗性が高いことが明らかになったのです。

インスリン抵抗性とは、インスリンによって細胞へと糖を取り込もうとする働きが難しい状態、抵抗されているかのような状態を言います。イメージがしにくい方は、駅の改札口をイメージしてください。

駅から外に出ようとするときには、必ず改札があります。その改札が締まっている場合、出られない方が多くなり、人集りができるかと思います。通常は、Suicaなどでピッと反応させて、外へ出れますが反応を示さない場合も、イメージ通り、人集りが完成します。

ここで、人を糖分に置き換えましょう。そして、改札内は、血管を表し、そこから外は、細胞とし、Suicaはインスリンとなります。

改札をSuicaつまりインスリンで開けようとするが開かない・・・。これが、抵抗性が高い(インスリンの感受性が低い)状態となり、血管内に糖分が多くなり、尿として出すため糖尿病となります。

そのため、抵抗性が高いほど、インスリンの働きが悪くなります。また、細胞へのエネルギーの取り込みも低下するため、血液や尿に糖が多くなります。

また、夜型の人は運動量が少なく脂肪燃焼も少ないため、血流中に脂質が蓄積しやすく心臓病のリスクが高くなりやすいことも判明。逆に、朝方の人はインスリン抵抗性が低く、運動中に脂肪を多く燃焼する結果となりました。

夜型人間は、インスリンの抵抗性が高く、血液中に脂質が溜まりやすい。

つまり、2型糖尿病や高脂血症などを引きこするため、心臓病を生じやすくなります。

これらの結果から、早寝早起きが推奨されます。その上で、朝日に浴びる事も促しています。この理由は、概日リズという体内時計をリセットするため、夜型の生活から朝型の生活に切り替えやすくなる可能性があるからです。この体内時計は、睡眠を促すメラトニンというホルモンの分泌制御などに関係しています。

このメラトニンの働きは、スマホやパソコンのブルーライトにより低下させるので、睡眠を遅くさせます。夜更かしの1つの原因である機器類の使用も控えることが大切です。

まとめると、早寝早起きだけでなく、日光浴やスマホなどを控える事が大切!!

東洋医学では、24時間と身体とを子午流注(しごるちゅう)で表現している。

しごるちゅう!? あまり耳にした事がない言葉でしょう。子午流注には、四季に応じて眠り方を変えると健康によいとされ、冬は早く寝て遅めに起きると良いと言われます。基本的に、日が出たときに起き、日が沈むときに寝るというのが、昔のサイクルでした。

そのため、18時~20時の間に寝ることが当たり前だったのです。

子午流注の考えでは、1日を2時間ごとに分けて、その2時間を各臓腑が働きます。そのため、臓腑を休める時間も決まっているのです。

 23時~1時は、胆

この時間帯に寝ていると、胆汁の分泌・排泄が促進されます。0時を起点に陰⇒陽の時間へと変化します。

胆は『決断』にかかわる臓腑と呼ばれます。昔から胆力があるなどの言葉もありますね。その胆の気が落ちることにより、決断力がなくなり、優柔不断な性格になります。つまり、きちんと寝ることで、精神面のケアにも良いでしょう。

・ 1時~3時は、肝

寝ていることで、全身の汚れた血液が肝臓に集まって、きれいな血液を再び全身に送ると考えられています。1日の解毒を行う時間となります。そのため、起きていると血液が汚れたままとなり病気を引き起こします。

お酒・薬の飲み過ぎは、これを解毒することに肝が消耗するため、寝ていても休め目ている状態でないので注意が必要です。

 3時~5時は、肺

眠って休ませることにより、肺が正常化されます。これにより、全身へと酸素をいきわたらせる準備を行います。よく小児の喘息発作などは、この時間帯に多くなると言います。肺・気管支などが弱い方は、この時間帯に休めるようになると、回復が進むでしょう。

 5時~7時は、大腸

朝方に排便が起こる事が多いのは、この時間帯が大腸にとって元気な時間だからです。排泄することで、朝ご飯が消化されるまでは、休まる時間でもあります。

基本的に、それ以外は常時働いているので、なるべくこの時間帯の排泄が大切です。逆にいえば、きちんと排泄が出来ていれば健康な動きと分かります。(便の状態により、少し変わる場合あり。)

遅くても、23時~7時までがベストな睡眠!!

それでは、それ以降の時間帯についても見ていきましょう。

 7時~9時は、胃 / 9時~11時は、脾

脾胃が旺盛となるときです。多くの方が朝ご飯を食べる時間であり、ここで食事からエネルギーを摂取します。寝ている間も、脳で糖分などのエネルギーが使っているので、朝の食事は最も大切だと言われます。脾胃も活発なので消化も進み効率よくエネルギー変換を行います。

また、脾胃が動くことで内臓から身体を温めるので、朝から活動的なるためのアイドリング的な働きもあります。

・ 11時~13時は、心

心は精神活動をコントロールするため、昼休憩付近である時間がピッタリなのです。そのため、ここで、ひとやすみ休みすると、気持ちのメリハリが付きます。また、胆の時間のように、陽⇒陰へと変化する時間です。

・ 13時~15時は、小腸

脾胃の消化などによりできた気血などのエネルギーを吸収する時間となります。そのため、吸収効率が最もいいため、ダイエットには天敵となる時間帯です。この時間に運動・忙しいと太りにくいとも言われます。

・ 15時~17時は、膀胱

内臓の動きだけでなく、日が出ていて活動的な時間です。そのため、身体には熱が籠もりやすい時間でもあります。夕方に熱が出やすいかたは、うまく熱を尿で排泄できていないかもしれません。また、熱が籠もるので、後頭部の痛みを感じる場合は、膀胱が原因の可能性があります。

 17時~19時は、腎

東洋医学の腎は腎臓だけでなく、ホルモン・生殖器・成長に影響します。ここで、ゆっくり過ごすことで、腎が元気になり、成長だけでなく老化防止に繋がります。

・ 19時~21時は、心包

心包とは?? このような疑問を抱くかと思います。これは、心の外側の組織で包み込むことで、心を守る役割があります。さきほどもお伝えした心には、精神をコントロールするため、心包を休ますと日中の精神安定にも影響します。

・ 21時~23時は、三焦

これまた意味の分からないワードかと思います。三焦とは、津液(体内の水分)・気の巡りをコントロールする臓腑となります。自律神経の乱れや浮腫を改善するため、また就寝前なのでここでリラックスすると寝付きも良くなります。

まとめ

最新の研究でも、東洋医学の考えでも早寝する事は、健康に繋がりそうですね。そのため、23時~7時位までが睡眠のゴールデンタイムになります。

きちんと睡眠を取ることで、1日使った毒素や疲労を取り除きます。そのため、次の日を元気に過ごしたい場合には、23時になる前に床につく習慣をつけましょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Experimental Physiology」に9月19日掲載

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